防災ピクトグラムの避難所と避難誘導標識のマーク
災害時に避難するときに重要なのが避難所・避難場所の防災ピクトグラム
避難所・避難場所になる施設では目立つところに「避難所の看板」が掲げられています。
小学校や公民館などでこんな看板・マークを見たことがありませんか?
避難所・避難場所、災害の種類を表した文字と防災ピクトグラムの避難場所標識です。
このような防災の標識は、災害が発生したときに安全に避難できるための誘導標識です。
避難所の看板は防災標識ガイドブック を参考にして自治体によってアレンジされています。
防災看板のフォーマットは自治体によって多少の違いがありますが同じ防災ピクトグラムになっていることで全国共通の情報が伝わります。
非常口のピクトグラムに比べると見かける機会はすくないですが避難場所標識の意味も知っておきましょう。
ピクトグラムの解説
避難所の防災ピクトグラム 全12種類の取説
避難所看板のマークの意味
学校や公民館、大きな公園やグラウンドで見かける避難所の看板。
避難所の看板で目立つピクトグラムが避難場所と避難所です。
- 避難所のマーク
- 避難場所のマーク
避難所のピクトグラム(=屋根がある)は滞在できる避難施設です。
自宅に戻れない被災者が一時滞在できるように防災用品の備蓄があります。
避難場所のピクトグラム(=屋根なし)はグラウンドや河川敷、高台など避難できる広い場所です。
一時的に避難するための場所で防災用品の備蓄はありません。
学校や公民館では避難看板にどちらのマークも書いてます。学校などは、校舎・体育館=避難所、グランド=避難場所とどちらの機能もあります。
災害に適した避難所を知らせるマーク
防災看板で重要なポイントが「災害の種類図」と「適不適表示マーク」
この避難所・避難場所がどの災害の避難に適する?適さない?を示している防災ピクトブラムです。
すべてが〇だと超安心です。
× がある避難所は、不適の災害があるということです。
避難してきたのに逆にヤバい!とならないように、どの災害種別の適不適表示マークを確認しておきましょう。
避難所が災害に不適合な例
避難所・避難場所の立地によって災害に適さない避難所もあります。
どの災害から避難するのか、災害に適応している避難所・避難場所に避難することが大切です。近所の避難所・避難場所がどの災害に適している・いないのを防災看板で確認しておきましょう。
- 崖崩れ・地すべり ❌
地震から避難 → 山・崖のそば。 - 土石流 ❌
台風・豪雨からの避難 → 渓流 - 洪水 ❌
豪雨から避難 → 川のそば、低地。
災害の種類図がない!?
防災看板を見ると災害のピクトグラムがないものがあります。
このような防災看板は「この地域で発生しない災害の種類図は省略」しているからです。
海が無い県の防災看板には「津波・高潮」のピクトグラムがはありません。
山岳地域から離れた首都圏ど真ん中の街中では「崖崩れ・地すべり」のピクトグラムは見かけません。
防災標識では、不要な情報を省き必要な情報だけを伝えてくれます。
津波避難ビルは上の階に避難
津波からの避難は、すこしでも高いところへ避難するのが鉄則。
津波避難ビルは、津波に対する構造的安全性を確保していますが安心できません。1階から上階に避難する必要があります。
見知らぬビルの上階にはどうやっていく?エスカレーター?階段?非常階段?どこにある?
津波避難ビルは、高い場所に避難する必要がある意識をもっていましょう
避難所までの道案内、避難誘導標識
避難所までの経路の道案内をしてくれるのが避難誘導標識です。
避難誘導標識
避難誘導標識には、避難場所までの経路・方向・距離・名称・適不適表示の情報が記載されていて避難場所までの道をシームレスに伝えてくれます。
日本語以外も併記して外国人にも判るように配慮されています。
方向矢印
馴染みのないところで避難するときに頼りになるのが方向矢印。
どっちにいったらいいのか教えてくれる方向矢印は避難誘導標識に必ずあります。
左右と直進、斜めがあって戻るはありません。
方向矢印の直近には避難場所までの距離が目立つように書いてあります。
防災看板・標識のまとめ
近くの学校や施設が避難所になっていることを何となく知っています。
だけど、どの災害に適しているのか?と思い浮かべても、避難所だとは判っているけどはっきりしないことがあります。
避難所の近くを通ったときに、防災看板のピクトグラムを確認しておきましょう。
関連リンク
防災標識を設置・表示するに自治体・施設が検討する際の参考にするガイドブック。避難誘導標識についての具体的な意味が記載されています。