どっちも楽しい!ANAとJALの工場見学を徹底比較!
予約がなかなかとれない大人気の見学施設といえば飛行機の機体工場。普段は近寄ることができない航空機を間近で見ることができるスペシャルな見学ができます。
機体工場見学は、全日空(ANA)と日本航空(JAL)で開催しています。飛行機の整備工場を見学することは同じですがいろいろと違いがあります。
そこで東京国際空港(羽田)の新整備場地区にあるANAとJALの機体工場見学を徹底比較!
どっちを予約しようか悩んでる人、これから見学に行ってみようと思ってる人は参考にしてください。
個人的にはANA派なので多少ひいき目です。
工場見学をインターネットで検索してみると?
Googleでそれぞれ「ANA 見学」、「JAL 見学」と検索してみた結果を比べてみます。見学予約の手順が判りやすいか?ホームページがカッコいいか?を比較してみましょう。
「機体工場見学 | ANAグループ企業情報」とちょっとお堅いページ。見学サイトはリニューアルしてみやすくなりました。予約状況の3週間表示は前のまま。ちょっと見難くて操作感とインターフェースもイマイチです。
「JAL - お申し込み(JAL工場見学~SKY MUSEUM~)」と、パッと見てすぐに判ります。押したくなる検索結果とイラストを多用したホームページで申し込みから見学までの流れが見やすいインターフェースにまとまっています。
予約状況は2ヶ月表示。一度にたくさんの日付の空き状況を確認できて前後の月表示もクリックひとつで確認できます。操作性、視覚性はとてもよいです。
工場見学の基本的なところは?
工場見学は1日4回開催(10:00-11:30/13:00-14:30/14:00-15:30/15:00-16:30)
午前1回、午後3回で見学時間は90分。
土日・祝日および年末年始は機体工場見学はお休み。
工場見学は1日4回(10:00~11:30/11:00~12:30/13:00~14:30/15:00~16:30)
午前2回、午後2回で見学時間は90分。
年末年始を除くはお休み。土日祝日でも開催してるのが嬉しい。
JAL工場見学は、2つのコースのどちらかを選んで申し込みます。
・工場見学コース 展示エリア+航空教室+格納庫見学のフルコース
・展示エリアコース SKY MUSEUMの展示品を見学するだけのコース
機体工場へのアクセス
最寄駅はANAもJALも東京モノレール「新整備場駅」
新整備場駅からは徒歩で向かいます。
新整備場駅から約 1000m で徒歩 10分程度はかかります。
陸橋を上ったり下ったりでちょっと遠いので駅にギリギリに着くと遅刻してしまいます。エントランスに近づくとニコニコと警備スタッフがやってきますので予約完了のメールを印刷した紙を提示して入館します。
新整備場駅のすぐそば徒歩0分。
従業員と同じ入口なので入っていいの?的な感じですが警備員に「見学です。」と伝えれば館内に入れます。
エントランス
受付に予約票を渡すと入館票とパンフレットを引き換えてくれます。
手作り感のある入館票にほっこりするでしょう。
空港カウンターのようなおもてなし感を感じる対応で見学気分が高まります。
Welcomeディスプレイに見学者の名前が表示されています。自分の名前を見つけたら写真を撮っておきましょう。シーズンによってクリスマスっぽくなったりと趣向が凝らされている楽しい演出です。
館内の受付に予約メールを見せると入館票とパンフレットを引き換えてくれます。
入館票はQRコードでネックストラップ付きです。
見学会場の3階までエレベータに乗ります。
3階に到着するとCA伊藤さんのパネルがお出迎えしてくれます。
見学までの待ち時間
1階のフロアでコクピット展示や会場のちょっとした展示物を見たり、お土産コンビニAspa(アスパ)で買い物して待ちます。見るところも少ないので早く来ると時間を持て余してしまいます。
SKY MUSEUM(スカイミュージアム)の充実っぷりは素晴らしいです。
歴代制服展示や時刻表やチケットのデザインコレクションなどのアーカイブなど大人向けの展示から仕事紹介エリア、制服体験エリアの子供向けの展示まで幅広く揃っているので、早めにいって楽しむ価値のあるミュージアムです。
見学会
お話会から始まります。
お話会では機体をメンテナンスする4つの整備部門のことや新世代機「ボーイング787」の特徴などをクイズを交えながら案内してくれます。子供が多かったり、大人だけだったりと見学者の層によって話の内容を変えています。全員参加型の案内はみんなで楽しめてクイズに答えるとちょっとしたプレゼントもあります。
特別塗装機の紹介もしてくれるので帰りに展望デッキで探したくなります。
航空教室から始まります。
飛行機の飛ぶ仕組みとか構造についての文字通り航空教室です。やや本格的な説明もあるので飛行機好きのお子さんなら夏休みの自由研究にいいかもしれません。先生が子供をいじってきますので、微妙に嫌がっている子供も…。
途中で鑑賞する映像は楽しめます。
案内役
案内してくれるのはメンテナスアテンダント(MA)のお姉さん
お話会での判りやすい説明、機体工場でシャッターを押してくれる心配りは完璧です。
見学者が飛行機をバックにMAさんと一緒に記念撮影をしているシーンは珍しくありません。
案内は元パイロットか整備士っぽいベテランのおじさん。
