日本最大級1250tクローラークレーン、高速道路に橋を架ける。
NEXCO東日本が首都圏の交通混雑を緩和し、円滑な道路ネットワークを構築するために建設を進めている東京外かく環状道路(外環)は都心から半径約15kmのエリアを結ぶ延長約85kmの幹線道路で3環状のひとつ。
3環状とは首都高速都心環状線の周りに建設している環状道路のこと。
「中央環状(首都高速道路中央環状線)」「外環(東京外かく環状道路)」「圏央道(首都圏中央連絡自動車道)」の3つ環状線がある。その中で全線開通しているのは中央環状線(2015年)だけ。一番外側の圏央道もハイペースで区間開通している。
なかでも外環は長年、工事中でいつになっても完成しそうにないイメージ。
だったが!東関東自動車道と国道357号、外環を接続する高谷ジャンクション(仮称)の橋りょう架設工事が実施された。高谷ジャンクションの場所はこの辺。湾岸市川IC近くだ。
高速道路で深夜の架設工事
ミッションスタートは24時。深夜の架設工事は交通量の少ないシンデレラタイムに行われる。
今夜の主役はコイツだ!
日本最大級の1250tクローラークレーン
株式会社ミックが所有している日本最大級の1250tクローラークレーン。
深夜でも圧倒的に目立ってるドリーミックカラーのクローラークレーンは 1250tを吊り上げることができるモンスターマシーン。どデカイ橋梁を軽々と吊り上げている。
カウンターウェイト
何百トンもある橋梁を持ち上げれるのはカウンターウェイトがあるから。橋梁の重さでクレーンがひっくり返らないようにカウンターウェイトで調節しているのだ。
クレーンが橋梁を吊り上げて移動させるときはジリジリと動いてバランスをとる。
この日は、他にも何人も撮影者がいるけど見学会とかではなく工事を知った重機マニアが撮影にきているだけだ。
巨大な橋梁を吊り上げたまま旋回。
微調整は下で作業員がロープで引っ張って位置合わせ。
月と1250tクレーン
今夜は月がよく見える。作業員たちは黙々と仕事を進めてた。
もう一箇所のクレーンも同時に架設中。
こっちは小さめの橋梁なのでカウンターウェイトのないクレーン。架橋してる間も東関東道を車がバンバン走行中。インフラを止めることなく工事を行なっていくのも土木工事の重要なところ。
今夜の主役の2ショット
現場作業は朝まで続く..
たくさんの作業員、警備員が安全に工事に従事している。
みんなが寝ている間にこうやってインフラが構築されていく。本当の主役は彼らなのだ。
まだまだ工事は続くけど 2017年の開通に向けてゆっくりと着実に工事は進んでいる。
都心の慢性的な渋滞を改善してくれる期待の3環状。工事を見学できるチャンスがあったらまた見に行ってみたい。開通を心待ちにしているぞ。ご安全に!