法の日フェスタ 最高裁判所の見学会が開催。荘厳な大法廷でまさかのプレミアム体験!?

おとなの社会見学

法の日フェスタ 最高裁判所の見学会

10月1日の「法の日」を記念して最高裁で開催された「法の日フェスタ」に参加してきた。
今日のおとなの社会見学はいつもとちょっと違った見学会のご報告。
法の日フェスタの特別として普段は撮影できない最高裁の写真をたくさん撮れた。

最高裁のホールに集合してイベントの開始。ホールはいたって普通な感じ。
参加者は120名くらいで法学部の学生さんなのか意外と若い人が多く法律への関心の高さが伺える。中には独りで参加している人も。コテコテの法律イベントをちょっと心配してたけど場違い的な空気はまったくなく居心地良く最後まで楽しませてもらった。

まずは最高裁判所制作アニメーション「ぼくらの裁判員物語」の上映。
刑事裁判及び裁判員制度のポイントを説明するアニメーションで裁判員制度に興味を持ってもらいたい人に向けた内容でわかりやすいアニメだった。
※裁判員制度のホームページにある広報用映画で見ることができます。

続いてトークイベント。
現役の裁判官,弁護士,検察官が登場してそれぞれの仕事についての話。
三者三様の立ち位置での話が面白かった。

  • 柔らかい口調でニュートラルな姿勢と雰囲気の裁判官
  • 軽く手を組んでやや前傾の話を聞きますスタイルの弁護士
  • 手は膝の上、ピシッをした姿勢と口調の検察官

三者とも独特なオーラでそれぞれ全然違っているので司法職種当てクイズがあっても正解できそう。
トークイベントは短い時間だったけどそれぞれ違った角度から法に携わる仕事に誇りを持っているのが伝わってきた。なかでも裁判官と検察官の話を聞けたのはとても新鮮だった。

最高裁大法廷の見学

大法廷の傍聴人席に座って最高裁判所について説明してもらう。
司法とは云々…。の難しい話じゃなくて裁判官の席順、大法廷内部の構造や照明の秘密などについてのトリビア的な話ばかりで興味津々。

大法廷の裁判官席は全部で15席。(小法廷は5席)
最高裁判所長官を含む15人の裁判官全員の椅子がある。決議は多数決でおこうので奇数。長官だから偉いことはなくて裁判官はみんな1票ずつ。

大法廷は小法廷で審理したことが憲法に適合するかしないかを判断するところ。下級審の憲法解釈に誤りがあること憲法違反があるかについて判断する法律審を行っている。

大法廷の吹き抜け

最高裁大法廷は薄暗くて荘厳な感じ。
中央の天井にはの直径14mの穴が空いていてそこから光が入ってくる。この光は大きな吹き抜けからの自然光で約 50m近く上の天窓から光を取りこんでいるそうだ。

京都西陣織のタペストリー「太陽」

裁判官の席が並んだ後ろにあるのは京都西陣織のタペストリー。
このタペストリーは活発な討議が行われるように「太陽」を表現している。空間的な広がりを感じさせる他に吸音効果の意味もあるそうだ。

大法廷の壁は花崗岩でよく見ると石と石との間に隙間があいていて音の響きを抑えるための効果を持たせている。

トリビアの説明が終わると大法廷と大ホールの見学と撮影ができる自由時間。
「裁判官席に座って記念撮影してね!」と自由すぎる宣言。

裁判官席っていうのはニュースでたまに見かける物々しいこの席である。

座って記念撮影ってあまりにも自由すぎて ホントにいいの!? 的な雰囲気…。

最高裁長官の席

他の見学者が躊躇気味の中、迷わず裁判長席に真っ先に座りにいってみた。
席の上には法衣(本物)があって「どうぞ。」ですって。え?着ていいの? もちろん最高裁長官の法服を着てみた。真っ黒な法衣は羽のような軽い着心地でボタンや糸まで黒い。すべて黒くなっているのは理由があって「何色にも染まらない」という裁判官の意思を表しているそうだ。

こちらが最高裁判所長官のデスク。装飾など一切ないシンプルなデスクで他の裁判官と同じ。
ひとつ違っていたのは名札で長官席は「裁判長」で14つの裁判官席は「○○裁判官」と名前が彫ってあるプレートだった。

