アドビストックの写真審査で却下された画像を検証
副業のひとつ、ストックフォト。
撮影した写真を販売して収益を得ることができるストックフォトは写真を撮るのが好きな人には、趣味と実益を兼ねたぴったりの副業です。
ストックフォト・サービスのひとつである Adobe Stock は審査が厳しいとされています。実際にも他のストックフォトサイトでは採用された写真もアドビストックでは却下されてしまう写真も多いです。(その逆もあるけど)
今までアップロードして却下された画像とその理由を報告・検証してみます。
不採用となった理由
知的財産権の侵害
提出した写真が却下になる理由で最も多いのが知的財産権の侵害。
他のコントリビューターの写真を参考にして大丈夫そうな写真を審査にだしても却下されることも多いです。なんでコレが駄目!?という謎ケースもあります。


知的財産権の侵害で却下になった写真にちっさいロゴが写っていたのでロゴを消して再提出すると採用されたこともありました。サンプル例だと東京消防庁の文字を消せば採用になりそう!?
技術的な問題
ふんわりした却下の理由でモヤモヤするのが「技術的な問題」
水平に撮れていなかった?構図がダメ?それとも…。など考えられる理由は様々だけど、つまり下手っぴな写真だと…。被写体がよかったときは非常にもったいない。いい写真だと思っても写真素材に適さないと判断されると却下されちゃいます。
水平垂直、ブレ無、ノイズ無の正確な写真を撮ることを普段から心掛けたい。


アーチファクトの問題
アドビストックはノイズが多い写真をアップロードするとNGになるかもよ?と教えてくれるけど、気にいないでそのまま提出するとほぼこの理由でNGになります。
ISOが高くてノイズが多い写真はフォトショップや Lightroom でノイズ除去機能を活用してから提出しましょう。感覚的にストックフォトサイトの中でもアドビストックはノイズに厳しい感じ。シャープ処理でくっきりさせてノイズが出てしまうよりノイズリダクションでノイズを減らした方が審査に通りやすそう。ノイズ除去してもアップロードのときにアドビAIに指摘されたら審査に出すのはやめてる。


この例は「過度な加工修正」で却下でした。裏にあったビルを消したんだけどフォトショップの加工修正はアドビにバレバレ!?
露出の問題
写真が明るすぎる、または暗すぎるという分かりやすい却下の理由。
Lightroomの自動補正のおかげで露出の問題で却下される写真は少数ですがカッコいいと思ってハイキー、ローキーな写真を提出しても写真素材としては価値があるかどうかは別の話のようです。


この例は、暗いトンネル内をイメージしてあえて露出アンダーにしたけど露出の問題と判定されました。
フォーカスがあっていない画像
俗にいうピンボケ写真。安全太郎くんにピンを合わせていたのですが交通整理している動く腕にフォーカスがあっていない画像と判定されて却下されました。


この例は、腕が動く交通ロボットで被写体ブレ= ピンボケと判定されたのかもしれません。
画像の美しさまたは商業的なアピール
画像が美しくないという苦笑いしちゃう却下の理由。モデルがボロ過ぎると採用される難度が高そうです。すべてがダメなのではなくて美しくない写真(朽ち果てた廃墟の写真)でも商業的なアピールありと判定されると採用されることもあります。


この例は使い込まれたハンドルをイメージしてみましたが美しくない判定になりました。
類似の画像が提出済み
マニアからすると違う写真なんですが、パラシュート形が違っていても、位置が違っていてもストックフォト的には類似の画像とみなされて却下されました。3つまでならバリエーションを認められているので類似っぽい画像は傑作3選を選んで投稿しましょう。


この例はアメリカ軍グリーンベレーのパラシュートの写真です。陸上自衛隊のパラシュートがすでに採用されていたので類似となったようです。
Adobe Stockの却下理由ランキング
現在、417枚を投稿。採用:294枚、不採用:123枚と通過率は割と低いです。
不採用の内訳ランキングは、
- 知的財産権の侵害 78枚
- 技術的な問題 22枚
- 類似の画像が提出済み 10枚
- アーチファクトの問題 6枚
- 画像の美しさまたは商業的なアピール 3枚
- 露出の問題 3枚
- フォーカスがあっていない画像 1枚
知的財産権の侵害がダントツの却下理由です。
却下された写真を修正して再アップロートで採用されることはあるか?
一度、却下された写真を補正・修正して再審査にアップロードすると採用されるかどうか。
却下されたら他の写真をアップロードしていますが諦めきれない傑作写真の場合は、再チャレンジすることもあります。
採用されるかもな理由
- 知的財産権の侵害
再提出で採用の例:写真から小さいロゴをレタッチで消した、タグから組織名を消した。 - アーチファクトの問題
- 露出の問題
採用されない(と思う)理由
これらの理由の場合はあきらめて他の写真をアップロードしてます。
- 技術的な問題
- フォーカスがあっていない
- 画像の美しさまたは商業的なアピール
- 類似の画像が提出済み
アドビストックに採用されそうな写真とは?
- 知的財産権には特に厳しい
写真そのものはもちろんだけどタイトルとキーワードで知的財産権を侵害しても却下されます。
知的財産権については後々、問題にならないようにコントリビューター(俺)を保護してくれるのが目的なのでありがたい却下だと思っています。見逃しがちなのがタイトルとキーワードで知的財産権を侵害していることもあるので注意です。 - 素材としての写真が採用されがち?
Adobeストックは、フォトショップやイラストレーターと連携している。PIXTAやイメージマートなどはそのまま使える写真が好まれるけど、Adobeストックでは素材としての写真が好まれそう。文字を入れるスペースがあったり、背景が切り抜きやすかったりする素材に使える写真が良さそう。 - カメラの性能の違いが、採用の決定的差ではないということを・・・思い知る。
意外だったのが昔のカメラで撮った写真でも採用されたこと。具体的には EOS KISS Nで撮影したJPEG写真。画素数は低いしノイズも多いけどなんだが採用された。何枚も採用されているのでまぐれでは無さそう。
Adobe Stockのオンラインセミナー
コントリビューターの初心者向けにオンラインセミナー(日本語)があります。
Adobe Stockの担当者が色々と教えてくれるので却下ばかりで悩んでいるひとはアーカイブを一見してみてください。
