海上自衛隊の艦艇一般公開|輸送艦 くにさき編

海上自衛隊 JMSDF

海上自衛隊の艦艇一般公開 くにさき LST-4003

自衛隊の観艦式にさきだって艦艇一般公開が開催。
横浜の大桟橋ではヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」と輸送艦「くにさき」、横浜新港では護衛艦「やまゆき」と潜水艦救難艦「ちはや」の4艦が公開された。今日は横浜の艦艇を見に行ってきた。
横須賀の吉倉と木更津の公共埠頭でもほかの艦艇が公開されてる。

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早めにいって大桟橋から見てみるが天気はどよーんと雨。
熱心なひともちらほらしかいないコーヒー飲みながら開始時間までのんびり。
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開始時刻の10:00 近くになると300人くらいがいつの間にずらりと並んで待機。
「ひゅうが」と「くにさき」は縦列駐艦で待機。

海洋安全保障シンポジウムの参加者は先にひゅうがへ入場していく。意外に若い女性の参加者が多い。
自衛隊関連のイベントは、ほぼ時間ぴったりに始める。海上自衛隊では“5分前の精神”というのがあって5分前に号令がかかる「ビィィー。艦艇公開5分前」って感じだ。
ちなみに航空自衛隊は“定時・定点・必達”という決められた時間に決まったところに必ず。

輸送艦「くにさき」編

ほとんどの見学者が「ひゅうが」に向かう中、おおすみ型輸送艦「くにさき」に乗艦
「くにさき」は新潟県中越地震、東日本大震災のときに被災者救援や救援物資輸送に大活躍した艦艇だ。裏のハッチから見えるのはLCAC(えるきゃっく)というエア・クッション型揚陸艇。

陸路や空路が被害を受けても近寄れなくても海上からやって来たのだ。

一度に200名を救出できたり多くの物資や車両を運搬できるLCACも操縦席や自衛官が乗り込むスペースは非常に狭く乗り心地も悪そうだ。何気なく「狭い?」と聞いてみると「そうかも知れませんね。でも、そのぶん物資を運べるし救助も出来ますから。」と真顔でアンサー。ちょっとどころかめちゃめちゃ狭いよ。ゴツい男が10人も入れないって!リクライニングもないし。まったくアナタ達、自衛官ったらストイックで頼もしいったら。

艦内では映像もスタンパイ。朝一だからまだ視聴者はいない。
ここで足下に注目。円形の中華テーブルみたいなの判る?これはターンテーブルで艦内に搭載した車両を回転させるためのもの。回転できることでサイドランプから車両の流入出でスムーズに。

午後は天気が回復して飛行甲板も見学可能に。向こうに見えるのは「ひゅうが」。
飛行甲板は大型ヘリコプターが2機着艦ができるスペースがある。飛行甲板は滑り止め材(MS-440G)が塗りたくってあって雨上がりでも滑る心配なし。つーか、ヘリが滑らないだけに人がコケたらかなり痛そうな感じ。MS-440Gは元々米国海軍の艦艇向けに開発した滑り止め材みたい。
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広い甲板には陸上自衛隊の車両が25台も展示。
道路障害作業車、野外炊具1号、NBC偵察車など珍しい車両も展示してあった。車両の傍らでは陸自の自衛官が説明してた。海自の艦艇に陸自の車両が乗るのは珍しいみたい。
ひさびさに陸上自衛隊員をみたんだけど空自と海自とくらべて陸自は見るからにストロング。

輸送艦「くにさき」のシンボルはミミズク。
ミミズクは知恵の象徴で夜行性や俊敏な生態から海上輸送を作戦とする輸送艦と似てるから。
輸送艦っていっても物資を運ぶだけではなく様々な設備が整っている。
手術室、歯科診療室、集中治療室など本格的な医療システムが備わっていて病院船としても活用できる艦船だ。ヘリコプター用の格納庫やエレベーターはないけどヘリの離発着をサポートするフィンスタビライザーという横揺れ防止装置もついている。

輸送艦と聞くと地味なイメージがあったけど災害時には抜群の働きをする重要な艦船だった。
見学の機会があったら見ておくことをオススメしたい。
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「ひゅうが」編、「ちはや・やまゆき」編に続く。