横田基地の航空機図鑑 KC-135ストラトタンカー
横田スポッターにはお馴染みのKC-135ストラトタンカー。
“タンカー” と呼ばれる4発エンジンの航空機で横田基地でよく見ることができます。
機体の形は同じですが、運用されている部隊によって個性的な尾翼の帯(テイルフラッシュ)が横田スポッターに人気です。
KC-135ストラトタンカーについて紹介します。
KC-135とは?
KC-135ストラトタンカーはアメリカ空軍の空中給油機。
主なお仕事はその名の通りタンカー業務。ガス欠になりそうな航空機に空中給油するのがお仕事です。空中給油以外にもイーバックのコールサインで航空医療搬送もこなします。
1950年代から運用されている大ベテランで現在でも400機近くのストラトタンカーが多くの航空機をサポートするために世界中の空を飛び回っています。
KC-135の特徴・見分け方
KC-135ストラトタンカーは横田基地に飛来する軍用機の中では大きくも小さくもない中形サイズ。
普通サイズの軍用機を見かけたらほぼKC-135ストラトタンカーです。
KC-135の特徴は3つ
特徴が多いので簡単に見分けることができます。
- 特徴は4発のエンジン
- お尻に棒がついています。
- お腹にオレンジの線
KC-135の任務
KC-135ストラトタンカーの空中給油ミッションでは戦闘機などをサポートします。
嘉手納基地や三沢基地の戦闘機がアラスカやアンダーセンなどの遠地に移動するときに空中給油でサポートします。戦闘機の数が多いときはKC-135ストラトタンカーの数も多くなります。
KC-135ストラトタンカーはアメリカ軍だけでなく航空自衛隊の戦闘機にも給油してくれる頼もしい航空機です。

JASDF, 5th AF commanders participate in bilateral refueling training. By Airman 1st Class Malia Jenkins
空中給油 プローブ形態
米海軍・米海兵隊の戦闘機にはプローブ・アンド・ドローグ方式で空中給油を行います。機体の後ろでピラピラしているのがプローブです。
給油する燃料は主翼と胴体床下タンクに積み込みます。
積載量は88トンで F-15は約9機、F-22なら8機を満タンにできます。
空中給油 Mk.32B ドローグポッド形態
プローブの代わりに両翼にMk.32B ドローグポッドをつけた
KC-135のコールサイン
KC-135ストラトタンカーはミッションによって多様なコールサインがあります。
比較的よく聞くKC-135のコールサインのコレクション。
PEARL | RUMMY | PEARL | TORA |
FIST | VINYL | PETRO | CABAL |
RAMEN | RCH | BORA | EVAC |
レアなコールサイン
HAPPY | COPPER | ETHYL | OCTNE |
KC-135のコックピット
ベテランの軍用機なのでアナログ計器が多いコクピット(右)
耐用年数延長として近代化改修が行われてグラスコックピット化(左)されたKC-135Rもいる。
- アナログ計器
- 近代化改修でグラスコックピット化
大量のKC-135が横田に飛来!?
稀に、多数のKC-135が同タイミングで横田基地に飛来することがあります。
B-1やE-4Bなど大型の航空機への給油ミッションではKC-135が何機も必要になるために一度に多数の機体が飛来します。
嘉手納基地から大量のKC-135が飛来するときは、台風からの緊急避難のときもあります。
お近くのKC-135
横田基地に飛来するお馴染みのKC-135は沖縄の嘉手納基地に所属する第909空中給油中隊です。
部隊名は YOUNG TIGERS で尾翼は虎模様、テイルコードは ZZ が目印です。
個性的な尾翼の帯(テイルフラッシュ)
横田基地に飛来するKC-135ストラトタンカーは尾翼の帯(テイルフラッシュ)で楽しませてくれます。
空軍州兵(ANG = Air National Guard)で運用されているKC-135は派手めのテイルフラッシュでレア帯が飛来すると横田スポッターは歓喜します。

ミシガン州

ミシガン州

オハイオ州

ミシシッピ州

ユタ州

ペンシルベニアANG

アラスカ州
空中給油フォーメーション
KC-135を追いかけるF-35 x 2機が見えたこともあります。
KC-135の飛来情報
KC-135はいつ飛来するかわかりませんがフライトレーダーに表示することが多いです。
フィルタすると見つけやすいので使いやすいように設定してみてください。
横田基地ヒコーキ図鑑
横田基地でみることができる軍用機・民間機を紹介しています。