航空無線のクリアード
離陸のクリアード
航空無線で初めに理解して最も多く聞いているフレーズが「クリアード フォー テイクオフ(離陸を許可する)」
ドラマや映画にもたびたび登場するこの有名なフレーズは、管制官が操縦士に「離陸を許可する」ことを伝えています。すなわち、クリアード ○○○とは、航空無線で管制官が操縦士に対して許可を与えることを意味します。
テイクオフのほかにはなにがあるでしょうか?
着陸のクリアード
航空機が滑走路に着陸するときは「クリアード トゥ ランド(着陸を許可する)」です。
クリアード トゥという航空管制は国際空港・地方空港・自衛隊基地、さらには米軍基地でも同じです。すなわち世界中のどこの管制官からの指示でも世界中すべてのパイロットと私たちが理解できる共通の言葉です。
私たちのクリアード
私たちとって航空管制官からクリアードは シャッターチャンスの合図です。
リーチ520 ランウェイ36 クリアード トゥ ランド ウインド 020 アット 1
(リーチ520便、滑走路36への離陸を許可する。風向020、風速1ノット)
アメリカ軍の輸送機がもうすぐ着陸するようです。さあカメラをスタンバイしましょう!
横田基地のクリアード
あなたが横田基地で写真を撮る機会があるならさらにいくつかのフレーズを知っておくべきです。
これらのフレーズは管制官から操縦士への指示ですがあなたが航空機の状況を知るパワーワードでもあります。羽田空港などの民間空港と違って横田基地ではフライトレーダーが役に立ちません。管制官の指示を理解することであなたが最適なタイミングを見定めてシャッターを押すためのアドバイスになるでしょう。
クリアード フォー ザ オプション
航空機に対しての管制官は操縦士に挙動を一任します。
操縦士は着陸、通過、タッチアンドゴー、ロー・アプローチなどすべてのオプションを選択することが可能です。私たちもすべての状況の撮影に対応できるように備えましょう。
ただしオプションと聞こえないかも知れません。何度聞いても「あぷしょん」です。
クリアード トゥ タッチアンドゴー
操縦士のリクエストに管制官が応じた滑走路を使った訓練です。
航空機はギアダウンして滑走路に近づき、そして飛び去っていくことでしょう。あなたは、着陸と離陸のシーンをわずかな時間で見ることができます。
さらにタッチしないで航過していくネイビースタイルがあることを知るでしょう。
クリアード トゥ ローアプローチ
航空機が横田基地の滑走路を低い高度で進入してそのまま航過していきます。
自衛隊の航空機であるT-4、Uー4がリクエストすることがあります。
クリアード トゥ ディスティネーション
管制官と操縦士が飛行経路を確認して航空機の目的地(ディスティネーション)が承認された状態です。
まもなく地上に駐機している航空機が離陸に向けて動き出します。あなたの帰宅時間はもう少し先になりそうです。
ディスティネーションではなく目的地の名前がコールされることもあります。パパ(P)・アルファー(A)・エコー(E)・デルタ(D)など4レター、もしくはエルメンドルフ・エアベースとコールされます。
航空無線を知ること、
航空無線を聞いてみると始めはまったく理解できません。航空無線は習うより慣れよと言われますが習ったほうが早く理解できます。ネットで色々と情報を探してみると聞き取れなかった用語がわかったりフレーズが聞き取れるようになったりします。まずは楽しんでください。
それでは Contact Yokota Tower, 134.3, Cuuuuuuuuuu!