南欧風ノ様式ニ東洋風ノ手法ヲ加味セルモノ
日本最大級の建築公開イベントの生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2016。
大大阪の街で使われている建築を見学できるイベントをレポート。
日銀大阪支店に続いては大阪倶楽部(1924(大正13)年竣工)を見学。
設計したのは安井武雄。日本橋野村ビルや大阪瓦斯ビルヂングなどを手がけた大阪を中心に活躍した日本の建築家。 中部国際空港の管制塔や愛・地球博グローバル・コモンを設計した安井建築設計事務所は、安井武雄が創設した建築設計事務所を前身としてる。
安井武雄は大阪倶楽部を「南欧風ノ様式ニ東洋風ノ手法ヲ加味セルモノ」と説明。
石のアーチなどの南欧風の様式に唐草の縁取りやトーテムポールなど東洋風の手法が加わった重厚感のあるもの。
エントランスを飾る大阪倶楽部(Osaka Club)のメダリオンもカッコイイ。
3階1号室に集合して大阪倶楽部について説明。
注目するのが各部屋のハンチ(梁)
1号室のハンチ。なんとなく東欧風!?
見学できなかったけど会員専用の和室もある。
階段には赤絨毯。手摺飾りにも注目。
階段の途中の色鮮やかなステンドグラスがアクセントになっている。
談話室、のんびりゆっくり話せそうな落ち着いた雰囲気。
談話室のハンチ。1号室と似てるけど違ってる。
奥には食堂。この日は営業中だったので写真撮影は不可。
撮影:2011/12/24
喫茶・酒場、囲碁・将棋室、撞球室などで構成された1階フロアでは、会員の方が優雅にコーヒータイム。
囲碁・将棋室もキレイに整頓された台がずらり。
奥にはレトロな雰囲気が満点の撞球室。
Thurston & Co、大阪日勝亭が製作したポケットはもちろんスヌーカーの台もあったりしてまさに紳士の社交場。
(2011/12/24に撮影)
1階のハンチ
1階ロビー。
玄関ホールは、白と黒の市松模様がシックな大理石の床。
泉盤には邪鬼の口から水がこぼれ落ちる。
邪鬼の目は進駐軍に摂取された翡翠を会員がお金を出し合って購入。
4階大ホール
今日は、音楽イベントが開催される予定。
リハーサル真っ最中だけどちょっとだけ見学させてくれた。どうもありがとう。
大ホールのハンチ
耐震化のための斜めハンチ。中に鉄骨が入ってる。
公開見学会は、充実の1時間。とてもスバラシかった!
今回、イケフェスの抽選にハズレちゃったひとに朗報。大阪倶楽部では、「館内見学会」を2カ月ごとに実施しているから機会があったら参加してみて。