JAMSTEC 地球深部探査船「ちきゅう」 新宮港で今年も一般公開!

JAMSTEC 地球深部探査船「ちきゅう」 新宮港で今年も一般公開!

地球深部探査船「ちきゅう」 新宮港で一般公開

秋のおとなの社会見学。

去年に続いて和歌山県の新宮港で公開された JAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」を見学。

見学前日の夜に港に行ってみると眩いくらいにライトアップ。ステキすぎ!
新宮港でライトアップされた「ちきゅう」
昼間は一般公開なので夜は作業をしていた。
デッキクレーンが作業してるのを初めて見た。デカイのに俊敏な動き。
夜間作業中の「ちきゅう」のクレーン

地球深部探査船「ちきゅう」を見学

明朝、街並みにすごい存在感で停泊中。
街並みにすごい存在感の「ちきゅう」のデリック

朝一に並んでブリッジ独り占め作戦を狙って早めに行くとすでに先客多数。
しかも公開がもう始まっていて独り占め作戦は早くも失敗!
ちきゅうの見学待ち

「ちきゅう」のブリッジ見学

ちきゅうのブリッジも大公開!

気象情報・現在位置・船の状態など情報モニタやパネル、ちきゅうを動かす操縦桿などいろんな装置が詰め込まれている。

アジマス・スラスタの操縦桿

アジマスとは魚のアジとマスが由来じゃなくて Azimuth(方位・方位角)の意味。

アジマス推進器とは推進器自体が回転することで、推進と操舵の二つの役割を持つ推進方式。

「ちきゅう」の推進器 として船底に6基が備えられている。それぞれ独立して制御して「ちきゅう」を洋上で一定の位置に固定させる。「ちきゅう」の推進器 アジマス・スラスタの操縦桿

ちきゅうの操縦スタンド

こんなデカイ船なのに意外とこぢんまりとしてる東京計器製の操縦スタンド。

偶数月・奇数月で何が変わるのかは不明。

ちきゅうの操縦スタンド(TOKIMEC製)

バラスト・タンク・レベルのモニタ

バラストタンクの状態を監視するモニタ。
ポートサイド・スターボードサイドがまとめて表示されています。

ポートサイドとは左舷、スターボードサイドは右舷のことをいいます。バラスト・タンク・レベルのモニタ

DGPS(ディファレンシャルGPS)のモニタ

GPSよりも精度の高いDGPSの位置情報のモニタがずらっと並ぶ。
ライザーパイプを海底まで降ろした状態を保持するためにDGPSの精度が重要になります。
DGPS(ディファレンシャルGPS)のモニタ

「ちきゅう」のヘリデッキ

ちきゅうのヘリデッキは船体の前部にある珍しい構造

30人乗り大型ヘリコプターが発着可能なヘリデッキ。
乗組員の交代の送迎用ヘリコプターの発着場所になっています。

「ちきゅう」のヘリデッキ

ヘリデッキは上部からモニタできます。

ちきゅう」のヘリデッキをTVモニタ

海洋研究開発機構の撮影ポイント

毎回、撮ってしまうデリックがばっちりのお気に入りの撮影ポイント。

ムーンプール

今日はムーンプールがない!?と思っていたら蓋が閉まっていた。
蓋が閉まっているムーンプール

さらにムーンプールの上にパイプが突き刺さっている!

JAMSTECのクルーにパイプの正体を聞いてみるとデリックで組み立てたライザーパイプを通すためのパイプ。ライザーパイプはここを通って海中にドボンするみたい。

ライザーテンショナー

ライザーパイプを支えるライザーテンショナー(黄色いパイプ)
海中に延びるライザーパイプを支えて上下の振動を吸収してライザーパイプが破断するのを防ぐ。
ライザーパイプを支えるライザーテンショナー

デリック

「ちきゅう」といえば高さ約70mのデリック。
ライザーパイプを伝わって海底深くから採取されたコア材料はここを通ってラボ区画に運ばれます。

掘削ビットの種類

海底を掘り進むドリルビット。

ドリルビットは岩盤により形状や素材を換える。

掘る前にだいたいどのドリルビットを選べばいいか分かるみたい。もし間違えちゃうと交換には8時間以上かかる!?

ドリルビットは使い捨てじゃなくて何度も使えるそうだ。
海底を掘削する掘削ビット

ラボ区画

ラボ区画では海底の地層から回収したコア試料を冷凍したり培養したりCTスキャンしたりと研究施設が完備されている。
ラボ区画の培養機

ちきゅうのイラスト

船内にこんなイラストを何枚か発見。
イベントがあると追加されるみたいでどれもセンスがいい。

船外の通路

ちきゅうの広い船外通路。
いろいろな作業があるのでどこもスペースが広めになっている感じ。

ちきゅうの広い船外通路

ちきゅうのユニフォーム

クルーのユニフォームはオレンジ。白い船体によく映える目立つ色を着用。
ちきゅうで働くクルーのユニフォーム

ライザーパイプ

BOPとちきゅうの間につながるのがライザーパイプが山ほど積まれている。
塗装がボロボロなのもあって海底の凄まじさを垣間みれる。

ライザーパイプの寸法は、長さ 27m x 重さ 27t x 外径1.2m となかなかのヘビー級!
BOPとちきゅうの間につながるのライザーパイプ

デッキクレーン

昨晩、働いていたデッキクレーン。
長くて重たいライザーパイプを持ち上げてデリックに運ぶ力持ち。

「ちきゅう」のデッキクレーン

ちきゅうのクルーにFAQ

なかなか見学できない貴重な機会。ちきゅうのクルーにたくさん質問してみた。

採掘中に船が波や風で動いてしまわないのか?
いや、動く。15mの範囲でなら問題ないように設計されている。
なぜムーンプールと呼ばれるようになったのだ?
月がプールにきれいに写ったからと言われている。ちきゅうだけでなく採掘船のプールはみな「ムーンプール」と呼ばれている。
航行中でもムーンプールは月が写るくらい波立たないのか?
いや、ゆらゆら揺れている。
プールだけに泳げるのか?
遊泳は禁止されている。ただし熊野灘で採掘中のときにサンマが泳いでいることはある。
釣りはできるのか?
釣りも禁止だ。
こんなにデカイ船でこないだの台風のときなどダイジョブなのか?
だいじょぶではない。外洋に逃げた。
クルーは週休2日か?
休みはない。12時間交代の2交代勤務で4週間働き4週間休みの繰り返しだ。
交代とは4週間ごとに港に帰るのか?
いや。ヘリコプターがお迎えにきてくれて交代する。
映画「日本沈没」を見たがデリックのてっぺんに柴崎コウはのぼったのか?
あれはセットだ。
ほんとに水深1200mとかで採掘できるのか?
できる。ライザーパイプの限界まで可能だ。スチールの重さの限界が最深になる。

地球深部探査船「ちきゅう」の見学まとめ

JAMSTECの技術は何度見てもすごい。おとなの社会見学を楽しく見学できました。

JAMSTECは「ちきゅう」の他にも「地球シミュレーター」「しんかい6500」などたくさんの施設を公開しています。機会があったら見学してみよう。写真撮影も可能なのでカメラを忘れずに。

その他に見学した JAMSTECの施設一般公開のブログ記事は  JAMSTEC にまとめています。

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