横浜環状北線『きたせん』コッピー号が掘削中の地下トンネルを見学

おとなの社会見学

横浜環状北線(きたせん)のシールドトンネル工事現場見学会

ご安全に!

首都高が建設中の横浜環状北線(きたせん)のシールドトンネル工事現場見学会に参加してきた。「きたせん」とは第三京浜と横羽線の間を繋ぐ 8.2km の高速道路で建設工事の真っ最中。
今日は、そのうち地下で掘り進んでいる 5.9km のシールドトンネルの工事現場を見学だ。
地上からはまったく様子をうかがえない地下シールドトンネルをライブで見れるのが楽しみ。
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きたせんのシールドトンネルを掘削したのはコッピー号とナッピー号の2機。
実は…。2年前に名もなきシールドマシンのときにナッピー号にはお目にかかってる。コッピー号は形もなかった。発進前のシールドマシンが気になるひとは、そのときの記事読んでみて。
記事:首都高『きたせん』でシールドマシンとご対面

見学会の始まり

見学会は現場事務所に集合。
現場の周辺には首都高スタッフが配置されていてこっちこっちしてくれたので迷わずに到着できた。

シールドトンネル工事現場見学会は、首都高社会人2年生の軽妙なトークで開始、早速楽しい。まずは横浜環状北線の工事概要をDVD鑑賞して「きたせん」について学習する。

横浜環状北線『きたせん』が完成するとどうなるの?

  • 新横浜から羽田空港、アクアライン、鶴見といった臨海部へのアクセスが抜群によくなる。
  • 幹線道路が整備されて生活道路への車の流入が減少。安全性の向上。
  • 渋滞が緩和されされCO2の削減にも繋がる。

などが様々な交通アクセスにかなりの効果が期待できそう。

工事現場をライブ見学

現場見学のヘルメット、軍手、レシーバを装着して現場に向かう。ナビゲート・リーダーは首都高設計課の春日さん。よろしくお願いします。質問等はお気に入りのスタッフになんでも聞いてほしいってのがいいね。俺のお気に入りはアナタに決めた!

まずは防音ハウスでセグメントを見学。セグメントってのはシールドトンネルの枠のこと。きたせんで使っているのはSFRCセグメントといって鋼繊維とポリプロピレン繊維を混入した耐久性・止水性に優れたコンクリートで熱も強くて火災のときにも膨張して壊れたりしない。地下構造物は一回出来あがると修理が大変だから耐久性も大切なのだ。

セグメントは9ピースに分割されていてシールドマシンで組み立てていく。
接合も早く組みあがるように工夫されてる。早く組み立てることは工期の短縮にもつながる重要な要素だ。
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地下シールドトンネルの入口

地下シールドトンネルへの入口。久しぶりの現場見学でワクワクする。
左側に見える赤と白の入退場管理システム。手でひっくり返すアナログ感あふれるシステムだけど現場で一番使われているメジャーなシステム。

途中で、生麦行トンネル外回り(ナッピートンネル)と港北行トンネル内回り(コッピートンネル)のどちらにいくかの分かれ道。見学するのは、コッピーが掘削してる港北行きトンネル内回りのコッピートンネル。

地下30mまで階段で降りる。エレベータはない。地底に到着すると発進立坑があって以前見たときから変貌していてシールドマシンの姿はなくトンネルが奥まで続いていた。上からぶら下がっている赤と黄色の玉は健在。
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未来の換気所

換気所が建設されるところ。
よくみるとセグメントが3種類ある。一番手前は塗装されている鉄のタイプ、その奥は鉄そのまま、差更に奥にはさっきみたSFRCセグメントとなっている。
構造物が繋がるところは鉄タイプのセグメントを使用する。なぜ鉄製かというと接合したり切断できるから。
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シールドトンネルのセグメントを切断していて見上げると日の光が。地下トンネルから陽の光が見れた珍しい光景。
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地下シールドトンネル

1kmほどシールドトンネルを歩いていく。歩くのは完成時に車が通過する床版。
シールドトンネルを掘削したら床版を設置していく工法は工期は短くできるし、なにより見学会が開催できる。通常だとここにセグメントを運ぶトロッコの軌道が走るために左に見える仮設通路を歩いているそうだ。今日は特別にトロッコの軌道用の道を歩ける。
同じような光景が続いていくから飽きてこないか首都高スタッフは不安みたいだけど心配はご無用。
みんな思い思いに写真を撮りながら歩いていく。
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飽きない理由は「特殊作業車」などが途中にあったから。
写真は日通の床版運搬車。8.2m×2mの巨大な床版を運ぶ特殊車両だ。特殊貨物の運搬というば日通。専任ドライバー付きで床版を運んでくれるそう。

