発進直前の門真シールドマシーンにシビルエンジニアの熱い想いを感じた大阪北共同溝見学会

おとなの社会見学

シールドマシンが丸見えだった大阪北共同溝の現場見学会

見学会は国土交通省近畿地方整備局浪速国道事務所鹿島建設が開催してくれた。

大阪北共同溝は寝屋川と門真地区の5.4km区間をシールド工法で掘削してライフラインを収納する共同溝(シールドトンネル)を施設する工事現場。共同溝とは電話線、電気、ガス管などを共同で埋設する地下に掘削したトンネル(溝)。

地下の空間に埋設するメリットは災害発生時に倒壊などの影響で線が切れたり、破損する被害からライフラインを守れる。さらにメンテナンスの時にも掘り返す必要がなくなるので工事もなくなり渋滞も起こらなくなる優れものなのだ。ただ掘るのが大変!

見学会に先立って浪速国道事務所と鹿島建設の挨拶。所長いわく現場見学会のポイントは

「シビルエンジニアの熱い想いを感じてほしい」

受付の時からスタッフがみんなのウェルカムな感じだと思っていたけど自慢の大阪北共同溝現場を存分に見て行って欲しい思いを感じた。現場でどんな熱い想いを感じ取れるか楽しみだ。

挨拶の後には参加者全員で指差し呼称。

「右よし左よし足元よし顔色よし!今日も一日ご安全に!」

オールスタッフの威勢のいい声が響く。これこれ、この指差し呼称こそ現場だ。
関西地区の現場見学会はいつも現場スタッフの元気が良くて気分が盛り上がってくる。

100年をつくる会社鹿島建設、「人に感動を、自分に誇りを、未来に残せる物造り」現場の標語もビシッと掲げられてる。

シールド設備の全体計画図

発進立坑を掘ってシールド機を設置してそこからトンネルを造りながら進んでいく。
シールド工法の主役はシールドマシンだけど、泥水プラントやセグメントを運んだり多くの設備がシールドマシンを支えている。

 

発進立坑

シールドマシンのスタートは発進立坑という。垂直に掘られた立坑はニューマチックケーソン工法という空気圧の力で水や泥土の侵入を防ぎながら掘削していく地下構造物とか橋梁基礎や築造する工法。
掘られた立坑はこんな感じで深さは約30m。コンクリートの大穴で覗き込むとちょっとコワイくらいの高さと雰囲気がある。下に見えてる白い塊が本日の主役シールドマシンだ。

泥水加圧式シールドマシン

足場を降り切ると待っていたのはぴっかぴかのシールドマシン。この面構えは泥水式
直径4310mでブルーのカッターフェイスがクール。
「回転中は絶対に触らないでください」ってまだ掘ってないのに動くわけ…。 スタッフがくるくる腕を回すとカッターフェイスが回りだした!!
マジか!超すごい!ぐるぐると回ってるよ!すげー感激!

あれ?他の参加者は意外とうっすい反応…。確かに動きは地味だけどさ、この姿が見れるなんて超貴重なんぞ。ありがとう鹿島建設!

シンプルな横顔、右側の黒い線のところが中折れ。
中折れとは地中でシールドマシンが曲がるための仕組みで胴体をちょっとだけ曲げることができるのだ。シールドマシンを曲げてカーブのあるシールドトンネルを掘るときにはかかせない仕組み。

シールドマシンを後ろからみた。赤いのがエレクターと呼ばれるセグメントを組み立てる装置。
こっちもセグメントをつかんだエレクターを動かしまくってくれる大サービス。言葉の説明だけでなく実際にエレクターを目前で動かしてくれるとよく理解できる。

素敵なのでもう一枚。
たぶん青色の管が送泥で黄色が排泥管。

シールドマシンを操作する機側操作盤。読み方は「きそく」だ。
ちなみに操作盤にある手動は「しゅどう」じゃなくて「てどう」と読むぞ。

鹿島建設は門真シールドで世界一の薄肉・幅広セグメントで高速掘進を!を合言葉に工事を進めている。

その立役者であるセグメントはRCセグメントといわれる鉄筋コンクリート製で5ピースで1リングになる。
なんで薄肉・幅広で高速掘進になるかというと薄いほど掘削する土砂が少なくなり幅広だとシールドマシンが掘る時間を長くできるため高速で掘進できる。※セグメント組立中は停止する

立坑の底から見上げてみたの図。

帰りはエレベーター。乗る前に見た門真シールド機は今にも発進しそう。
壁に向かっているけど方向はあっている。左側の壁をぶち破って突き進んでいくのだ!

高所作業車

地下30mでシールドマシンを見学したあとは高所作業車。高いところにも連れて行ってくれる大サービス

地上10mから地下30mのシールドマシンを見下ろす。安全帯をしててもドキドキ(怖)

さすが高所作業車、高いところは眺めがいい。

おーい。おーい。国交省のスタッフが気さくに手を振りまくっている。
スタッフが楽しんでいるとこっちもますます楽しくなってくる。おーいおーい

中央操作室

現場見学会の最後は中央操作室。
「ちゅーそー」といってシールドマシンを遠方から操作するところでパソコンを使って監視をしている。

カメラ目線のイケメンがシールドマシンのオペレータ。さっき地下でシールドマシンのカッターフェイスをここからぐるぐると動かしてくれた。
大阪北共同溝シールドマシンの制御は全自動でなく人が確認しながら行うそうだ。さまざまな情報をモニタで監視して地上からマウスクリックで制御する遠隔の匠(イケメン)と地下でマシンの横目に機側盤のスイッチで動かす機側の匠のツートップで掘り進むのだ。

操作画面は非常に興味深い。
シールドマシンの情報が一目で把握できる画面で操作ボタンも配置されているインターフェース。シールドマシンの先は土面なので数字で全てを把握する。

泥水処理のデモンストレーションを見せてもらった。
中央工業株式会社 ダクスイエースを濁った水に添加して軽く振るとあっという間にキレイな水になった。まさにエース級だ。

 

以上であっという間に見学会は終了。
いろんな見学会に参加しているけど今日の見学会は参加者のさばき方が絶妙だった。

100人ほどの参加者を5チームに分けて5箇所を順番に見学する渋滞しそうな方式だったけどチーム同士が干渉することもなく非常にスムーズに見学できた。その影にはチームリーダー同士の連絡合図の徹底。ここ現場スタッフが仕切っている現場なら工程キープも完璧!だろうな。

掲示してある無災害記録表も当たり前のように連続無災害日数を継続中。

今日もゼロ災で行こうヨシ!

 

ひさびさにド満足な見学会!どうもありがとう!
浪速国道事務所の現場監督官にシールドマシンの発進したあとは見学会はありそうか聞いてみたんだけど今は考えていないようだ。ぴっかぴかのアイツの仕事っぷりを見てみたいから是非とも開催してほしい。

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