おとなの社会見学 定番ANA機体工場見学
羽田空港内の新整備場地区にある「ANAエアフレームメンテナンスセンター」で機体工場見学にいってきました。
ANAの機体工場見学は、なかなか予約が取れない大人気の見学。でっかい飛行機が目の前でメンテナンスされている様子を見学してきました。
今回の参加者は8割が若い女性という非常に女子力が高い見学会でした。みんなシュッとしてたから未来のANAアテンダントを目指している女子達なのかも。
ANAエアフレームメンテナンスセンターまでアクセス
機体工場見学のANAエアフレームメンテナンスセンターの付近に駐車場はありません。車のときは羽田空港パーキングに駐車します。
東京モノレールに乗って「新整備場駅」で下車します。快速は新整備場駅に停まらないから注意しましょう。新整備場駅から徒歩15分くらいかかるので時間に余裕をみていきましょう。
飛行機が出発していく音を聞きながら歩いていくとANAエアフレームメンテナンスセンターに到着します。以前はANA機体メンテナンス工場と呼ばれていました。
ビルの前で警備スタッフがにこやかにウエルカム。印刷した予約票を見せて入館します。
受付をすませて、始まるまでは展示物やお土産コンビニAspa(アスパ)を見てまわります。売店は最後も寄れるから買い物は見学後がおすすめです。
ANA機体工場見学 お話会
ANA機体工場見学は「お話会」から始まります。
お話会は「あんしん、あったか、あかるく元気 !」なMA(メンテナンスアテンダント)さんがANAの飛行機の種類や見分け方、機体工場で整備している方法などを判りやすく説明してくれる会です。
メンテナンスアテンダントと勝手に呼んでます。
今日のお話会は、ANAの特別塗装機は何があるでしょう?クイズで盛り上がる。
始めは遠慮がちな参加者も記念品をもらえると判るとテンションが高まる。「ピカチュー!」「パンダ!」「ガンダム!」といったメジャー塗装機や「ゆめジェット!」「787」「ゴールド」というANAファン。「マリン」「スタアラ」とマニアはひと味違うだろ感で答えていきます
全員参加のエンジンのお値段クイズは、3択でエンジン1基の値段を当てます。答えに迷う参加者にやさしいメンテナンスアテンダントさんが大ヒント。
それでも間違えるオレ達に「違いますよー、手を下げてくださいねー。」とあかるく元気に答え合わせ。おかげで全員正解してB787のストラップをお土産に頂きました。どうもありがとう。
機体工場の見学
お話会の後は3班に分かれて機体工場を見学します。
ドマニアたちと同じ班だとちょっとやだなぁ…。と思ってたら女子力の高い未来のANAアテンダント達と同じ班。ヘルメットを被って機体工場見学の始まり。
機体工場では今月で退役のB747も整備していて近くで見れたりして……。と期待してたけど残念ながらいなかった。
その代わりにこれからの主力となる最新鋭の旅客機ボーイング787がメンテナンス中。ロゴマークがなくなった新塗装の機体が出番待ち。
飛行機を真後ろから見れるレアな機会。
スゴいデカい尾翼が手が届きそうなほど近くにあります。
ウエルカムゲートのひまわりがANAっぽい演出で楽しくなります。
壁にはいろんな写真が紹介されていました。


さっきの特別塗装機クイズの答えが並んでた。見たことのない特別塗装機がいくつもありました。
通路はキチンと清掃されていてゴミひとつありません。
手すりと壁のカラーはANAのコーポレートカラーであるモヒカンブルーで鮮やかに彩られてる。
一階に降りるとANAで一番多い機体のボーイング767が目の前。先っぽには気象レーダーが搭載されていて500km先の天気まで判るそうです。
機体の下にはカメラが付いていて、機内で離着陸の様子を写すためのライブカメラ。
空港で見てるときはB767は小さく見えるんだけど、そばで見ると中型機といっても巨大。
ボーイング777のエンジンもカウルを開けてオーバーホール。
ボーイング767の後ろ姿。
テイルがコーン型なのがB767の特徴で飛行機の種類を見分けるコツです。
格納庫の外にはボーイング787が駐機中。
すぐ脇の滑走路から離陸したばかりの航空機がみえました。なんだかすごい光景。
このB787(JA828A)は、2月23日にボーイング社からデリバリーされたばかりの新しい機体。
長距離国際線仕様機で成田空港を拠点に活躍します。(たぶん)
新造機からは787のロゴ塗装がなくなったけどドリームライナーのペイントは残っています。
これからのANAの機体には「Inspiration of JAPAN」とタグラインが塗装されます。
Inspiration of JAPANというタグラインは ANAのおもてなしの心と旅のワクワク感をお届けしたい思いが込められています。
格納庫の巨大な扉が閉まっていてちょっと残念…。と思っていたらゴゴゴゴゴゴゴッ、動き出しました。巨大すぎるのでさすがに人力じゃなくて自動でゆっくりと動いてきた。
航空機の車輪。
タイヤの溝は縦しかありません。
巨大な機体の離着陸を支えるタイヤはすぐに消耗しちゃう。消耗したら貼り直しをするんだって。
B787のエンジン。
高級車で有名なロールスロイス社が製造しています。整備士と比べるとエンジンのデカさが判かります。整備士は打音検査をしていて小さなハンマーでコツコツとチェックしていました。
工具箱。
ハッピーフライトで見た通りきっちりと整頓されている。
思わぬ事故に繋がらないようにひとりひとりがちゃんと工具を責任もって管理しています。
ここで機体工場見学は終了。
エレベータに乗って始めの場所に戻ります。ここでさすがだったのが未来のANAアテンダントたち。
さりげなくエレベータの開ボタンを押し、降りるときも気を配るというすでにアテンダントの振る舞い。キミは合格!!だ。
ANA機体工場見学のまとめ
- 第2格納庫にいけなかったり、期待したボーイング747がいなかったり、格納庫の扉が閉まって
いたりと多少の残念感。 - 見学後の売店は大人気。ジャンボジェットコーナーは売れまくっていた。
B747ボールペンとクリアケースを購入。 - 午後の見学だと逆光で写真が真っ黒になることも。
いくつか質問してみた。
- 特別塗装はどこで行っているの?
伊丹にあるANAの整備工場です。 - 完成した機体は塗装されてボーイング社から運ばれてくるの?
通常の塗装はボーイング社にて行います。 - 空港で見る機体はいつもキレイなのですが洗車(!?)はメンテナンスの時に行うの?
機体クリーニングは予め決められた日数で行う場合と必要に応じて行う場合があります。 - 機体工場は羽田だけ?
羽田、成田、伊丹に整備工場があります。
ANAのブログ記事
いろんな ANA についてのブログ記事。