若干のオヤジトークのために子供達にウケが悪いですがどんな質問にもそつなく答えてくれます。説明が難しすぎることがありますが知識はハンパないのでマニアにとっては充実した時間を過ごせそうです。
機体工場でも一貫してレベルの高い説明ですが、おじさんと一緒に記念撮影しているシーンはみたことありません。
機体工場の見学
いくつかのグループに分かれて見学です。格納庫はメンテナンスアテンドさん1名で案内してくれます。アゴ紐付きのしっかりしたヘルメットをかぶって出発!ヘルメットは安全のためです。
機体工場できるのは東京新第一号格納庫と東京新第二号格納庫のふたつ。整備状況によって両方見れたりひとつだったりどちらが観れるのかは行ってからのお楽しみ。
見学オペレーションは完璧で、他のチームが重なることはなくスムーズに見学できます。
説明は拡張マイク使ってくれるのでどこにいても良く聞こえます。整備や機体についての説明が多めで充実した社会見学ができます。説明をずっと聞いてると写真を時間がなくなっちゃうので写真撮りが目的のときは説明はほどほどに聞いて写真を撮っていましょう。
MAさんは、機体と一緒の記念撮影はすかさずサポートしてくれます。撮影テクニックは上々です。
天気がいいと格納庫の扉がオープン。離着陸する飛行機がみれます。
JALなど他社の飛行機のときは説明がスルー気味なのは仕方ないでしょう。
質問コーナーはありませんので知りたいことはその場で聞いておきましょう。
時間には厳しくてあとちょっとで着陸…。でも見れないことも。
航空教室のメンバーで見学。
見学コースは、いくつもの見学チームや団体と重なることもあるのでごちゃごちゃすることもあります。格納庫に入ってからはヘルメットを着用。アゴ紐付なしのアメリカン仕様です。
見学は機体の下、スレスレまで近ずけたり「ここ主翼の下じゃね?」ってところを通ったりすして、かなり近寄ることもあります。
格納庫の扉がオープンしてると迫力の離着陸シーンが目の前!
おっちゃんは飛んでくる(いく)機体をどこのキャリアでも詳しく説明してくれます。マニア的な話題が豊富で都度、質問ない?質問ない?とグイグイきてくれるので質問しやすく、また解答もさすがです。質問がなくてもトリビアな話題を披露してくれて興味深いです。飛行機好きの物知りおっちゃんといった感じです。
終了時間が迫って(過ぎて)も「もう少しでANAの787が着陸なのでそれまでいましょう」とか飛行機を見せてあげようと見学者にサービス的な案内が嬉しいです。
写真撮影
お話会から機体工場見学までどこでも写真撮影はできます。お話会中の録画と録音はできません。機体工場から滑走路の撮影は、午前中が順光です。
撮影した写真をSNSに掲載するときは、トラブルを避けるためにANA見学担当(kengaku@ana.co.jp)に写真を送付して承諾をもらいます。
NGになるケースとしては
- ANAの社員がはっきりと写っている。 ←個人が特定されなければOKの場合も。
- 他のお客さんが写っている。
- 他社の機体が写っている。
申請してからの対応はとても早くて次の日には返事が来ます。
全般的に写真・動画撮影ができますが、スカイミュージアムの皇室展示と航空教室は写真・動画撮影が禁止です。機体工場から滑走路の撮影は、午前中が順光です。
SNSへの掲載は以下の場合を除いて自由にできます。
- アーカイブズ(歴史)エリアの展示物を接写したもの
- 格納庫の1階フロアにて撮影したもの(離着陸する飛行機を撮影したものは可能)
- 工場見学に参加されているほかの方々のお顔が認識できるもの
- 格納庫の内外を問わずJALが整備している他社の飛行機(政府専用機など)
格納庫ないを撮影した写真もJAL問合せ窓口(jalfactorytour@jal.com)に確認すると掲載できることもあります。
おみやげ編
エントランスに併設されたお土産コンビニAspa(アスパ)
品揃えはエアプレーンモデルやステッカー、DVDなどのANAグッズ。ついつい欲しくなっちゃう小物が多いです。価格は空港内の「ANA FSTA」よりもお買い得になっています。機体工場を見学した後にゆっくりと買い物できます。
JALグッズショップは抜群の品揃えです。ストラップやマグネットなどの小物、キャップやトレーナーの衣料品、うどんですかいなどの食品まで多彩なレパートリーにどれを選ぶか迷います。基本的に、見学前にしか利用できません。たくさん購入すると大きな袋を抱えたまま見学コースを歩くことになるので注意が必要です。
番外編 企業広告
ANAのキャビンアテンダントは佐藤さん。
あふれる笑顔でANAの広告パネルを担っています。


JALのキャビンアテンダントは仲嶺梨子(@riko_nakamine)さん、伊藤(渡辺舞 @maipuuu)さん、沢田さんの3人。空港やモノレールなどに掲載してあるパネルで見かける彼女たちは実際のCAではありません。CMや月9ドラマにも出演している活躍中のモデルさん達です。
YouTubeにあったJALのスカイミュージアムの取材動画を紹介します。
JALのイベントでお馴染みのCAさんがスカイミュージアムを案内してくれます。現在は世界を飛び回るCAに戻られました。
日本航空、工場見学スカイミュージアム=航空業務を支える職種が体験できる
機体工場の見学まとめ
その日によってメンテナンスしている機体が違うので何度いっても面白いです。
日常の舞台裏、貴重な社会見学ができます。