地底40m、発進間近の泥水式シールドマシンが一般公開。発進前しか見ることができない全貌を見た

おとなの社会見学

浸水対策強化月間イベント「隅田川幹線工事見学会」

東京都下水道局が足立区千住地区の浸水対策で進めている「隅田川幹線工事」
「浸水対策強化月間」のイベントで開催された隅田川幹線工事見学会に参加してきた。

発進前のシールドマシンを見学できる滅多にないチャンスを見逃す手はない。ぴっかぴかのシールドマシンをみてきたぞ。
シールドマシンとはトンネル掘進機で地底深くを掘り進むモグラマシーン。

 

シールドマシン見学

会場には見学会用に実物大の模型が置いてある。
と思ったらホンモノ!シールドマシンの上部のパーツで本当は見学会の日には完成しているハズだったんだけど一日遅れてしまったそうだ。

おお。シールドマシンのスペックが丸判り設計図が貼ってある。下敷きにしたい。

裏込め材の説明を現場の作業員さんが自らデモンストレーション。
シールドマシンで掘った穴と組み立てたセグメントの隙間にセメントとかを注入して地表の沈下防止や土圧を均等したりするためのシールド掘削にはかかせない作業。すぐに隙間を埋めないと地面が沈下しちゃう危険があるので裏込め材には10秒かからずに固まる魔法がかかっている。見せてもらうとあっという間に固まった。実際に目の前で見るとなるほど!と非常に判りやすかった。

 

発進立坑の上から覗き込むと底にはシールドマシン。立坑の深さは41mで結構深い。
右のオレンジ色の箱がエレベータで地底まで連れて行ってくれる。ちなみに昇降サウンドは「インディージョーンズのテーマ」いいセンスだ。

ズームアップ!
右側がシールドマシンの前部で青いところが地中を掘り進むカッターフェイス。黄色の米粒みないなのがカッタービット。
金色の帯は中折れ機構でマシンを地中で曲げるための仕組み。かなり曲がれる構造になっている。
左側が後部になってセグメントを組み立てるエレクターやマシンを押し出すジャッキがある。組み立てが遅れたおかげですごいよく見えるぜ。

ジョーンズ号は1分くらいで地底まで運んでくれる。

お披露目されたシールド掘進機は外径5500mmの中堅クラスでHitz 日立造船製。
地上にあった上部のパーツがハマってないから全体がよく見えた。

下に潜り込むと配管がふたつ見えて上の青い菅が送泥管、下が排泥菅。
泥水式シールドマシンは地上から送泥管に泥水を送り、切羽で掘採して排泥菅で地上に戻す仕組み。

 

残念ながらカッターフェイスを正面からは見れなかったけどシールドマシンにめっちゃ近寄れた。

潜り込んでカッターフェイスを撮影。
隅田川幹線工事では3kmを一気に掘削するのでカッタービットを工夫しているそうだ。
まずは素材を硬化タングステンにして耐久性をアップ。あとはカッタービットを二段構えにして段差をつけておくことで摩耗したら新しいカッタービットが掘削をする。いろんな工夫をすることでビット交換なしで長距離掘削を実現しているのだ。

立坑では思っていたよりもゆっくりとシールドマシンを見ることができて大満足だ。

 

いつものように質問しよう。東急建設の現場スタッフはどんな質問にも的確に丁寧に答えてくれてプロフェッショナルを感じた。

シールドマシン後部にあるブラシは何だ?
テールシールブラシだ。
止水のための仕組みでコレのおかげでシールドマシンの内部へ地下水が入ってこない。
通常は2弾だがこの現場は地下40mと深いので3段シールになっている。
姿勢制御はシーケンサで制御をおこなっているのか?
いいや人だ。ジャイロ、測量の計測を基にジャッキを人が操作する。
セグメントはRC(鉄筋コンクリート)か?
そうだ。ただ発進してすぐの箇所はスチールを使う。
この立坑は埋め戻すのか?
いいや。巨大なマンホールになる。
すごい曲がりそうなマシンだか?
その通りだ。中折れ機構はR20とR50に対応している。
左をよく曲げる設計になっている。

発進してしまえばカッターフェースはもう見れないので貴重な見学ができた。
東急建設さんどうもありがとう!