巨大船を間近でおとなの社会見学!ドックとデッキから写真を撮りまくってきた

ユニバーサル造船で巨大船を間近で大人の社会見学!ドックとデッキから写真を撮りまくってきた

ユニバーサル造船 秋まつりで巨大船を見学

三重県津市にあるユニバーサル造船 津事業所とJFEエンジニアリングの秋まつり。
なかなか見れない巨大な船舶を見学できる貴重なイベントにいってきた。

ドックから巨大なスクリューを間近で見たり、ビル程の高さもあるブリッジから見下ろしたりと満喫しまくってきた。黄金のスクリューなんでなかなかみれないレアなチャンス。
ユニバーサル造船の建造中タンカーの巨大なスクリュー

ユニバーサル造船の一般公開

一般公開は10時から。20分前に送迎バスで着いたけど門の前には結構、並んでいた。(送迎バスは久居駅から無料で送迎)

まずは前回、見損ねた研究所見学の最終回をキープ。毎年、研究所とJFEエンジニアリングの一般公開はバス整理券が必要なので見たい人は即ゲットしといたほうがよさそう。

ダブルハル・バルクキャリア

ユニバーサル造船の見学バスに並ぶと脇にデカイ船が浮いてた。
全長290m幅50mもある大型船と同じダブルハルバルクキャリアというタイプ。鉄鋼石を20万tも運べちゃう。今日見学できる大型船も同じダブルハルバルクキャリア。

ユニバーサル造船 - ダブルハル・バルクキャリア

ダブルハルバルクキャリアーとは二重船殻構造(ダブルハル)のバラ積み船(バルクキャリア)のこと。

二重船殻構造ってのは二重構造にすることでちょっとぶつけてもオイルが漏れたりしないように事故の環境リスクを減らしている構造で最近の主流。

ダブルハルバルクキャリアーを見学

今日見学するのはこちらのお船。
全長290mのダブルハルバルクキャリアー。プロペラの大きさは7.9mもあるらしい。

ユニバーサル造船で大型船を見学

まずは船底から見学。
人の大きさと比べるといかに大きな船だかわかる。下から丸見えである。
ユニバーサル造船 - 大型船の船底

巨大なスクリュー

大きな船の推進させる大きなスクリュー。

スクリューの前の筒みたいなのはSSD(Super Stream Duct)と呼ばれるユニバーサル造船の省エネ・エコシップの3大目玉機能のひとつ。

整流効果による抵抗の低減、流速アップで推力の増加、プロペラの効率アップによって3〜8%の燃費向上になるようだ。
ユニバーサル造船 巨大なスクリュー

巨大船の作り方

巨大船の作り方はブロックと呼ぶ鉄の塊をつなぎ合わせて造船していく。一隻でだいたい120ピースくらいのブロックを使う。ドッククレーンは700tの巨大ブロックも吊り上げるちゃうのだ。組み合わせの確認はやっぱり人の目。責任者がサイン入りでOKを書き込む。
ダブルハルバルクキャリアーの作り方

ブリッジ

船橋の形も工夫して角を落とすことで風の抵抗を減らして燃費をアップしている。
ビルがのっかっているようなもんだから風の抵抗も半端ない。
ダブルハルバルクキャリアーのブリッジ

ブリッジからの眺めだ。先っぽが霞んで見えない。
巨大船のブリッジからの眺め

ブリッジは意外とシンブル。
船を動かす遠隔操縦装置は三井造船製のBMS-2000でエンジンテレグラフはボタン。船主の好みでレバー式でなくボタン式にしているそうだ。ボタンをポチッと押すだけでこんなデカい船が動くなんてなんだかすごい。

操作スイッチ

船を操作するボタンの説明。
FUはFULL(全速)、HAはHALF(半速)、SLはSLOW(微速)、DSはDEAD SLOW(極微速)になってる。前進はアヘッド、後進はアスターンという。全速前進は、フル・アヘッド!ってなるかな?

NFは Navigation Fullといって「航海速力」のこと。船が港の外にでて安全な海域に出たらナビゲーションフルなのだ。目一杯の後進はクラッシュ・アスターン。エンジンが壊れちゃう勢いのようだ。
ダブルハルバルクキャリアーの操作スイッチ

ブリッジからの景色をもう一枚。
この丸いやつはクリンビュー。世界の嵐は半端なくて窓からまったく見えなくなったりするそうだ。そんな嵐の海には、このクリンビューシステムが大活躍なのだ。
ユニバーサル造船 - ブリッジからの景色

甲板にあった謎の金網。これはスパロウガート(仮称)。
世界の海には、ほんとに海賊がいて鎖をつたって登ってくるジャック・スパロウを船にいれないようにするための重要な金網なのだ。
甲板にあった謎の金網

巨大な舵

舵もデカい。空荷だとスクリューが見えるほど浮き上がっている。
航行するときはこのままだとスクリューが空回るので船底にあるバラストタンクに注水して船を浸からせてから進む。バラストってのは重りのことで海水を入れてやる。

舵に水平についている小さい板はサーフバルブという。推進効率をアップさせる仕組みのひとつで小さくても効果があるみたい。
ダブルハルバルクキャリアーの巨大な舵

省エネ・シップの秘密その3はAX-BOW(アックス・バウ)
横から見ると斧のような形をしてるから斧型船首と呼ぶのだ。波浪中を航行すると波の抵抗を受けて大型船になるほど力をロスしてしまう。抵抗が少なくなる形がこのAX-BOW(アックス・バウ)。燃費が4〜6%よくなるそうだ。
AX-BOW(アックス・バウ)

ユニバーサル造船のスタッフに質問

せっかくの機会なのでスタッフに色々と質問。知らない分野のことを興味深く教えてもらいました。

バラ積み船は何人くらいで運転するのだ?🤔
20人くらいだ。
年間、何隻造船するのだ?🤔
8〜9隻だ。キャナロック方式で途切れなく造船している。
キャナロック方式とはなんだ?🤔
両開き式ドックで1隻半の大型船舶を建造する方式だ。
進水式はするのか?🤔
もちろんだ。このドックに注水して“とも”から進水する。
ともって?🤔
船尾のことだ。船首は、おもてという。
地味だな。
大型船になると滑り降りる派手な進水式はできないのだ。
ユニバーサル造船の船の特徴はなんだ?🤔
省エネだ。特徴はAX-BOW、SSD、サーフバルブの3つ。
特許もとっているユニバーサル造船の自慢のシステムだ。
燃料はたくさん積むのか?🤔
基本は往復できる燃料を積む。省エネで長距離の運行が可能だ。
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