生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪2015
今日の調査報告書は『生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪2015』(イケフェス2015)
イケフェスとは、普段は一般公開していない大阪の‘生きた建築 ’の扉が開く特別な2日間。建築を通じて一味違う大阪を感じるイベントで今年で2回目。
公開してくれる建築で事前申し込みが必要なイベントにいくつか申し込んでいたけど、、ハズレまくり。中央電気倶楽部だけ当選!
船場ビルディング 1925(大正14)年
まず向かったのが船場ビルディング。
先着受付なので集合時間のちょっと早めに到着したけどすでにからたくさんの人が並んでいた。イケフェスの関心の高さが伺える。
ギリギリ第1回で船場ビルディングを見学できた。エントランスを入ったらスグコレ。
ずらりと並ぶポストが早速オシャレ!
ビルの中央は吹き抜け!? になっていて自然光が入ってきて明るい。
見学者がバシャバシャ写真を撮りまくってるのでまだ空いてる屋上に行ってみる。
ちょっとした屋上庭園になっていてオアシス的な雰囲気。
実は高層ビルに囲まれちゃっている、、。
テナントの扉には、ステンドグラスが飾られてる。さり気なさがいちいちオシャレ!
船場ビルディングは思っていたよりモダンな雰囲気で古さを感じない。
トイレなどは改装されていてピッカピカ。
古い建築に興味を持っているのは若い女性の参加者が多かった印象で熱心にシャッターを押していた。船場ビルディングには多くのテナントが入っていて一般公開するのも、了承を得るのに大変だったと思う。公開してくれたすべての関係者に感謝したい。
大阪ガスビル 1933(昭和8)年竣工
大阪ガスビルに到着するとすでに行列ができていた。船場ビルディングで見かけた人もちらほら。最後尾に並ぶとすぐに受付終了! 20名の定員を倍の40名にしてもすぐに定員オーバーする人気の高さ。
ガイドツアーはエレベーターホールから開始。竣工当時の趣が残るいきなりの見所なのだ。
階段で2階に上がる途中にあったガスビルをイメージしてる窓。
ガスビル食堂のお値段はお高め。
気軽にいける食堂じゃないのでちゃんと見ておこう。
ジャーン!屋上も見学。御堂筋から見える電波塔が目の前だ。
御堂筋が一望。
竣工当時はこの辺で一番高いビルだったので360度丸見えた。
屋上にあるガスビル公園!?はガスの炎の形をしてるみたいだけどさっぱりわからず。
エレベータホールに戻ってガイドツアーの終了。
案内してくれた大阪ガスの担当者はガスビルのことを何でも知ってる字引的なすごい人だった。質問すると次から次へと教えてくれる。またじっくり教えて欲しい。
お土産でガスビル食堂物語という立派な冊子をもらった。ガスビルの歴史が詰まっていてまた見学に行きたくなる。
独特で立派すぎるガスビルの外観。日本はどんな立派な建物でもそのまま残していく風土が少なくガスビルは貴重な存在。ダイビルみたいに残念な姿にならないで欲しい。
中央電気倶楽部 1930(昭和5)年
大阪の歴史的建造物の第一人者。カリスマナビゲーターの酒井一光(大阪歴史博物館学芸員)さんによるガイドツアーは事前申込。各回20名の抽選に当選した。
まずは風合いのあるスクラッチタイルの外観を鑑賞。
隣にある増築した新館も貴重な建物だと酒井さんが教えてくれた。聞かなきゃスルーしていたとこだった。
凝った装飾がポイント。派手じゃないけど手が込んでいる。
アーチが独特の他とは雰囲気の違った窓。
外観を見た後にいよいよ館内へ。
重厚感のある館内はほんとスバラシイ。和風なホールや屋上まで隅々まで詳しく見学できた。
どこでも写真撮影できたんだけどSNSへの掲載はNG。会員制の倶楽部なのでちょっと秘密なのだ。
三井住友銀行大阪本店ビル 1926(大正15)年
威風堂々とした外観。銀行らしいオーダーは少なめ。
撮影できなかったけど館内のオーダーはすごかった!
館内で唯一撮影できたのは共用応接ロビーのステンドグラス。
擦り加工が施されて天井からの光が柔らかい。
芝川ビル 1927(昭和2)年
通りひとつ奥にある独特なビル。以前から気になっていたけど初めて入ってきた。
エントランスから
早速の見所。棟梁札っぽいので竣工や設計が書いてる。
この後かにも館内の見所にはQRコードがあって解説が読み取れる。
階段の細かな装飾。
イケフェス2015の”大阪の生きた建築” は時間が足りなくって回りきれない。
古い建物に興味のあるひとはそんなにいないと思っていたけどアチコチでカメラを持った人が建物写真を撮っていた。飾り物じゃなく今も大切に使っている「生きた建築」こそがイケフェスの人気の高さなんだろう。こんな素晴らしい建築をたくさん公開してくれる大阪が羨ましい!東京でも開催して欲しい。
以上で調査報告を終了する。