余市蒸留所のガイドツアー、見どころ満載、試飲は3種類
おとなの社会見学の北海道シリーズでニッカウヰスキーの余市蒸留所を見学してきました。
ニッカウヰスキーといえば髭のおじさんことキング・オブ・ブレンダーズがトレードマーク。
余市蒸留所は蒸留所の他にも旧事務所やウイスキー博物館などもあって見どころが満載。
調査結果をはじめに書くとすごい楽しかった!
普段はウイスキーを飲まないけどハイボールはブームに乗っかって飲んでます。今日からニッカのハイボールを飲んでみよう!
ようこそ!果実・ウイスキーの里よいちへ
JR余市駅ではウイスキー樽がディスプレイされていてお出迎えしてくれるウエルカム・ムードです。
余市蒸留所はたてもの博物館
余市蒸留所は余市駅のすぐそば。
余市駅をでたらまっすぐなので迷うことなく到着できます。
余市蒸留所の入口はスコットランド中世城郭をイメージしたランドマークな塔。
この建物は事務所棟で上階は貴賓室。アーチをくぐって工場に入ります。
余市蒸留所の重要文化財
蒸留所には登録有形文化財重要文化財が目白押し。
ウイスキーを飲めなくても建築好きには一見の価値があります。
- 事務所棟
- 蒸留棟
- 貯蔵棟
- リキュール棟
- 第一乾燥棟
- 第二乾燥棟
- 研究室(現リタハウス)
- 旧竹鶴邸(登録有形文化財)
- 第一貯蔵庫
ウイスキーツアー
ツアーはご案内係によるガイド付き見学と自由見学から選べました。ウイスキーのことはよくわからないのでガイド付き見学にしてみました。
ウイスキー蒸留所のガイドさんだけあってお二人ともお酒が強そう!?
蒸留所内はどこでも撮影可能。
重要文化財の建物も撮りまくれるのが嬉しい。
ポットスチル
蒸溜棟には銅で作られた単式蒸溜器(ポットスチル)が並んでいます。
ウイスキーはポットスチルで2回蒸留して作られるそうです。
1回目は手前の貯留釜、2回目は奥の再溜釜で蒸留すると65%以上の透明なウイスキーの原液のできあがり。
ポットスチルの大きさや形によってウイスキーのタイプが変わってくるみたい。大きな違いは釜の膨らみ方で蒸気の上がり方が違ってくるそう!?
余市蒸留所のポットスチルは胴体部分に膨らみがない「ストレートヘッド型」で重厚でコクのあるモルトが生まれるとされています。
70年変わらない加熱方法
加熱方法は70年変わらない製法。
余市蒸留所は石炭と樽の廃材で加熱する「石炭直火焚き蒸溜」でウイスキーを作っています。
世界でニッカウイスキー余市蒸留所だけが昔ながらの伝統の技を受け継いている製法でウイスキーを蒸留しているそうです。創立当時の小さな釜も展示されている。(写真一番右の釜)
また今はウイスキーの製造は春と秋に集中して生産しているみたい。
ウイスキー製造工程図
ウイスキーは8つの製造工程で出来あがるみたい。
余市蒸留所の建造物
重要文化財がずらりとならんだ光景がすばらしく立派!
研究室(現リタハウス)
創設者の妻の名前を冠している建物。
ウイスキー製造工程の研究、ブレンドなどの研究室として使用していました。
木造2階建て、切妻屋根の主棟に塔を直交させた切妻屋根の従棟が続き、腰折れの屋根窓などで飾る。基礎は玉石積、外壁は、モルタル塗で開口部の多い開放的なつくりが特徴です。
第一貯蔵庫
創立して最初に建てられた原酒貯蔵庫。
木造石造の平家建、切妻造、鉄板葺で軒蛇腹は妻屋に回った位置で止まっている。妻面にはアーチ型の戸口と上部に小窓。小屋組は木造キングポストトラスでつくられています。
温度調節をしないで自然のままで貯蔵、暑い夏と寒い冬の温度差がウイスキーの熟成に適している。実際には他の貯蔵庫で寝てる。余市蒸留所で一番古いウイスキーは1945年から貯蔵されている樽が2つあって出荷は未定。
第二乾燥棟
正面には3箇所のアーチ型戸口、中央部が乾燥棟で寄棟屋根の中央を立ち上げて排気口としています。内部のレンガ竈でビートを焚き、上部の塔屋で麦芽を乾燥させます。
小屋組は木造トラス。
蒸留棟・貯蔵棟・リキュール棟
左から蒸留棟・貯蔵棟・リキュール棟が並びます。いずれも木骨石造です。
旧竹鶴邸
ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝・リタ夫妻の住宅。木造モルタル仕上げの玄関部に木造下見板張の主屋が続く。外観は洋風だけど邸内は和室を配し、内装は和風意匠が多く採り入れられています。
玄関ホールを一般公開しています。
ニッカミュージアム
充実したミュージアムでウイスキーにちょっと詳しくなれそう。
ブランデーとウイスキーの違いはブランデーはぶどう、ウイスキーは穀物(大麦とか)から作られる。
世界の5大ウイスキー中にジャパニーズウイスキーがある。メイドインジャパンのウイスキーは世界に誇れるのだ。
いろいろな展示品があって楽しい。
記念撮影ポイントには三脚が置いてあるサービス。
カメラを置いて記念写真が撮れる親切っぷりがすばらしい。
レアなボトルも展示。
芝川ビルの地下金庫室で発見されたニッカウイスキー。中身は自然に減っているみたい!?
