サイフを落とす前に知っておくこと
財布を落とした?
まさか!?オレは落とさねーよ!って用心深く、注意深いキミも不意に紛失・盗難というハードラックに見舞われてしまうかも知れない……。
やばい!財布を落とした!今すぐ緊急事態のチェックリストを確認しようの続編だ。
もしも財布を落としまったきでも慌てることなく損害を最小にするために知っておきたいことをメモしておく。
電子マネーカードを記名式にしておく
記名式とは権利者の氏名または記載する方式。
オレのカードと判るようにしておこう。無記名式だと紛失したときに利用停止ができないから残チャージ額を捨てたことになる。
しかも拾われても自分のカードだと証明できないから取り返させないこともある。
記名式といってもサインペンで名前を書くんじゃない。それぞれの電子マネーカードで記名式の手続きをしておこう。
無記名式はカードに名前が書いてない。
記名式はカードに名前が書いてある。(小さい青文字が名前)
nanacoカードは番号を控えておく
nanacoカードは必ず記名式なので落としたら利用停止できるので安心。
さらに不正利用されてないか利用履歴を閲覧するためにカード裏の番号を控えておこう。カード番号でnanaco公式サイトにログインすると利用履歴を閲覧すると利用金額や日時が記録されている。
わざと利用停止しないで落とした近辺で不正利用された日時の防犯カメラ映像を調べれば不正利用者を特定できる可能性もある。履歴ログでは店舗は判らないが実際の生データでは判ると予想される。
きっぷ・定期券はクレジットカードで購入
クレジットカードで購入したきっぷの払い戻しは不当な換金を防ぐため口座戻しになる。
不正取得者が現金で払い戻そうとしてもダメ。落としたきっぷと落としたクレジットカードで払い戻してもアナタの口座に払い戻しされるからだいじょぶ。
クレジットカードで購入したきっぷには印が付けられているから現金で買ったと嘘をつかれても駅員は騙されないから安心。
C制って印字がクレジット決済の印。左上にあるやつだ。
ビューカードだと印が変わるけどクレジット印が押されている。
きっぷを現金で購入した場合は身分証明も一緒に落としてるから不正に払い戻されるかも知れない。警察に遺失物届けを出していても駅員には紛失・盗難されたきっぷと判らないから残念だけど諦めモード。
街のチケットショップやネットオークションに出されたりしたのをしかし見つけても取り返すのは難しい。
東海道・山陽新幹線のスペシャル・ルール
きっぷを改札内、車内で無くすと同じきっぷを再購入しないと駅から出れない。きっぷが出てきたら再購入したきっぷ代は払い戻しされるが紛失したままだと倍払いになる非情な定め。そんなJRだが東海道・山陽新幹線の場合はきっぷを紛失したときのスペシャル・ルールがある。
それは、クレジットカードで購入すると、
きっぷ紛失を駅員にいうとまずは再購入になるが可能な限り調査を行いきっぷの使用状況が確認できた場合は、紛失された「きっぷ」が見つからない場合でも再購入券の払い戻しを行う。
きっぷの使用状況の確認とは払い戻されていないか?他に使われていないか?の確認。
ほどんどのケースで払い戻されると思っていいはずだ。
※山陽新幹線におけるきっぷ紛失時の特別な取扱いについて(東海道新幹線も同様)
身分証明(本人確認)を保管しておく
財布ごと落としたときは免許証などの身分証明(本人確認書類)も落としてるはず…。
再発行や利用停止の措置を行うとき、クレジットカードやキャッシュカードはコールセンターで本人確認ができれば再発行や利用停止ができるが、一部の電子マネーカードでは本人確認書類が必要になこともある。だから身分証明書も落としたんだって!と言ってもダメ。当たり前だけどまったく融通が利かないのだ。
ひとつで身分証明書(本人確認書類)になる最強の3種
・パスポート 持ってるひとには最強の身分証明。有効期限と費用が安くないのが難
・マイナンバー 役所でわざわざ発行が面倒。普段、持ち歩かなくてもいい安心感
・免許証 身分証明の能力は抜群!ただ財布と一緒に落とすことが多く最強にして最弱
身分証明書は、パスポート申請時に必要な本人確認書類のどれかひとつでいい。もし身分証明書がなにも無い場合には合わせ技でなんとかする。
