熊本地震から一年、復興に向けた熊本城だモン
熊本復興”飛翔祭”で展示飛行するブルーインパルスを見に熊本へ。
ブルーインパルスが目的だけど復興のシンボルでもある熊本城の今の姿も気になります。
今回は、熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の復興に向けた調査報告書をお届け。
復興に向けた熊本城
会場の熊本城がみえてくると遠目でもダメージがでかそうな感じ。傍には、背の高いクレーンがあって大掛かりな復興作業なことがわかる。

ズームすると鉄骨で支えらえた飯田丸五階櫓と瓦が落ちまくってる天守閣。

地震で被災した熊本城の周囲を見学
熊本城の地震被災状況のマップ。広範囲で被災したことがわかります。
400年も熊本城を支えていた強固な石垣があちこちで崩れています。
重要文化財「長塀」
243mもあった城壁が倒壊していましたが石垣はしっかり残ってる。

熊本城を築城した加藤清正公。震災前と変わらない佇まいだけど悲しそうにも見えちゃう。

馬具櫓
震災当初は、異常なかったけど徐々に石垣が膨らんできて…。
内側から押し出された石垣が一気に倒壊。危うい感じになっていてとても心配。

未申櫓
二の丸広場まで登って行くときに見えた「未申櫓」南西の方角にある櫓。パッと見た感じはダメージはなさそう!

大ダメージだった…。
石垣がそのままの状態で残っているところと崩壊しているところの差が大きい。

二の丸広場
二の丸広場からは天守閣がよく見えます。

以前と比べるとダメージは計り知れません。(2006年撮影)

クレーンが作業中。
熊本城ほどの巨大建造物だと復旧に大型クレーンが何台も必要。

戌亥櫓
平成15年に復元された天守の北西にある「戌亥櫓」は櫓の脇に何があったが分からないほど凄まじく倒壊してる。

戌亥櫓の裏側の石垣はかなり崩落していた。

さらに脇から見ると驚きの光景!石垣が隅の一本で支えてる「一本石垣」になってる。

「戌亥櫓」を別の角度から。一本石垣で支えきれるはずもなく櫓が傾いている。
どこもかしこも早急な措置が必要な状態でどこから手をつけてたらいいのかも決められないほどあちこちが崩壊している。

石垣だけじゃなく自然の木も酷いことになってた。

石垣の石
倒壊した石垣の巨大な石はナンバーを書かれて保存されていた。

元と同じ位置で修復するために沢山の石一つ一つに印がしてある。石垣内部にあった栗石も保存されている。

天守閣
加藤神社からみた「天守閣」と「宇土櫓」

てっぺんから睨みを利かせていた鯱はボロボロ、瓦もすべて落ちてしまった天守閣。
大天守閣は鉄骨だらけで見た目からダメージの大きさがわかる。小天守閣も天井がボロボロになってしまってる。

巨大なクレーンで作業。少しずつ修復していってる。
宇土櫓の石垣もネットで養生している。やはり内部から膨らんできているのかも。

以前、来たときの写真と比べると被害の大きさは計り知れない。
天守閣(2006年撮影)


宇土櫓(2006年撮影)

熊本城の外周。武者返しの石垣もあちこちで石垣が崩落していました。

平櫓
外見からだとダメージが少なそう。外からだとなんともないけど地震で石垣の内部が歪んでいることもあるので油断はできないそう。

熊本城が見学できるのは
熊本城を近くで見ると地震の被害が多くてとても危険な状態なことが見て判る。アチコチが崩壊して危険な状態の熊本城は全面立ち入り禁止になっても不思議でないくらい。それでも見学できるのは、
警備ボランティアの人たちのおかげ!
熊本城に近寄って危険がことにならないように警備ボランティアのひとが各所にいる。暑い日も雨の日も震災からずっと熊本城を守ってくれてる人たち。
「ありがとう、お疲れ様です」と声をかけたい。

警備ボランティアの方に教えてもらった熊本城を一望できるポイント、「熊本市役所の展望フロア」にいってみた。マジ一望!

飯田丸五階櫓
よくメディアで報じられてた櫓。
角石だけで支えられ倒壊寸前だった櫓を大林組が鉄骨アームで緊急対応。見事に櫓を抱え込んで倒壊の危険を解決した。すごいぞ大林組!

大天守閣をまじまじ見るとやっぱりダメージが酷い。
5月以降から天守閣の一部解体して再建。養生シートで覆われてしまうようなので大天守閣をみれるのは今のうち。

二様の石垣
算木積みで作られた武者返しの急勾配な石垣。
立ち入り禁止区域だが市役所の展望室からだとよく見える。

田子櫓
倒壊は逃れているが壁に大きなひびが入っています。

復興する熊本城のまとめ
色々なところから見た熊本城。以前の肥後武士っぽい無骨な熊本城の姿への復旧を応援したい。

以前は、「一口城主」制度というのがあったが現在は復元・復旧の募金として熊本城の復興城主制度が設立された。実際に被災した熊本城を見ると莫大な時間と費用がかかりそうです。
現在、熊本城を見学できるルートはこちら。
熊本城までのアクセスや現在の熊本城の状況を一望できる市役所展望フロアの案内などは熊本城のホームページに書いてあります。震災にあっても威風堂々とした熊本城を見に行ってみて。

夜も熊本のシンボルとして熊本城がライトアップされていた。

暗くなったら加藤清正公が守護。実に盤石である。

熊本復興 “飛翔祭”のブログ記事

