アクアライン探検隊!東京湾を横断する海底トンネルに潜入した。サマーフェスティバル in 海ほたる

おとなの社会見学

東京湾アクアラインの避難通路を特別に探検

東京湾を横断する海底トンネル「東京湾アクアライン」
川崎から木更津まで東京湾をぶち抜いている全長 15.1kmの高速道路でそのうちの約 10km が海底トンネルになっている。東京湾アクアラインの路面の下には避難通路などの非常用施設が存在している。

今日はいつも通っているアクアラインの下にある避難通路を調査する「アクアライン探検隊」に参加。アクアライン探検隊のコースは2つあって海上保安庁の巡視艇「あわなみ」コースと海上自衛隊の特務艇「はしだて」コース。応募したのは巡視艇「あわなみ」コースで海上から海ほたるや風の塔を見れる貴重なチャンス。今年は300名の募集に対して8054名の応募があり当選倍率は約27倍

サマーフェスティバル in 海ほたる

02.jpg海ほたるのサマーフェスティバルは毎年開催されていて今年は、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県の5つの県による観光案内や特産品の販売、ご当地キャラの登場などもあって賑やか。夏休み中のこともあって大人から子供までワイワイと楽しんでいた。

避難通路の入口

探検隊員は技術資料館「うみめがね」に集合して避難通路へ向かう。
海ほたるの駐車場が混雑時にオープンする臨時駐車場の脇が避難通路への入口だ。左隣は高速道路で車がビュンビュン走ってる。

真っ暗な写真を明るく補正してみると巨大なコンクリートの箱。
突き当たりはコンクリートの梁でがっちり固められた空間。
現在は、上下線の2本シールドトンネルが掘られてるけど将来、もう一本海底トンネルを掘るときにはココがシールドマシンの発進基地になって掘削できるようになっている。

避難通路のどデカイ扉

避難通路にはこのようなデカい扉が前に何枚も設置されている。
デカイ扉は車用で緊急車両が通れる大きさになっている。小さい扉が人用で開けるとブワッ!!!っと中から強い風が吹いてくる。

これはアクアラインの緊急避難通路内の気圧をワザと高くしているために起こる現象。
避難通路の気圧を高くしている理由は、防煙のため。もしトンネル火災が起こっても緊急避難通路の気圧を高くしておくことで火煙が侵入してこなようにしている防災の仕組みになっている。

避難通路はコンクリートの無機質な通路が延々と続いている風景。
非常時に逃げ込んだ先が真っ暗だったら不安しかないと思っていたけど明るくて安心。(普段は節電で真っ暗だけど非常時はちゃんと照明が点灯
上を走ってるだろう高速を走っている車の音は全く聞こえない。

6台の排水ポンプがあって浸水警報機も設置してあった。
海底トンネルなのでちょっとずつ浸水しててポンプで汲み出しているようだ。

 

非常電話設備

アクアラインの車道部はもちろん、床版下部にもちゃんと非常電話設備がある。
非常電話の繋がる先は、NEXCO東日本の岩槻道路管制センターで365日24時間監視をしている。

今日のおとなの社会見学で覚えておきたいひとつめの数字。
高速道路で事故、故障、落下物、なんかヤバそうとかあったときに電話するナンバー。

#9910

警察、消防にかけて場所をあーだこーだ説明するより道路のプロに連絡するのがベスト。警察、消防に連絡してくれて黄色いパトロールカーが速攻で駆けつけてくれるハズだ。車のどっかにメモしておくといいかも。#9910は携帯でも繋がるけど、アクアライン避難通路は圏外!

非常電話の中はダイヤルはなくてボタンを押すだけで通話できる。
故障、事故、救急、火事とアイコンで連絡できるから外国人でも安心だ。

 

避難用スロープ

車道から床版下の避難通路にいくための避難用スロープ。
車道にある避難口扉を開けると滑り台になっていて滑り降りると待避所(ココ)だ。
スロープをみると滑って降りやすいように直線的な加工がされている。さらに下にはクッション!?が置いてあってお尻をガードしてくれる。

管理消防用スロープ

消防隊は避難通路から車道へ駆けつける。
車道に出るための管理消防用スロープは、避難用スロープを見比べてみると形状が違っている。消防用は隊員が滑らないように十字の滑り止め加工がされている。角度は結構きつくて上るのは大変。

