JOGMEC「資源」初の一般公開! 機密満載の三次元物理探査船で撮影できたマル秘写真

三次元物理探査船「資源」の一般公開

三次元物理探査船「資源」を見学してきました。

資源とはJOGMECという組織が運用している三次元物理探査船。

なんだかよくわからないお船の一般公開だったんだけど率直な感想は

すげーおもしろかった!

この「資源」は経済産業省の所有船で実際の運行管理や調査を石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が行っている。

どんな仕事をしているかというと海底の地図を描いてる。

海底にむけエアガンを放ち,海底からの反射シグナルをストリーマー・ケーブルで受信して3Dで海底の地図を描いちゃう高度な探査能力がある船。

ただ地図を書いてるんじゃなくて海底にある石油などの資源を見つけ出すのが仕事

海底を調べれることから地震の調査も行っているすぐれた船なのだ。

資源・エネルギーの乏しい日本の未来のためには重要なお仕事。調査には非常に費用がかかるようだが頑張っていただきたい。

見学は15人くらいの班でスタート。はじめに資源の概要を映像を交えて説明してもらう。

「資源」は2年前から導入された三次元物理探査船で立体的なデータを扱うことができる日本で始めての船。

元はノルウェーのPetroleum Geo-Services社から購入したRAMFORM VICTORY(ラム・フォーム・ビクトリー)号。

資源の物理探査とは?

物理探査って何をしてるというと海底の地図を書いているみたい。

その方法は簡単に言うと3ステップ。

  1. エアガンで圧縮空気を海底に向けて発射
  2. 海底から跳ね返ってくる圧力をハイドロフォンで検知
  3. ストリーマーケーブルからのデータを船内の観測室で管理

ちなみにエアガン・ワンショットで600MBのデータ容量だそうだ。

採取したデータは幕張テクノガーデンでデータ処理を行っている。

実際のデータはノイズが乗りまくっていてノイズをクリーニングしてするのに何ヶ月もかかる大変な作業のようだ。

資源の外観

前から見ると一見、普通の船。
三次元物理探査船「資源」の外観

ここから乗船。やっぱり普通の船じゃなさそうな装い。

煙突みたいなのはパラベインという搭載機器でストリーマーケーブルを広範囲に広げるために使う。

ストリーマーケーブルを広げることで約1km幅の調査をできるそうだ。
三次元物理探査船「資源」のストリーマーケーブル

なんと特徴的なリアビュー。39.6mも幅があり上から見ると三角形になっている特徴的な船型をしている。

海面スレスレで波がどんどん入ってきそうだけどバラストタンクを調整するから大丈夫なようだ。

一番下はエアガンを搬出するガンデッキ。中段はストリーマーケーブルを搬出するストリーマーデッキで最大20本のケーブルを流せる。

ケーブルの長さは6kmもあるそうだ。一番上はヘリデッキ。
三次元物理探査船「資源」の背面

よくみるとなんかマークが書いてある。このマークはアジマス・スラスタの場所。

アジマス・スラスタとは推進装置のひとつでスクリューとちがって船を任意の方向に移動させたり、現在位置をキープできるので特殊な用途につかわれる。

地球深部探査船「ちきゅう」もアジマス・スラスタだ。

「資源」に乗船

資源は機密保持の関係で許可された場所以外は撮影禁止なのでカメラをしまって乗船。

資源に乗船してまずはガンデッキの見学。
エアガンの大きさは微妙に違っていて最適な組み合わせで海底へ圧縮空気を打ち込む。

ガンデッキにはワークボートと呼ばれる船があって調査時に流したストリーマー・ケーブルを海上に流したままメンテナンスしている。

ストリーマー・ケーブルその度に巻きとっていては時間がかかるためワーク・ボートを使ったメンテナンスをするそうだ。

次はストリーマー・デッキを見学。
でかいリールにまかれたストリーマー・ケーブルがところ狭しと並ぶ。

深度センサーや絡まないための仕組みや普通のケーブルじゃないってとこをいろいろと説明してもらった。

このストリーマーケーブルは以前、海上自衛隊の潜水艦「おやしお」が切断してしまったそうだ。

エアガンをバスバス打ち込みながらうるさくて進んでるとこにソナーを持った潜水艦が突っ込むなんて…。海上自衛隊、気をつけて!!

館内のデータ処理を行うエリアを見学。ウッドベースのコンソールデスクが並んでいて妙におしゃれ。

ここは測定したデータを処理するエリアで三次元調査の心臓部。

25mで一回撃ち込まれたエアガンの位置をスペシャルなGPSで測定してデータ処理をしている。GPSの水平方向の誤差は30cm未満でカーナビとは別格の精度。

「資源」の内部を写真撮影

ようやく撮影可能なブリッジを見学。
こちらもウッドベースでセンスのいいおしゃれな北欧風な作り。

先日、見学した「ちきゅう」とはおしゃれ感がまるで違う。
JOGMEC 三次元物理探査船 資源のブリッジ

さらにブリッジの一角にはくつろぎの空間。
JOGMEC 三次元物理探査船 資源のくつろぎのスペース

「資源」を操舵するブリッジ。アジマススラスタの操作コンソール
JOGMEC 三次元物理探査船 資源の操縦席

赤くて重要そうなスイッチにはテプラ付きのカバー
JOGMEC 三次元物理探査船 資源のスイッチ

照明用のパネル。JOGMEC 三次元物理探査船 資源の照明パネル

朝一で確認する火災警報装置!?

窓の外にプールっぽいのを発見。何に使っているのかスタッフに聞いてみるとホントにプールらしい。

その他にもバスケットゴール、ダーツなど遊びの場も充実。長い船旅にはレクリエーションが必要。

三次元物理探査船「資源」 一般公開まとめ

実は JOGMEC という組織も三次元物理探査船「資源」も初めて知った…。

まったく知らないまま見学にきたんだけど JOGMEC のスタッフは非常に判りやすく説明してくれた。

初めての一般公開とは思えないほどスマートで丁寧な案内が素晴らしかった。三次元物理調査船「資源」とJOGMECをばっちり覚えました。

今回の見学会ですばらしかったのが乗艦前に『資源』3つの見どころポイントの説明があったこと。

今まで色々な見学会に参加してるけど見どころポイントを説明してくれるのは珍しい。

“見てほしい”とこをはじめに教えてくれるとは見学者にとっては見損ねることがなくなるから非常にありがたい。

機密が満載の船で撮影禁止な箇所が多かったけどそこもすごかった!
じっくりと見たいのでまた一般公開をしてほしい。

JOGMECは資源・エネルギーを輸入に頼っている日本にとって需要な事業を行なっている。

エネルギー乏しい日本の未来をJOGMECと「資源」がなんとかしてくれるに違いない。JOGMEC期待しています。

もっと知名度があがって資源開発に理解が深まるといい。スタッフの皆さん今日はどうもありがとう。

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