法衣を着て最高裁長官の席からみた超絶レアな裁判長デスクからの眺めがコレ。

後ろに見えるタペストリーは「月」
こちらは太陽の動とは反対に静をイメージしたタペストリー。
静かな月を眺めながら裁判官が冷静な判断をするのだ。

最高裁判所判事15名が大法廷に入ってくるときの扉。
中央が最高裁判官長官の席で一番はじめに入廷してくる。その他の最高裁判所判事14名は、着任した順番に席が決まっていて順番に入廷する。⑭ ⑫ ⑩ ⑧ ⑥ ④ ② ① ③ ⑤ ⑦ ⑨ ⑪ ⑬ ⑮

大ホールの見学

裁判官席に見学者が殺到してきたので大ホールにいってみる。と、こちらも賑わってた。
クイズに答えるとDVDを貰えるコーナーやポストカードの販売やパネルが展示されているコーナーなど面白そうなとこが目白押しで見て回る時間が足りないよー。

スタンプ好きには見逃せない見学記念のスタンプもばっちり押してきた!
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PRキャラクター

日弁連のサイ判員制度PRキャラクターの「サイサイ」くんも登場。
サイサイはシュールすぎて周りにいるのはほぼ日弁連スタッフ(笑。日弁連スタッフが控えめな見学者をグイグイ呼び込んで記念写真をパシャパシャと撮ってあげるいい仕事してました。

定礎石

サイサイの足下をよく見ると定礎石。1974は最高裁判所が竣工した1974年のこと。
この下にはタイムカプセル?があって、最高裁判所長官名の「定礎の辞」が刻み込まれたブロンズの銘板と和紙数枚に墨書された「最高裁判所庁舎新営の記録」が鉛の箱に収納されて埋め込まれている。

また定礎石に描かれている線の延長にはそれぞれ国立劇場の中心と国会議事堂の中心に繋がっているという風水的にすごい感じの定礎石。

女神の像「正義」

大ホールには飾られた2つのブロンズ像。ひとつは「正義」という女神の像で圓鍔勝三氏の作品。
法の女神テミスに由来して右手には正邪を断ずる剣を掲げ、公平な裁判によって正義を実現するという強い意思、左手には公平,平等を表す秤(はかり)を持っている。目は閉じているのは外貌に惑わされず言い分に耳を傾けるためだそう。ちなみに外国は目隠しのテミス像が多いようだ。

ブロンズ像「椿咲く丘」

もうひとつのブロンズ像は「椿咲く丘」で富永直樹氏の作品
椿の花が咲いている丘のベンチに男の子と女の子が仲良く座ってそこに鳩が集まってきている風景のブロンズ像で平和への願いが込められている。

壁材の花崗岩

いつもは静寂な大ホールだけど今日はワイワイと賑やか。
見上げると茨城県稲田産の花崗岩(通称稲田みかげ)を使った荘厳な雰囲気に圧倒される重厚感。

エントランス

今日は特別な入口だったけど本当のエントランスはココ。
いつもの見学会だと外から写真を撮れるときもあります。

法の日フェスタまとめ

あっという間に時間が過ぎて見学会が終了。見所だらけで時間が足りなかったよー。
最後に大法廷に集まって解散。

最高裁の見学には何度か来たことあるけど今回が一番充実した見学会だった。みんな満足な見学会だったと思う。

法曹界にいても最高裁判所に入る機会はめったくなくて自由に動き回れて写真が撮れるチャンスなんて皆無だそうだ。それなのに一般の人たちにこんな貴重な経験をさせてくれた日弁連の企画部広報課の企画に感謝。どうもありがとう日弁連!

「法の日」のイベントは毎年、参加しているけど行っているけど来年も最高裁の公開をするかはまだわからないそうだ。来年も今年を上回るイベントの開催を楽しみにしたい。

帰り道に最高裁判所を見ると建物のてっぺんにガラス板が見えた。
あーーー。見学会で教えてもらったあの下が大法廷!吹き抜けの天窓から光を入れてるとこはあのガラスに違いない!
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法の日フェスタのノベルティーグッズ

最後にノベルティーの紹介。裁判員制度の冊子をいくつかもらった。

  • よくわかる!裁判員制度Q&A
    最高裁判所が作成した冊子。イラストで疑問を簡潔に解説してくれる冊子。
  • 検察庁のパンフレット
    検察は弁護士や裁判所より馴染みがないから興味深い冊子だった。
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  • 「ジャフバくん」ボールペン
    日弁連広報キャラクター(日本弁護士連合会)の「ジャフバくん」。
    左胸に弁護士バッジ、髪型は「JFBA」をモチーフにした日弁連広報キャラクターのボールペン。結構書きやすいぞ。その他には裁判員制度ハンドタオルをいただいた

 

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