警視庁の機動救助隊と特殊救助隊
レスキューといえば消防をイメージするけど警察にもレスキュー隊があるんです!
緑色をしたのが警視庁の機動救助車(レスキュー車)
警察が緑!?と、見慣れないカラーリングですが歴史は長く、1972年に編成された機動救助隊のテーマカラーであるグリーンを基調としたトラディショナルな色なのです。
機動救助隊 レスキュー110
機動救助隊は、警視庁警備部機動隊に編成されている特殊な装備と専門的な救助技術で人命救助活動に当たる警視庁のスペシャリスト集団(通称:レスキュー110)
普段は、機動隊員としての勤務を行っていて、地震や台風などによる自然災害、列車事故、交通事故、火災、爆発事故等の大規模災害が発生すると素早く、しなやかに現場に駆けつけます。
トレードマークの黒豹
機動救助隊 レスキュー110 のトレードマークは黒豹。
機動救助車には、素早さとしなやかさを象徴する黒豹が疾走する姿が描かれています。
緑色のレスキュー車
緑色のレスキュー車が警視庁機動救助隊の機動救助車。
警視庁レスキュー隊員のユニフォームはオレンジとグリーンのツートンカラーです。
緑色のレスキュー車の扉をオープンすると救助資材がぎっしり!
車両閉じ込めの際に、エンジンカッター等で窓やドアを破り負傷者を救助します。
機動救助隊員はすべてを適切に扱えるスキルを有しているプロフェッショナルたち。
機動救助車(レスキュー車)の装備
- エンジンカッター
- 油圧式ジャッキ(金属切断用)
- 高所降下用ロープ
- 大型ハンマー
- チェーンソー
- 投光器
緑色のブルドーザー
機動救助隊は、銃器重機の扱いもお手の物!
グリーンのブルドーザーで土砂で寸断された道路も復旧させます。
機動救助隊の指揮車
警視庁機動救助隊の指揮車も機動救助車や重機とおなじく緑色のカラーリングです。
黒豹がいない水難救助車
警視庁の緑色した水難救助車。
バンパーにウインチが未装備のほかに…、なにか違う…。あ!黒豹がいない!!
所轄の救助車には黒豹がいないのかも!?
特殊救助隊(SRT)
特殊救助隊(SRT=Special Resuce Team)は警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)に編制されている隊。警察組織で初めての災害専門の部隊。
機動救助隊 レスキュー110よりも更に高度な救出救助の技術を持ち人命救助活動が主要な任務です。
特殊救助隊の機動工作車
特殊救助隊の機動工作車には各種重機・生存者探知センサー・心電図などの機器が搭載してあります。
警光灯はバー型LEDのエアロホーク
特殊救助隊の機動工作車はユニック車で車体後部にクレーンを搭載しています。幅の広い災害警備活動が行えます。
SRTと大きく書かれた扉が目立ちます。
ハシゴも装備して高所への災害警備活動もこなします。
トレードマークの黒豹
トレードマークは機動救助隊とおなじ黒豹ですが特殊救助隊はド正面!ガッツリこっちを見ています。
隊員のヘルメットには小型カメラが装備されて警視庁本部・遠隔地へ映像をリアルタイムで送信することも可能。
警察の災害警備活動
警察の責務は、警察法2条1項に規定されています。
警察は、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ることをもつてその責務とする。
機動救助隊と特殊救助隊は、災害時においてはも規定に基づいて災害警備活動を行います。
消防隊のレスキューと違うところ①
「個人の生命、身体及び財産を保護」
警察は、個人の財産を保護してくれます。
消防隊のレスキューと違うところ②
「交通の取締その他公共の安全と秩序の維持」
災害時は、人命救助や緊急物資輸送に必要な道路の確保必要になります。緊急交通路の指定や信号滅灯交差点など交通整理を実施できます。
消防隊のレスキューと違うところ③
公共の安全と秩序の維持をできえる警察官!災害時の犯罪の予防・取締りを行ってくれます。
救助活動とは、災害により生命又は身体に危険が及んでおり、かつ、自らその危険を排除できないものについてその危険を排除し、又は安全な状態に救出すことにより消防法の規定による人命救助を行うこと
警視庁の特殊救助隊はどこで見れる?
警視庁の一般公開イベントは見かけたことはありません。
毎年、秋頃に開催される 立川防災航空祭で警視庁・消防庁・自衛隊・DMATが相互に連携した訓練展示を行います。
そのときに警視庁の車両が登場することがあります。