八王子のハイパーレスキュー隊が始動! NBC災害対応の特殊車両が訓練展示

おとなの社会見学

第9消防方面本部にハイパーレスキュー隊が発隊

東京消防庁に第5のハイパーレスキュー(消防救助機動部隊)が第9消防方面本部(八王子市)に発隊
新しく発隊した第9消防方面本部のハイパーレスキュー隊(9HR)はNBC災害対応したタスク・フォース集団。NBCとは、ニュークリア(核)・バイオロジカル(生物)・ケミカル(化学)の頭文字をとったもの。放射能・細菌・有毒ガスなど目に見えない災害にも対応できる特殊災害専門部隊
渋谷区の第三消防方面本部に続き2隊目のNBC災害対応部隊の拠点が八王子できた。

第九消防方面本部消防救助機動部隊は、多摩地域の消防力強化+特殊災害対応+NBC災害対応を基本コンセプトとして63名(内60名)の隊員と特殊災害対策車など17台の救助機動車両で構成される。

管轄地域の西多摩地域・南多摩地域は、都市型市街地・住宅密集地・丘陵住宅団地郡・米軍横田基地・高速道路・湖水に加えて東京消防庁管内で唯一、山岳地帯も存在する複雑な地域。あらゆる消防対象物に対応する必要があり災害の発生も多種多様で大変な地域なのだ。

勝手!? に特殊災害対策車の展示見学

八王子市役所に到着。訓練展示は11:00amからなのでまだ1時間前。
早すぎると思ったが既にファイヤーフェスティバル会場はオープンしていて特殊災害対策車を自由に撮影できた。まだひともまばらでいい感じ。

思っていた以上に救助機動車両が勢揃いしてる。
最新の屈折放水塔車(9-LP)

スーパーポンパー2(9-PS2)のDual Fighter Dragon(ドラゴン)もあるぜ!高まるゥー。

第9消防方面本部のレスキューワッペン

ハイパーレスキュー隊のワッペンは金字にフックのセントバーナード。なんだけどNBC災害対応部隊のワッペンは陽圧式防護衣。
ん?どっかでみた…。プロフィール写真をみてくれよ。そう!オレと色違い!

放射能事故対応・毒劇物事故対応を想定した訓練展示、開始!

消防エキスパート達が小雨の中、航空隊の消防ヘリとも協力した「放射能事故対応訓練」「毒劇物事故対応訓練」をみせてくれた。

放射能事故対応訓練

放射性物質搬送容器が路上に散乱により放射性物質が拡散。
周囲には高い放射線が漏えいしている。線源を遮蔽し車内に閉じ込められた運転手を救助せよ!

まずは東京消防庁航空隊の大型ヘリコプター「つばめ(JA119G)」から先遣隊を投入。
ハイパーレスキュー隊員が着ているグリーンの服は放射能防護衣。
ホバリングしたヘリから八王子市役所の屋上に降下。

降下した隊員は、すぐさま八王子市役所の屋上からロープでするする降りてくる。
マジ!?ハイパー過ぎる!

検査探知型 災害対策用ロボット
汚染濃度がわからないと隊員が侵入できない。どんな危険か潜んでいるか判らないときに情報を収集するのが災害対策用ロボット。情報収集用カメラによる災害現場の確認、各種測定器による環境測定を行って現場の汚染を調べる。隊員の装備が決まる重要な検査である。

放射線の位置と線量を見極めたあと放射能防護衣をまとったハイパーレスキュー隊員が鉛シートで放射線を遮蔽する。左の隊員が持っているのは線量測定器!? NBC災害に対応するには特殊な測定器を使いこなすスキルも必要だ。

ここからの対処もバカ速い。
近くて被曝していた車の中に要救助者を発見。すぐに扉をカッターでこじあける作業を開始。
即座に要救助者を救出して特殊災害対策車(9-CS1)に収容する。

毒劇物事故対応訓練 想定

続いての訓練展示は、毒劇物貯蔵タンクが損傷し内部から毒劇物が流出。周囲に汚染危険が発生している。毒劇物の無力化、並びに医療チームと協力して要救助者の救助せよ!

NBC災害のスペシャリスト達が再登場。
特殊災害対策車(高踏破偵察車 9-CS3)はタイヤ径が大きく悪路でも高い走破性を誇る。

毒劇物防護衣をまとったハイパーレスキュー隊員が現場で活動開始。

毒劇物貯蔵タンクからの汚染を食い止める。

さらに救助車(R)特殊災害対策車 (除染車 CS2)が応援に到着。
で、肝心の救助活動なんだが…。見学者席から全く見えねー。

大型ヘリコプター ひばり(JA119B)も上空でなんかしてる!?

特殊災害対策車 (除染車 CS2)は除染を行う特殊車両。
現場で救出した負傷者の除染をその場で行えるのだ。

活躍しているのはハイパーレスキュー隊だけじゃない。
救急隊が除染の終わった負傷者を迅速に搬送していく。
見直したのはDMATビッグレスキューかながわでは災害医療のスペシャリストらしからぬ手際の悪さ、立川防災航空祭ではヘラヘラ笑いながら手を振る緊張感の無さに呆れたんだが今回はビシッとしていた。八王子医療センターのDMATなら安心だ。GJ!

東京消防庁航空隊の大型ヘリコプター つばめ(JA119G)がポイントに到着。あっという間に負傷者を揚収して病院へ搬送していく。なんと緊密に連携した救助作業なのだ。


毒劇物貯蔵タンクからやばそうな色の煙がでてきたぜ…。
と思ったら屈折放水塔車(9-LP)が駆けつけてきた。屈折放水塔車は福島原発で原子炉に放水した特別な放水車両。

無人走行放水車ドラゴン
市原コンビナート火災で活躍した無人走行放水車ドラゴン。

スーパーポンパー2(9-PS2)から
スーパーポンパー2は最長2kmまでホースを延長できる遠距離ホース延長車。ドラゴンは人が近づけない毒物や火に囲まれた現場でも放水できる無人走行放水車。

ホースを延長してデュアルファイタードラゴンに接続する。

放水開始!
毒劇物貯蔵タンクに無人走行放水車ドラゴンが放水を行う。人が近寄れない危険な場所で消火活動にあたる頼もしいファイヤーファイター!

屈折放水塔車は上部から放水していた。

特殊車両を操るハイパーレスキュー隊の活躍で毒劇物貯蔵タンクは無害化した。

状況終了!

以上でNBC災害訓練を終了する。

特殊災害対策車、航空隊ヘリとの連係など珍しいハードの実戦さながらの作動っぷりを見れた。
なんといっても、これらハードを使いこなすハイパーレスキュー隊の練度がすばらしかった。発隊したばかりだから慣れてないんじゃないか?って心配はご無用。

「強い使命感を持って都民の負託にこたえることを誓います。」

見事なNBC災害訓練だった。安心だ!

「八王子のハイパーレスキュー隊。特殊災害対策車、乗り放題の大展示会」編に続く。

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