6km近くあるシールドトンネルだからポピュラーな移動方法はチャリンコ。
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きたせんのAKB

きたせんのセグメントAKBことパーツA、パーツK、パーツB。
パーツKは、9つのセグメントをカッチリ止めるKEYとなるセグメントなのだ。

31222-m.jpg10月から始まる全国労働衛生週間のポスターに元AKBのあっちゃんが登場。労働とか安全のシリーズには女性タレントの笑顔が鉄板。
むさ苦しい現場事務所の中、いつも笑顔で現場に向かうおっちゃん達を見送り、汗まみれで帰っても変わらぬ笑顔で迎えてくれるのだ。

大林組

地下シールドトンネルで笑顔の写真モデルは見学会のサポートをしてくれた大林組のスタッフ。
地上ではスカイツリー、地下では巨大シールドトンネルを作る。まさに「時をつくる こころで創る」 大林組。おっちゃん、色々話を聞かせれくれてありがとう。

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このずーっと奥にシールドマシン『コッピー号』が掘削している。上にある緑色のダクトが新鮮な空気を先端までおくっている。

20120929-07.jpg見学者みんなで記念撮影。こっちから首都高スタッフを撮ってやったぜ!ハイ、コッピー♩
撮影した写真は送ってくれるみたい。ウレシー。首都高いいサービスだぞ。

 

 


現場の見学会はどれもよく判らないし、質問もどのスタッフに聞いたらいいかよく分からない。スタッフも何を説明したらいいのか手探りなので淡々と進んでしまうことが多いのだが、今回の見学会は積極的にお気に入りのスタッフにあれこれ質問していた気がする。首都高スタッフの「何でも聞いて!」って最初に言ってくれたのがよかったからだね!

20120929-09.jpg北線マップに自分の住んでるとこをシールでマーキング。子供たちが自分家を熱心に探していたぞ。
自分ののとこはまったく圏外。

セグメントを運ぶトロッコは床版の下にいた。セグメントをクレーンで吊り上げて、ここからトロッコに載せられてシールドマシンまで運ばれる。完成時は道路の下が避難通路になるアクアラインと同じ方式みたい。
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シールドトンネル工事現場見学会終了

地上に上ってアンケートを書いてシールドトンネル工事現場見学会は終了。
現場や事務所には西澤丞さんの撮りおろした写真があったりとビジュアルなアピールはいいセンスだ。
ネットで『きたせん』を検索してみたけど個人の記事があまりヒットしない。大規模な工事だからもっと世間が知っていてもよさそうなんだが。

このような現場見学会を通じて直接、『きたせん』をアピールすることで認知度があがっていくといいね。首都高さん、見学会をまた開催してぜひ呼んでほしい。
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首都高スタッフが考えた演出は素晴らしくてシールドトンネルを目一杯楽しめた学会だった。

横浜環状北線『きたせん』の見学会まとめ

  • 要員配置が完璧
    スタッフが集合場所までの道周囲に抜かりなく配置されてた。
    おかげで駅からはもちろん、近場の駐車場に停めても迷わず来れた。
    工事現場ではいつも安全に気を配ってくれるけど現場事務所までの道のりにまで完璧とはやるな!
  • 抜群のタイミング
    地下見学が終わってからペットボトルを配布。アンケートを書き終わってから袋を配布。
    マジですばらしい気遣い。見学前にペットボトルを渡されると結構、邪魔になるのだ。
    汗だくで帰ってきたところに冷えたペットボトルをくれた。マジうまい!
    帰る直前に袋を渡してくれてありがとうございましたの一言。こちらこそありがとうだよ!
  • さりげなくも抜群の連係
    見学会のつかみには若いスタッフがオモシロ可笑しく説明。
    しょっぱなから難しそうなオジさんが「本日は御多忙の中、横浜環状北線工事現場見学会に云々…」
    って始まりだと子供はもちろんオレも身構えちゃう。現場での詳しい説明はシールドトンネル工事現場見学会は終了専門スタッフがばっちりと解説。
    もちろん若いスタッフも質問に答えてくれるしカメラのシャッターも率先して押してた。スタッフ同士の役割がみごとに連係してるよ。
  • 記念写真を送ってくれるなんて!
    シールドトンネルの先で「はい、コッピー!コッピー!」と盛り上げられて参加者みんなで記念撮影。いつもの見学会だと主催者側が撮った写真は広報など内部に掲載されて終わってしまうのだけど、首都高「きたせん」は違う。撮った写真を送ってくれた!
    フル装備のデカいカメラ機材を担いだおっちゃんがいて、どんなマニアだよ…。って引き気味に見てたんだけど記念撮影してくれるカメラマン様だったのね。デカい機材もって地下深くまで歩いてくれてありがとう!

大満足のきたせんシールドトンネルの見学会でした。