家にある身分証明書(本人確認書類)になりそうなのリスト。
・公共料金(電気・水道・ガス)の料金領収書
・本人名義の預金通帳+印鑑
・病院の診察券
・車検証+自動車税納税証明書
・期限切れの運転免許証
・印鑑登録
これらを2つ以上のコンボで準備すれば身分証明になってくれるかもしれない。
それでもダメだと言われたら…。
身分証明書を再発行するしかない。が、ここでハードル。
身分証明を入手するために身分証明が必要というジレンマ。
●運転免許を再交付できるひと。
運転免許の交付に必要な身分証明は比較的ラフ。
住民票をゲットして運転免許試験場で免許証を再交付が早い。
平日なら即日発行が可能だ。
1.免許証の再発行に必要なもの
住所、氏名、生年月日を確認できる書類(保険証、社員証、学生証、住民票)
2.本人確認できる書類がなければ住民票を入手。
上記の”身分証明になりそうリスト”をコンボで持っていって頼み込む。(サイフを落として困ってます、、。と拝み倒そう。)
●運転免許がないひと。
困ったぜ、、。会社で健康保険証を再発行がスタンダード。
もしくは、写真付きマイナンバー住基カードを発行しよう。
身分証明が無いと郵送での申請、窓口で交付になるため時間がかかる。
(自治体による)
まさかのために役所にいったときにマイナンバーカードを発行しておくのがベストだ。そしてお家に保管!
磁気カードのスキミングについて知っておきたいこと
メディアで度々話題になるスキミング。
スキミングとは磁気カードの情報を読み取って、まったく同じ情報を持つカードを複製する行為。
知っておきたいのがスキミングでは暗証番号を入手できないということ。複製したカードで貯金を一気に引き出されて残高ゼロ……。になる心配はない。スキミングはコピーした磁気カードとなんらかの方法で入手した暗証番号で預貯金を引き出す。暗証番号が盗まれなきゃスキミングされても大丈夫だ。
ただ、落としたサイフの中には数々の個人情報がある。免許証の生年月日や住所、子供に関する情報などサイフの中の個人情報から推測される暗証番号はやめておくこと。
特に生年月日など推測されやすい暗証番号だと不正に引き出されたときに過失があったとされ銀行の預金者保護法の対象外になる恐れもある。
現在の磁気カードには暗証番号は書き込まない(ゼロ暗証化)ようにしている。つまりカードが解析されても暗証番号がバレることはない。
が!1988年以前のカードをまだ使っているなら暗証番号が書き込まれている可能性があるから新しいカードにしておけよ。
サイフを落としたときに想定されるヤバいパターンとしては…。
拾ったサイフのカードをスキミング → 免許証などから個人情報をゲット → すぐに拾ってくれそうなところにサイフとカードを返す → スキミングしたカードで不正に引き出しの流れ。個人情報をスキミング後に返却して安心した本人がそのまま何もしなかったらがっつり預金を引き出された!ってことにならないように。人目につくとこから2、3日後に拾われたとか、絶対落としてないとこから出てきたらスキミングを疑っておこう。
どうしておけばいいか? 銀行に電話して口座取引を一時停止する。
これでスキミングされたカードでは引き出せない。ただし本物カードのカードがひょっこり出てきても使えなくなる。再発行が必要だけど安心にはかえられないだろ。
スキミングされたっぽいけど対処はどうすればいい?
キャッシュカードの再発行でだいじょぶ。(だと思う。)
再発行しても口座番号が変わるワケじゃないし、再発行だけでホントにだいじょぶかよ?(疑)っと新生銀行に聞いてみたが「ご心配ありません。」(即答)だって。なんて心強いんだ。
もし無くしたキャッシュカードがでてきたら使えるか?答えは「ノー」だ。
詳しくは教えてくれなかったけど、利用停止手続きしてから再発行をすると磁気情報のなにかを変更して書き変えることで同じ口座番号でも古いカードを使えなくしているようだ。
つまり再発行手続きをするとスキミングでクローンカードを作成されて個人情報などから暗証番号がバレても不正利用はできないということだ。
スキミングカードは確実にマークされるだろう。ATMにカードを入れたら瞬間、不正利用者が特定されるだろう。
ICカード、生体認証機能ならスキミングだいじょぶ?
