トランプ大統領の来日をサポートした航空機動軍団(AMC)の総まとめ

トランプ大統領の来日をサポートした航空機動軍団(AMC)の総まとめ
羽田空港 RJTT
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航空機動軍団(AMC) 物資・兵站輸送の総まとめ

令和初の国賓として来日したドナルド・トランプ・アメリカ大統領。

羽田空港に着陸したエア・フォースワンが注目されましたがその裏側では大統領の移動をサポートする航空機動軍団がいるのです。

大人気だったVC-25Aエアフォース・ワンの他にも随行機のC-32A、ビーストやマリーンワンなどを輸送した航空機動軍団 (Air Mobility Command) のC-17Aや韓国からサポートにきたCH-47F、影から支えたE-4Bなど航空ファンを楽しませてくれました。

2019/5/25〜5/28に来日したトランプ大統領をサポートした航空機動軍団(Air Mobility Command)の物資・兵站(へいたん)輸送に焦点を当てた調査報告です。

拠点基地と物資について

物資・兵站輸送に使うのは、アメリカ空軍の軍用長距離輸送機C-17Aグローブマスター。

主な輸送としては、大統領が車移動に使うキャデラックワン(ビースト)やヘリコプター(マリーンワン)、大統領を警護するシークレットサービスの車両などです。

C-17Aグローブマスター

基地別 AMC 飛来状況

トランプ大統領の来日した前後にかけてアメリカ軍の横田基地、厚木基地にC-17Aによる物資・兵站(へいたん)輸送が行われました。
物資・兵站輸送を行うC-17AグローブマスターのコールサインはRCH(リーチ)
VIP関連の輸送ではRCH300番台が多いのですが今回は、200番台もありました。

横田基地の動向

まず VIP 来日時ではお馴染みのチャールストンのC-17Aが約1週間前に飛来。

その後、トランプ大統領の来日、前々日、前日に7機が飛来しました。
C-17Aの飛来に合わせて、スタッフが搭乗していたと思われる C-40B、C-32Aの高官輸送機も到着。
全機、大統領来日中は横田基地にステイ。大統領の離日とともに飛び立っていきました。

─ Yokota Air Base ─
Type Serial CS ARR DEP
C-17A 08-8198 RCH282 May 16 May 28
C-17A 07-7179 RCH290 May 23 May 28
C-17A 07-7176 RCH297 May 23 May 28
C-17A 07-7178 RCH296 May 23 May 28
C-17A 10-0221 RCH295 May 23 May 28
C-17A 07-7172 RCH356 May 23 May 28
C-17A 07-7172 RCH358 May 23 May 28
C-17A 08-8202 RCH366 May 24 May 28
C-40B 01-0040 SAM804 May 24 May 28
C-32A 09-0016 May 24 May 28

 

厚木基地の動向

厚木基地には大統領や同行者が移動するためのヘリコプターが飛来、空輸されました。

CH-47Fチヌーク

18日に在韓米軍基地からCH-47Fチヌークが岩国基地を経由して4機飛来しました。
関係者や同行する報道クルーを載せるためのヘリコプターです。日本で見れるのはレア。在韓米軍基地から厚木基地に飛来したCH-47Fチヌーク

VH-60N プレジデントホーク

さらに19日にC-17A x 2機が飛来。

運んできたのはVH-60N プレジデントホーク。トランプ大統領がゴルフ場への移動に使う大統領専用ヘリコプター。荷下ろし後、その日のうちに離陸。内、1機は23日に横田基地に物資・兵站輸送で再度飛来しました。VH-60N プレジデントホーク

これらのヘリコプターは、トランプ大統領が来日する前に整備・点検を行い、赤坂、横須賀、千葉のルートチェックを行いました。

トランプ大統領が離日後の29日、C-17A x 2機が飛来してVH-60Nを回収していきました。
大統領の次の目的地は韓国。すでに韓国では別チームがスタンバイしていて、次の次の目的地に輸送すると思われます。

─ NAF Atsugi ─
Type Serial CS ARR DEP
CH-47F 16-08210 May 18 May 30
CH-47F 16-08475 May 18 May 30
CH-47F 16-08211 May 18 May 30
CH-47F 16-08212 May 18 May 30
C-17A 07-7178 RCH361 May 19 May 19
C-17A 07-7170 RCH364 May 19 May 19
VH-60N 163259 NIGHTHAWK May 22 May 28
VH-60N 163263 NIGHTHAWK May 22 May 28
C-17A 05-5142 RCH365 May 29 May 29
C-17A 07-7188 RCH362 May 29 May 29

 

嘉手納基地の動向

空飛ぶホワイトハウスとも称される E-4Bナイトウォッチ。
有事に備えて大統領から少し離れた場所で待機します。

─ Kadena Air Base ─

Type Serial CS ARR DEP
E-4B 73-1676 EDGE99 May 25 May 28

 

羽田空港の動向

トランプ大統領とメラニア夫人が搭乗するエアフォースワンが羽田空港に着陸。
国賓としての来日なので羽田空港からの入国です。

─ Haneda Airport ─

Type Serial CS ARR DEP
B742 90-8000 AF1 May 25 May 28
C-32A 09-0015 SAM18 May 25 May 28

羽田空港には同行者するスタッフや記者を載せた随行機のC-32Bも飛来しました。
以前のオバマ大統領のときはデルタ航空のチャーター機などがありましたがトランプ大統領の同行者は政府のC-32Bを利用したようです。

羽田空港での駐機はPOTUS留め

アメリカ大統領の飛行機が駐機するときは、トーイング・カーで牽引することなくそのまま滑走路に向かうことができるお馴染みの留めかたです。

これは危機管理のひとつですぐに有事の際に一刻も早く大統領を脱出させる措置です。都市伝説として「エンジンは常にかけたまま」と聞いたこともありますが実際は止まっているようです。

羽田空港に駐機しているエアフォースワン

エアフォースワンの周りには給油するための車両が待機しています。

 

調査報告まとめ

トランプ・アメリカ大統領の来日という一大イベントのウラ側では多くの航空機が飛び交い綿密な準備がされていました。

アメリカ大統領が移動するということはこういうことなのだと実感し驚きました。
航空ファンとしては、いつもより多く飛来する輸送機と滅多に見れない航空機の数々にざわつき、ときめく1週間で貴重な撮れ高がありました。

トランプ大統領とメラニア夫人を追いかけた4日間の調査記事はこちら。