館山航空基地サマーフェスタ。SH-60J救難ヘリがバタバタ飛んだ。

海上自衛隊 JMSDF
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たてやま海まちフェスタ 2013

たてやま海まちフェスタ 2013と同時開催で海上自衛隊の館山航空基地が一般開放。
毎年、開催されている『館山航空基地サマーフェスタ』では、館山航空基地を一般開放してヘリコプターの地上展示やシミュレーション体験、救難展示飛行などのイベントが行われている。

館山航空基地は、回転翼を運用して海に囲まれた日本の海上防衛や大規模災害への対応をしている。横須賀の護衛艦に搭載される回転翼は館山航空基地の所属なのだ。

自衛官はヘリコプターをカイテンヨク(回転翼)ということが多い。始め聞いたときはハテナだった。ちなみに航空機はコテーヨク(固定翼)。

お気に入りの一枚

今日撮影した写真で1番のお気に入り。UH-60J救難ヘリコプターから降下する降下救助員。
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館山航空基地の一般開放

9:15am
館山航空基地の駐車場に到着。海上自衛官が涼しげな夏服でさわやかに誘導してくれる。
格好は自衛隊の中では一番コジャレている。駐車スペースはまだまだ空きあり。

9:20am
開門から少し遅れて入場。今年は体験搭乗がないせいか入場者は少なめ。
展示されているヘリコプターもじっくりと見放題。

SH-60J哨戒ヘリコプターの主な仕事は潜水艦を見つけること。その他には捜索救難や人員物資輸送などの任務を行う。回転翼がたたまれてコンパクトになるのは艦載機の証。護衛艦に載せるのには小さいとたくさん搭載できる。
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哨戒ヘリコプターのコクピット

  • SH-60J
    モニタがひとつある他はアナログな感じでボタンやスイッチがやたら多い。
  • SH-60K
    デジタル化されたグラスコクピットでフロントには大型のディスプレイが並ぶ。
    パイロットに新しいほうが操縦しやすいのか?と聞いてみるとパイロット次第なんだって。モニタだと電源がないと計器が表示されなくて読めないのがイマイチのようだ。

11:00am
救難展示開始。第73航空隊ガーディアンの出番だ。
2機のSH-60J救難ヘリが登場したのは10:55。さすが海上自衛隊の5分前精神だ。
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まず一機がバケットを取り付けて水汲み。
ダウンウォッシュで強い風のなか、地面すれすれをホバリングする高度なテクニック。
止まっててくれると1/100秒でローターが回転しているような写真が撮れるぜ。
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もう一機のSH-60Jは、地上で救助を求める人を発見。
降下救助員がホイストで降下してあっという間に救助。撮影してるとこはもの凄い風が吹き荒れる。

さっきのSH-60Jが戻ってきた。
バケットに汲んである大量の水を一気にぶちまける。涼しー。火災の消防活動もこなすのだ。
自衛隊のヘリは様々な用途をこなせる。潜水艦を探したり、救難救助、ガンシップ、人員物資の輸送、通信中継機、不審船対処などもこなす。色んなことができるヘリもスゴいが、任務を遂行できる海上自衛隊員の練度はすごいんだろうな。
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救難と消火活動を終えたSH-60Jは編隊飛行でもどってきてぴたりと着陸。お見事。
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なにか養生してるとおもったら…。
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ヘリの洗車が始まった。猛烈に洗ってる。
地面から水がビュービュー勢いよく飛んできてる。ただ洗われてるんじゃなくてローターを回転、ワイパー動かしまくりで念入りに洗車をしていたぞ。
海上自衛隊のヘリコプターは塩害を防止するために念入りに洗浄してメンテナンスを行っているそうだ。
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12:00pm
メシの時間だ。600食限定の「館空カレー」は整理券の配布時間に早々と確保しておいたがこの時間でもまだ入手できた。やはり今年は来場者が少ないようだ。
館空カレーは甘口、辛口の2種類。飲料と氷菓子が付属して500円であります。満腹!
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海上での救難救助展示

午後からは渚の駅にシャトルバスで移動。海上での救難救助展示を見学します。

まずは海上保安庁の新型巡視艇PC57「たかたき」が放水展示。
従来より放水銃を強化して消火活動に重点を置いた巡視艇で船尾から水を吸い上げて放水する「ウォータージェット式」が採用されている。PC57「たかたき」は千葉海上保安部に配属されている。
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新型巡視艇PC57「たかたき」は放水銃は従来の巡視艇の約2倍の能力。
4基の放水銃から毎分計1万6千リットルをする。どのくらいなのかよく判らんが放水展示を見る限り消火活動は期待できそうだ。
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12:55pm
洋上救難救助展示開始5分前。水中処分母船「YDT-03」の甲板から見学だ。
まずは第73航空隊ガーディアンの救助される役の隊員が登場。
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1:00pm
SH-60J救難ヘリが館山航空基地からバタバタと飛んできて海上で要救助者を発見!
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降下救助員が海面に飛び込む。降下救助員とは救助専門じゃなくて回転翼航空士「センサーマン」の副任務。実は彼、ソナー、レーダー員、機上通信、フライトエンジニア、機上電子整備、機上武器整備、ロードマスター、そして降下救助と8つの任務を掛け持つエイトマン。超人じゃねーか、、。
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超人達はが瞬く間に救助。
あっという間の洋上救難救助展示だった。本当の救難のときも迅速なんだろうな。
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第73航空隊ガーディアンの隊員がニコニコ手を振って救難救助終了。