昭和15年10月に発売された第一号ウイスキー。
天使(Angel's share)がちょっとずつ飲んでいます。
ウイスキー倶楽部では有料で約40種類ほどのウイスキーが味わえます。普段味わえないウイスキーを多数揃えてプロな人がお待ちしているからウイスキー通は味わってみたらどうだろう。
ニッカ会館で試飲
ガイドツアーの最後はニッカ会館でニッカウイスキーの試飲。
ツアーガイドさんにニッカのブレンダーがおすすめする美味しい水割りの作り方を教えてもらう。
美味しい水割りの作り方
ニッカブレンダーおすすめする美味しい水割りの作り方が1、2、3(ワン・ツー・スリー)
- ウイスキー1に対して2倍の水を入れる。
- そして氷を3個。氷の水は割る水と同じ。
- クルクルと21回まわしてできあがり。
クルクル21回がポイントで水割りが飲み易いアルコール度数と温度になるそうです。
ニッカウイスキーの試飲
ツアーの最後はニッカウイスキー試飲。
会場は開放的なスペースで気持よくウイスキーを飲めます。景色のいい窓際の席が人気でみんなグラスを持って窓際の席に。
試飲したのは3種類。
- ピートの香り豊かなシングルモルト余市10年
- 余市と宮城挟のウイスキーをブレンドした鶴17年
- アップルワイン
ストレートで用意されているのでロック、水割り、ストレートなど自分好みに飲めます。
まずは通っぽくストレートで飲んでみたけど…。違いがよくわかりません。
ストレートではハードなのでウイスキー1:水1にしてみた。
鶴17年のほうが飲みやすかったかな?
真ん中がアップルワイン。氷を二個入れて飲むのがポイント!
アップルワインは適度な甘さと爽やかな香りがとても気に入りました。
ガイドツアーのまとめ
試飲の最後にはガイドさんが参加者1組ずつにお礼。
とても丁寧な説明でウイスキーのことが少しわかった気がします。
ガイドツアーにしてよかった。とても楽しかった。どうもありがとう。
ガイドさんにハイボールに合う銘柄を聞いてみるとブラックニッカクリアブレンドと竹鶴がおすすめだそうだ。どちらも商品化しているから飲んでみよっと。
ニッカのホームページでおいしい飲み方・作り方が紹介されているので簡単に美味しく飲めそう。ハイボール、ロック、水割りなど自分にあった飲み方を見つけれそうだ。
見学後はもういっかい建物をゆっくりと見て回りました。
やっぱりガイドツアーで基礎知識を覚えたあとにみるとまた違った見方ができます。
北海道で小樽に行ったらすこし足を伸ばして余市蒸留所の見学をおすすめ。ウイスキーを飲まなくても楽しめるおとなの社会見学でした。
ニッカウイスキーのお土産
余市蒸留所の売店「ノースランド」
ウイスキーのラインナップはもちろん、グラスなどのグッズも充実した品揃え。
おみやげに余市蒸留所の限定品のアップルワインチョコを購入。美味しそうなチョコがたくさんあるのでチョコ好きなひとはぜひ!
記念撮影ポイント
記念撮影ポイントでは重要文化財をバックに撮影できます。
ここにも撮影用の三脚があります。ニッカウヰスキーが親切すぎる!
手書きの看板
お出迎えとお見送りの手書き看板。なんだか嬉しい。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所の見学情報
- 見学時間:9:00 a.m. ~ 5:00 p.m.
- 見学方式:ガイドツアー、自由見学を選べる。(予約不要)
- 写真撮影:すべて可能
- アクセス:余市駅から徒歩3分
- 食事:レストラン樽
朝イチに見学するとまだ空いていませんでした。 - おみやげ:ノースランド
限定ウイスキーやチョコレートなど充実 - その他:無料コインロッカーあり
見学時の情報です。
公式アカウント
ニッカウヰスキー余市蒸溜所(@nikka_yoichi)
余市蒸留所