しかも、こんなに狭いし。消防フルセットで活動する隊員はかなり大変だと思う。
右に見える歯車がついた扉を開けるとそこはもうアクアラインの車道。

避難経路案内図

現在位置は木更津出口に一番近いところ。
避難するときには避難経路案内図を見てから移動しよう。反対に行くとエライ遠くなる。

地上への避難は階段を上っていく。音がなく静かでちょっと不安になる感じだけどすぐに地上になる。

ハァハァいって上りきって扉を開けると風の塔が見える。いい景色だ。

秘密の地下施設から上がってきたことの扉がこちら。
めっちゃ普通にして目立たなくしている。

東京湾アクアラインを掘削したシールドマシンのカッターフェイスがオブジェとして飾られている。
通常シールドマシンは、仕事を終えると解体されてしまうのでこうやって残っているのは貴重だ。

海ほたるの消防車

海ほたるに配備されている木更津消防本部の消防車。
避難通路を走って消火に駆けつけるために通常の消防車に比べて車幅が短くなっているのが特徴。
アクアラインの消火活動に特化したレアな消防車である。

 

海上保安庁の巡視艇「あわなみ」

アクアラインの避難通路を見学した後は海上保安庁の巡視艇「あわなみ」に乗船して「風の塔クルーズ」。午前中は波が高くて中止になったようだ。午後はなんとか出航してくれそう!
だけどやばい…。なんだかゆらゆらと揺れてる…。

微妙に揺れながら「あわなみ」はスムーズに離岸。船長の操舵を間近で見ながら出航していく。

船内からだとよく見えねーっと思っていたら船外にでて見てもいいって。海保はサービスいいね!
へばりついて見ていると風の塔にどんどんと近づいていく。風の塔の左右には緩衝工という船舶の衝突から守るのがあるそうだ。右側にちょっと見える浮いてるのがそれかな?

遠くに東京の新名所「東京ゲートブリッジ」と「東京スカイツリー」も見えた。

川崎人工島「風の塔」

アクアラインを換気している巨大な人工島「風の塔」に接近。
風の塔は2つの塔になっていて大塔は高さ90mで吸気、小塔は75mで排気をしている。
小塔の壁面タイルには羽田レーダーへの影響を避けるために電波吸収素材を使っているそうだ。

ドリカムの「その先へ」のプロモーションビデオが風の塔で撮影されている。

DREAMS COME TRUE feat. FUZZY CONTROL - 「その先へ」

 

海上から見た海ほたる

風の塔でUターンして海ほたるに戻る。
海上から海ほたるをみるってのは新鮮。シールドマシンのモニュメントも見える。
走っているときは感じなかったけどアクアブリッジって結構うねってる。ちなみにアクアブリッジは日本で一番長い橋梁。

今日のおとなの社会見学で覚えておきたい二つめの数字。
海のレジャーが多いこの季節に是非とも覚えておいてほしい。

118

この数字は、海の「もしも」。かけると各管区海上保安本部に繋がる。
実はこの118、2000年から運用してるんだけど知名度がほとんどなく99%が間違い電話という憂き目に遭っている。いいか?海のもしもは118番だぞ。覚えておこう。
海のレジャーシーズンなことだしツイッターで広まればいいのにね。

きょう、覚えておきたい数字の復習。

高速道路で事故、故障、落下物、なんかヤバそうなときは? #9910
海の「もしも」。海でヤバイときは? 118

海上自衛隊の特務艇「はしだて」コース

もうひとつの海上自衛隊の特務艇「はしだて」コース。こっちも当日の乗船券があって乗ってみた。
乗り馴れた護衛艦ではなくて特務艇と言われる珍しい船艇。特務艇ってのは賓客を接遇するための船舶のよう。もちろん災害時には医療、給食、指揮支援を行えるように装備と訓練は万全。

千葉地本から千葉3兄妹もお出迎え。
空の千葉 翔(ちば かける)、陸の千葉 衛(ちば まもる)、海の千葉 未来(ちば みらい)

乗船するとWELCOME。
船内で迎賓のための船らしく木をふんだんに使った落ち着いた雰囲気。

船内とは思えないゴージャスな廊下。

休憩室(ラウンジ)

明るいラウンジは会議などを行う部屋。
机や椅子は船が揺れても移動しないようにしっかり固定されている。
災害派遣の時には、取り外して約10床のベットを仮設できる。

第2休息室は普段は、船酔いした人の休息室。
災害派遣時は医療機材を使って被災者の応急処置を行う。

操舵装置は操舵と主機の制御を1人で行なうことが可能な統合型操艦装置。YOKOGAWA製。

広々とした甲板は、レセプションや懇談に使われる。
災害派遣のときは天幕、側幕を張って日光、雨風を遮り収容区画となる。

 

普段、見ることができない日常の舞台裏。
きょうの大人の社会見学は、見所がぎゅっと詰まった充実の見学だった。