UR都市機構 都市住宅技術研究所の特別公開
東京都八王子市にあるUR都市機構の都市技術研究所が毎年している特別公開に今年もいってきました。
───── 街に、ルネッサンス ─────
UR都市機構が何を研究しているのかを足早に調査。
様々な施設があってちょっとした住宅展示場みたい。団地マニアに片足入れそうになるほど楽しかった。
受付して早速調査を開始だ。朝一だから空いていてじっくりとみるには好都合。
見学者はほとんど学生で女子率が妙に高く8:2で女子。そして写真を撮ってる人は少なくてじっくり目で見ている見学者ばかりで、バシャバシャ撮ってるのはオレくらい。
写真撮ってると気を使ってフレームアウトしてくれる女子ばかりで気を使わせちゃって申し訳なかった。
なんてことない道のようだけど透水性・遮熱性・保水性舗装の実験をしているとこ。もう実験は終了してしまっているのか放置っぽい雰囲気だけど雨の日でも歩きやすい水を透過させる舗装や保水して暑い日に気化熱で温度を下げてみたりといろんな舗装実験をしていたようだ。もうすでにUR住宅に活かされているのかも。
集合住宅歴史館
お目当ての集合住宅歴史館。昭和30年代の「公団住宅」や同潤会アパートを移築復元した集合住宅を展示公開している。移築されているのは同潤会(どうじゅんかい)代官山アパート、蓮根(はすね)団地、晴海高層アパート、多摩平団地だ。
同潤会代官山アパート
同潤会代官山アパート独身者向けの部屋。
作り付けのベッドや換気用の窓など細かなところまで考えられている。テーブルや棚などは今見ても小洒落てる感じ。
食堂カウンターの窓はフランクロイド・ライドのテイスト感。
同じく代官山アパートの世帯向けの部屋。
公団初のエレベーター
高層の公団住宅に初めて設けられた晴海高層アパートの1号機を移築を復元。貴重なヒトコマ。
3・6・9階の3階おきに停めて上下の住戸に行く仕組み。当時は無人のエレベータは珍しかった。
らくがきも当時のままで味わい深い。
晴海団地高層アパート
晴海団地高層アパートの案内図
エレベータは、1・3・6・9階にしか止まらないスキップ式なことも案内図からわかる。
廊下のない階もあるようだがどういう造りになっていたのか不思議だ。
非廊下階の住戸。ダイニングもあったりと近代的な感じ。
それもそのはず晴海高層アパートは前川國男が設計したそうだ。
らせん階段
晴海高層アパートには螺旋階段があった。
Wikiによると2階の住民が台所にアクセスするための階段?
東鳩ヶ谷団地の案内図
団地のパブリックアートスペース。
東鳩ヶ谷団地案内図
団地の案内図のレトロなデザインがいい感じ。
すまいと環境館
室内設備のリニューアル技術の展示場と言った感じでこんな造りになってんだー。とサラッと見るには面白い所。
屋上は緑化されていて断熱効果や緑化植物の生育を観察している。
KS住宅実験棟
モデルルーム見ないなとこだった。LED電球と白熱電球の違いを実際に部屋で見比べたりできた。
以上でみどころ終了。
今年は都市住宅技術研究所のシンボル的存在の超高層住宅実験タワーのデモンストレーションはなかった。風洞実験棟は大人気で見れなかった。
超高層住宅実験タワー
アンケートを書いて帰ろうとしたらタワーカメラのオペレーションシステムがあるじゃん。
目立っていなくて見逃すとこだった。超高層住宅実験タワーにあるカメラをリアルタイムで覗けるようになっていて遠くの富士山やスカイツリー,西武ドームをはじめすぐ脇の北八王子駅までカメラ映像を見ることができた。
アンケートの景品はLEDライト。アルミの風合いで結構いい出来前なのだ。
携帯するにも大きさだしすげー明るい。ありがとうUR都市機構!
UR都市機構の特別公開で感じたことはアピールがうっすくてもったいない。
スタッフもあちこちにいるんだけど物静かなエージェントといった出立ちで声をかけてきたり積極的に説明をしてくれることもない。未来の住宅に関するいろんな技術を研究しているんだからもっとアピールしてもいいと思った。
今日は特別公開だったけど普段も予約さえすれば見学できます。
UR住宅に住んでいたり団地に興味のある人は見学してみるのもいいかも。