阪神高速淀川左岸線の工事現場を見学
きょうのおとなの社会見学は阪神高速淀川左岸線の工事現場。
阪神高速道路が「土木の日(11月18日)」のイベントとして建設中の高速道路で現場見学会が開催されました。
見学場所は淀川左岸線で、「はんしんこうそくチャレンジワールド どうろタイムトラベラー」と題された「トンネル建設現場見学ツアー」や土木技術を体験できる「体験・展示コーナー」など大人も子どもも楽しめた、おとなの社会見学イベント。
サービス満点でいろいろと趣向が凝らされた楽しいイベントを調査報告します。
阪神高速淀川左岸線の現場見学会
受付で首から下げるA5サイズの開場マップをもらう。
中身は、マップの他に各ブースの説明や注意事項がコンパクトかつ的確にまとめられてる。いつもながら阪神高速はセンスがいい。
見学会を仕切っていたのは若い阪神高速スタッフ。
元気よくて自分たちも楽しみながらイベントを盛り上げてたのがいいね。
もぐらのコージ君
阪神高速のマスコットキャラクター『もぐらのコージ君』もイベントに参加。
おねいさんと一緒に愛嬌ある姿で会場を無尽に歩き回りながら参加者と記念撮影。
橋梁部の工事現場を見学
淀川左岸線の工事現場で見学した橋梁部。
まだアスファルトを敷いていないので見た目は広い砂利の駐車場。将来の高速道路の姿が想像できない!?
淀川左岸線の「工事の流れ」を見学
阪神高速淀川左岸線の工事現場の先端ならの眺め。
緑色の鋼桁(鋼桁)が橋梁部の土台。この上に床版を敷いて舗装をしていくとできあがり。
常駐しているスタッフが軽い質問からディープな質問まで幅広く答えている。さらには記念撮影のシャッターまで押してくれるマルチな上級スタッフ。
淀川左岸線の「工事の流れ」 道路の構造
道路の断面をイラスト図解で説明。
鋼桁にすることで橋桁が軽量化されて地震などにも強い高速道路になっています。
高速道路のお絵描きコーナー
高速道路にお絵描きコーナーはぎっしりとイラストやメッセージで埋め尽くされていた。コージ君のやさしいメッセージもあって和む。
目の錯覚コーナー
目の錯覚は子供の遊びと思われがちだけど、阪神高速は目の錯覚を利用して速度を抑える工夫をしている。「目の錯覚」を利用して、車を減速してもらう道路標示を開発。
横断歩道やトンネル内に設置することで減速効果があり、安全運転につながっています。
目の錯覚コーナー①
円盤が回転しているように錯覚します。
目の錯覚コーナー②
ローラーが回転してるように見える目の錯覚。
瞬きすると反対方向に回転!?
目の錯覚コーナー③
正方形の領域がジリジリ動いています。
鋼桁
鋼桁を下からみた図。
阪神高速の幻のトンネル公開
幻になってしまった阪神高速のトンネル工事現場の見学。前日までの降雨の影響で見学できなかったのが残念!
阪神高速の看板の展示
高速道路で見かける看板。
車で走っているときは大きさを感じないけど目の前に見るとデカい!見やすく・誤認しないような工夫がされている。
横断幕のリサイクルコーナー
楽しかったのが実際に使っていた横断幕をリサイクルしてバッグを作るブース。
横断幕とは、高速道路などでよく「この先、工事渋滞。追突注意!」と注意喚起してくれるアレ。
この横断幕をリサイクルしてバッグにしちゃうコーナーではスタッフが丁寧に作り方を教えてくれて簡単にバックが作れた。雨風にも抜群に強いバッグが楽しく出来あがりました。
首都高は、いい値段で販売しているけど阪神高速は無料!
現場の漢のブース
工事現場では多くの建設メーカーが高速道路を建設しています。
そんな建設メーカーが工事現場でどんな仕事をしているのかブースで説明してくれました。
大成建設のブース
大成建設のブースでは測量についての話を聞けました。
測量機器を覗かせてもらうと結構離れた場所の目盛りがばっちり見えました。
大成建設の職人達から1mmの誤差もないようにするレベル合わせの大切さを教えてもらった。
現場でよく使う測量計器は2つのタイプを併用。目で見て合わせるアナログタイプとレーザーの反射で3Dな測定ができるタイプを使い分けているそうです。
IHIインフラシステム
IHIインフラシステムのブースではナット巻きの体験。
桁にいくつもあるナットを電動マシーンでズガガガガーって簡単に締めることを体験できるブース。
ナットは、一度締めると緩まないような仕組みになっているようです。締めた後に小さいレンチで外してみると…。え!?まったくビクともしない。現場で働く屈強なおっちゃん達でも無理らしい。身長ほどもある巨大レンチでやっと外れるレベル。
このようなナットが約7万個もあるそうです。電動工具を使っていても最終的に巻くのは人。超大変!
ナットひとつにも手を抜かない確実な仕事をこなしていくおっちゃん達の話に感銘を受けました。
はたらく車「モーターグレーダー」
道路工事ではたらく車の展示コーナー。
モーターグレーダーは、スピードで挑む幹線道路除雪のエース!
パワフルで深い積雪の高速除雪に その威力を発揮!路床・ 路盤の整地作業や除雪作 業などの道路工事において幅広く利用されています。
車両特徴
堅牢性とバランスに優れた車両。
密閉式完全暖房の鋼製運転室は厳しい環境下においてもオペレータを守ります。 余裕あるパワーで深い積雪や吹漏りも突破!雪堤の切り崩しや拡幅、路面整備をスピーディにこなします。
モーターグレーダーの仕様
機種 | GD655 |
---|---|
規格 | 3.7m級 |
車両重量 | 16500kg |
定格出力 | 142kw(193ps) |
エンジン名称 | 6D114 |
ブレード寸法(長さ/高さ/厚さ) | 3710mm / 545mm / 19mm |
除雪幅 | アングル時 (60°)3,200mm |
最小旋回半径 | 7.1m |
最高速度 | 前進 8速 48.0km/h 後進 4速 38.3km/h |
全長/全幅/全高 | 8690mm / 2460mm / 3370mm |
工事現場の標識
ドライバーに注意喚起する工事現場の標識も展示。
工事現場の標識は、黄色の字色に黒色の丸ゴシックで目立つようにしています。
高所作業車体験
高所作業車の体験では、ぐいんぐいんと15mまで上昇。高いとこが苦手な身には超コワい。
高所から見た「はたらく車たち」
当たり前のように使っている道路をいつも快適・安全に使えるのは、はたらく車たちのおかげ。
阪神高速淀川左岸線現場見学会のまとめ
阪神高速の趣向が凝らされたレアな展示がたくさんあった現場見学会。
工事現場の標識展示、建設メーカーの体験コーナーなどは興味深かったです。
もぐらのコージ君も積極的に記念写真させてくれて大満足の見学会でした。
各ブースでは、体験見学をすると『阪神高速カード』がもらえました。
阪神高速のSNS
阪神高速のSNSでは、最新情報が伝えられます。見学情報があるときも!?