環七の地下40mにある洪水対策の巨大トンネル「神田川・環状七号線地下調節池」を体験

環七地下40mにある洪水対策の巨大トンネル「神田川・環状七号線地下調節池」を体験

環七地下の地下40mの巨大トンネルを体験

以前から見学したかった「神田川・環状七号線地下調節池
環状七号の地下40mにある巨大トンネルを見学してきました。

神田川・環状七号線地下調節池とは洪水対策の施設。

環状七号線の道路下に建設された延長4.5km・内径12.5mの地下トンネルに神田川、善福寺川及び妙正寺川の洪水約54万mを貯留します。

東京都には28箇所の地下調整池が整備されています。

善福寺川取水施設

善福寺川取水施設は環状7号線の和田堀橋のすぐそば。善通寺川の脇にあります。

善福寺川取水施設の地図

大きな看板があるので迷わずに到着できました。神田川・環状七号線地下調節池の標識

善福寺川取水施設の役割

まずは会議室で『神田川水系の現状』のパワーポイント。
プレゼンターの説明がばっちりで、善福寺川取水施設の重要性をわずか10分で理解できました。

昔は緑地があることで雨を保水できていたけど、緑地が減ってアスファルトで覆われることで水の逃げ場がなくなり、強めの雨が降るとたびたびた神田川中流域で水害が発生するようになりました。

この雨を貯留して流域を洪水被害から守るのが環状七号線地下調節池です。

善福寺川取水施設のリアル模型

善福寺川取水施設の完成度が高い模型が登場。

実際に水が流れて排水貯水する様子が目に見えてよく分かります。

子ども達にも好評でかぶりつき。おとなも見たい!

ペットボトルを使ってドロップシャフトの仕組みを実演。

ドロップシャフトとは水の勢いを弱める仕組み。水を地下に一気に落とすと勢いで轟音と威力が半端ないので水をクルクルさせえることで勢いを弱めます。

ドロップシャフトの仕組み

操作室を見学

善福寺川取水施設のゲートをコントロールする操作室を見学。
普段は無人で運用していて大雨など警報が発令されると担当が出動!

監視モニタには善福寺の取水口や妙正寺川取水の流入部などの要所がバッチリ見える。

善福寺川取水施設 監視モニタの映像

取水オペレーション

  1. 制御卓からゲートを閉
  2. 水位をモニタ・水位計で確認
  3. 水位が定位置まで上昇
  4. ゲートを開
  5. 地下調節池に「取水」を開始

はじめは河川になるべく多くの水を川へ流す。その後、水量が多くなってきたら地下調整池に善通寺川の水を取水して洪水・氾濫を防ぎます。
善福寺川取水施設の取水制御卓

環状七号線地下調節池を見学

環状七号線地下調節池へ向かいます。

簡単には見れなくてまずは階段で地下43mまでおりていく。地下になるにつれてだんだん涼しくなっていきます。

AP - 8.0m とは水位の基準で霊岸島水位観測所のゼロがら -8.0mの深さを示しています。AP は Arakawa Peil の略で関東の建造物でよく見かける指標です。

環状七号の地下43m

地下に降り立つと潜水艦のハッチを思わせる頑丈そうな扉。

密閉扉になっていて施設稼働時もこちら側には水が入り込まないようになっている。
環状七号線地下調節池の密閉扉

主排水ポンプ電動機とかの機械も安心。
このポンプは地下トンネルに取水した水を川に排水するためのポンプ。

環状七号線地下調節池の排水ポンプ電動機

地下40mの大穴 減勢池

密閉扉の先にある大穴。
取水口から取り込んだ水がドドーンと落ちてくる大穴でドロップシャフトの先。

あの穴から水が落ちてくることを想像するとちょっとコワイ。

落ちてきた水の勢いを弱める役目の減勢池
稼働時は半端なく水跳ねしそう。

神田川・環状七号線地下調節池の減勢池

導水連絡管

取水した水は導水連絡管を通ってこの先にある地下貯水池へ向かいます。
導水連絡管は直径は6.0mほどある大きな地下トンネル。

いつもは真っ暗!きょうは東京都建設局のスタッフさんがライトを点けて道案内。
環状七号線地下調節池の導水連絡管

導水連絡管の途中にあった記念のかわいいお絵描き。
導水連絡管のかわいいお絵描き

これが環状七号線地下調節池

地下40mの巨大トンネルで電気を全部消して地下の暗闇体験コーナーの開催。

3・2・1・オフ!

ヲヲー。すっげー真っ暗!
地下深くでまったく光なし。なんかコワイ!

地下調節池は、まっくらでピントは合わないし手ブレぶれで伝わらないけど直径 12.0mで導水連絡管の倍のデカイ。真っ暗な環状七号線地下調節池

明るくしてもらって人と比べると大きさが判ります。
このスペースが全部、地下調節池で大雨のときに水をたっぷり貯水します。環状七号線地下調節池になかにいる人

車が絶え間なく走っている環状七号線の地下にこんな巨大トンネルを建設するなんてすごいぞ日本の土木技術。

導水連絡管の明るさ比べ

明るくしてもらって導水連絡管の撮り比べ。ちょっと神秘的である。

ここで見学は終了。
帰りはエレベーターで地上に戻ります。

まとめ

地上はめちゃ暑い。

地上ではスーパーボールの釣り堀が用意されていて子ども達はスーパーボール釣りに夢中。
おとなたちは飲み物を戴いてアンケートを記入して見学会の終了になります。

アンケートを記入して見学会の終了

普段は目にすることがない防災施設を実際に見れたおとなの社会見学。スタッフの人たちもみんな素晴らく親切で興味深く見学できました。

いつもの暮らしを陰から支えるこのような施設があることを覚えておきたい。
安心・安全は当たり前でなく、人知れずみんなの生活を守ってくれている人たちに感謝です。

神田川・環状七号線地下調節池 善福寺川取水施設 東京都建設局 

以上で環状七号線地下調節池の調査報告を終了します。

神田川・環状七号線地下調節池の見学マップ

  1. 潜水艦のハッチ
  2. 主排水ポンプ電動機
  3. ドロップシャフト
  4. 減勢池
  5. 導水連絡管
  6. 地下調節池
  7. アンケート会場

防災施設の見学

環状七号線地下調節池と同じように水害から街を守る防災施設の首都圏外郭放水路目黒川荏原調節池も見学しています。見学レポートをあわせてごらんください。

 防災施設

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