トルコ海軍のフリゲート艦ゲディズ、晴海埠頭で一般公開
エルトゥールル号事件 125 周年記念事業のひとつとしてトルコ海軍のフリゲート艦TCGゲディズが晴海埠頭で一般公開。海外のフリゲート艦を一般公開されるレアな機会なので見学にいってきました。
トルコ海軍のフリゲート艦TCGゲディズは、元々アメリカ海軍のミサイルフリゲート艦「ジョン・A・ムーア」として就役した艦船でその後、トルコ海軍に移管されて近代化改修されました。
エルトゥールル号遭難事件とは?
エルトゥールル号遭難事件とは、明治時代に和歌山県串本沖でトルコ軍艦エルトゥールル号が遭難した事件。
串本町の住民たちは、総出で救助と生存者の介抱に当たりました。
住民たちの救助活動や日本政府の尽力が日本とトルコの友好関係の礎となりました。125周年を迎えた今年、日本各地で記念行事が行われます。
フリゲート艦ゲディズの一般公開
下関、串本に寄港した後に東京・晴海埠頭にやってきたTCGゲディズ。一般公開の開始時間前に晴海埠頭に到着するとすでに公開待ちの多くの人が並んでいました。
護衛艦たかなみも一般公開されていましたがほとんどの人がTCGゲディズに並ぶ盛況っぷり。
海上自衛隊の護衛艦たかなみ(DD-110 )
ホストシップを務めているのは海上自衛隊の護衛艦たかなみ(DD-110)。TCGゲディズが訪日している間、エスコートします。
横須賀が定係港の護衛艦で、TCGゲディズより一回り大きく全長151m、全幅17.4mで汎用護衛艦(DD)に分類されます。
トルコ海軍 TCGゲディズの見学
とんがって特徴的な船首にはトルコ国旗が掲げられています。係留ロープについてるのはネズミ返しです。
手荷物検査と住所氏名を書いてそんなに待たずに乗艦できた。
海上自衛隊の護衛艦でよく見る浮き輪はトルコ海軍も同じ感じ。
トルコマーク入りの発射機。Mk.13発射機で対空ミサイル発射用。
Mk41 VLS(ミサイル垂直発射システム)
ミサイル8発分のセルが見える。
TCGゲディズ艦内の見学
潜水艦のハッチみたいな扉には「Zの印」
これは閉鎖標識といってどんなときに閉めておくかを示しています。Xは常時閉、Yは航海中は閉、Zは戦闘中は閉となる。
船橋も自由見学。
ブリッジは写真撮影できない話も聞いていたけど自由にバシャバシャ撮影できた。
TCGゲディズは1981年に就航したアメリカ海軍の艦艇なので海上自衛隊の護衛艦とくらべると狭くて古めかしい感じがしました。
待機列を見ると護衛艦たかなみの中まで列ができそうなほど並んでる。
76mm単装速射砲
メイドインイタリーの76mm単装速射砲。
艦の後ろ側にレイアウトされているのが珍しい。
速射砲に描かれているのはトルコ軍の英雄“Yusuf”
1915年ダーダネルス海の戦いで約200kgの砲弾をひとりで装填して発射!敵艦艇を撃破した英雄なのだ。
近接防御火器システム
船尾には艦艇用近接防御火器システム(CIWS)
古代ギリシアの最強の重装歩兵軍スパルタ軍を打ち破った密集陣形「ファランクス」の呼び名で海上自衛隊の護衛艦でもお馴染みである。
艦内でちょっと彷徨ったところにあった扉。
扉のイラストをコレになに?と聞くとトルコ語で教えてくれたけどさっぱりわかんないぜ!
トルコ美女のコーヒーサービス
船尾のスペースではトルコ美女がトルココーヒーのサービス。
次から次へとやってくる見学者に笑顔で1杯1杯作ってくれた。
トルコには「1杯のコーヒーにも40年の思い出」ということわざがあるそうです。
たった一杯のコーヒーをご馳走した小さな親切でもその人はずっと思い出してくれると言う意味のようです。
トルココーヒーを入れてくれたゲディズのトルコ美女のおもてなしを忘れないようにしたいです。
トルコの国旗は「新月旗」と呼ばれています。(風になびいて逆向きです。)
船体についていたバッチ!?
TCGとは、Turkiye Cumhuriyeti Gemisi (トルコ共和国艦艇)を意味します。
今までトルコについてあまり深く考えたことなかったけどとても好印象でした。
遠くからありがとう。また来てね。