知っておきたいのは、ICカードは最新の偽造防止技術だから大丈夫!じゃない。ってこと。見た目には判らないけどスキミングされやすい磁気ストライプのカードに書き込まれているのだ。
これは、ATMのICカード対応が進んでないため磁気ストライプと兼用のハイブリッド型にしておかないとATMでカードが使えないっていう実用性の措置。つまり折角のICカードで高いセキュリティでも磁気ストライプがはいってるからスキミングには効果がないってことだ。
ゆうちょもICカードや生体認証機能でセキュリティ対策を高めてます!とあるが…。
対応していないATMでは従来の方法でのお取引きができます。
ってのは、磁気ストライプや暗証番号もそのまま使える程度のセキュリティってことだ。
セキュリティ対策でIC・生体認証カードに切替をしませんか?とステキな笑顔でオススメされてもいらねーぞ。だってそれは彼女のノルマでオススメされているのだから。
クレジットカードの見張り番。不正利用検知システム
クレジットカードで買い物したときにやたらと待たされたりカード会社から電話がかかってきたことはあるだろうか?
そんな時は、もしかするとクレジットカードの不正利用検知システムのアラートが鳴っていたかも知れない。クレジットカード会社はカードが不正使用されていないか常に利用状況をモニタリングしているのだ。
JCB Aegis、Falcon、PRISMといった不正利用監視システムとセキュリティ・スタッフが24時間365日休み無く見張ってる。利用パターンを検知、分析してあり得ない使われ方をするとアラートを発報、スタッフが判断をする強力な監視網が張り巡らされている。(と思う。)
●異常な使われ方をしたら検知
高額商品を大量購入、短時間で連続した支払いなどの不自然な利用パターンなど。
・低額の商品を購入後に金券を大量に購入。コンビニでガム→ カードが使えたら → 金券ショップで商品券。
・複数の換金率の高い商品(家電、貴金属、高級ブランド品)を一度に大量購入
・同日に遠距離で利用されてた。1時間以内に東京と大阪でカードの利用があったとき。
・短期時間に連続チャージ。
●カード利用者の消費パターン
カード利用者の過去履歴と傾向を分析、パターン化することで不正判断が難しかった低金額で長期間にわたる不正使用なども検知する。たとえば…。
・ゲーム課金ばかりしてたのが平日の昼間に家電製品を大人買い。(20代ニート)
・東京のOLが九州の金券ショップでまとめ買い。(20代OL)
・毎日、スーパーで食料品を購入してる人が一度にデジカメを3台購入。(30代主婦)
・深夜にiTunesで小額の支払いを連続して利用。(50代会社員)
なんかいつもと違うといった曖昧さも監視して膨大な情報から経験とカンで不正利用を見け出しオレ達のクレジットカードが不正に使われていないか日々、ガードしてくれてるカード会社の守護神たちに感謝したい。利用確認の電話があったときは優しく接しよう。
ただ利用者(オレ)のパターンがどこまで解析されてるのか個人情報的には不気味なところもある。不正利用監視システムから情報漏洩した事案もあるし、、。
財布にカギは入れない。
キーケースを忘れたりしたときのために財布にカギを入れてるひともいるだろう。
考えてみると非常に危険だ。だって住所が書いてある免許証が入ってるしセキュリティ的にかなりやばい。財布を落とて現金を失う以上にやばい…。
カギをコピーされて何事も無かったように返却。サイフもカギも無事に戻ってきて安心してると、アレ?お家から色んなものがなくなっとる…。orz
ってことにもなりかねない。
街や店舗を死角無く見張ってる防犯カメラに比べると住居はいたって手薄。カギをゲットされてるから痕跡無く知らないうちに侵入される可能性もある。予備カギはサイフに入れないように。もしカギを落としたら戻ってきてもカギをチェンジだ。
不正利用のリスクは高い。拾った財布は届けよう。
サイフと落とすと金額よりもキャッシュカードやクレジットカードなどカードのリカバリーが大変。拾ったときは、どんなサイフでも拾ったら交番に届けるようにしたい。交番がめんどくさかったらその辺の店に前に落ちてましたと預けとこう。誰かにとってプライスレスな財布かもしれないからな。それにカード類の再発行が手間すぎて可哀想だろ?
カード類はいろんなセキュリティ対策が行われているから軽い気持ちで不正使用するとあっけなく捕まるかも。たいしたこと無いだろうと電子マネーカードを使ったらオートチャージされた、、。そうなるとクレジットカード会社も被害届を出すかもしれない。つまらんことにならないようにちゃんと届けようぜ。