警戒レベル4で全員避難!警戒レベルを知って正しく防災する

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警戒レベル4で全員避難!警戒レベルを知って正しく防災

台風や集中豪雨などで大雨になるとニュースで伝えられる災害のニュース。

テレビで警報や注意報、警戒レベルなど危険を伝えるメッセージや映像が溢れていてヤバそうなのはわかるけど、どのくらいヤバいのか?はっきりとした危険度がはっきりしません。

警戒レベルの意味を知って住んでいる地域でいつ災害が発生しても冷静にすばやい対処ができるようにしておきましょう。

警戒レベルには、警戒レベルと警戒レベル(相当)があります。
この違いは発令する組織の違い。市町村が発令=警戒レベル、国交省・気象庁・都道府県が発令=警戒レベル(相当)です。

警戒レベル

警戒レベルは市町村が発令する防災情報。

市町村が住民に対して伝える避難情報で今すぐにとるべき行動です。住んでいるところの危険度になります。市町村は、警戒レベル(相当)を参考にして警戒レベルを発令します。

警戒レベル(相当)

警戒レベル(相当)は、国交省・気象庁・都道府県が発令する防災気象情報です。

様々な防災情報のうち、避難勧告等の発令基準に活用する情報について、警戒レベルとの関連を明確化して伝えることにより、住民の主体的な行動を促す。

はっきりしない表現ですが、簡単に表すと危険度の予報です。気象庁が長年の蓄積したデータやノウハウから災害を予想した警報レベル(相当)を発令します。

相当ってなに?

 

覚えておくこと

警戒レベルは、市町村と国・都道府県とがそれぞれ判断しているため警戒レベルと警戒レベル相当は必ずしもイコールではありません。

避難勧告等に関するガイドライン」で自治体や気象庁等から発表される防災情報を判断して、住民は「自らの命は自らが守る」、自らの判断で避難行動をとる方針になりました。

なんか国や自治体の責任逃れ的な感じもしますが、防災情報をしっかりと収集して警戒レベルを参考にして最終的には自分で判断して身を守るのが良さそうです。

警戒レベルは5段階

警戒レベルはどちらも5段階。1 → 5になるほどやばくなります。

レベル1だと「今日は傘いるかな?」ですがレベル5はすでに災害発生してる、 または数十年に一度の大災害級と緊迫の度合いが跳ね上がります。

警戒レベル 4でかなりやばい状況です。

それぞれのレベル5を比較してみます。

市町村が出す防災情報 住民への避難情報と避難行動

住んでいる地域の避難情報です。

市防災行政無線、市ホームページ、防災情報メール、市広報車、ツイッターなどSNSで伝達されます。

いざというとき情報を入手できるように日頃から住んでいる地域の防災情報がわかるホームページやアカウントを知っておきましょう。

以前は、災害が発生しないと警戒レベル5が発令できませんでしたが、2021年5月より災害の発生が確認できなくても切迫した状態で発令できる緊急安全確保に改められて市区町村が発令します。

警戒レベル5 緊急安全確保(市町村) 命の危険!直ちに安全確保を
警戒レベル4 避難指示(市町村) 速やかに危険な場所から避難先へ
警戒レベル3 高齢者等避難(市町村) 高齢者等は非難を、その他の人は非難準備を
警戒レベル2 「大雨注意報/洪水注意報」 (気象庁) ハザードマップを確認
警戒レベル1 「大雨予報」 (気象庁) 災害情報を収集

大雨のときは防災無線・広報車の声は聞こえづらい、災害のときはネットも繋がりにくい、電話も話し中と情報源のトラフィックが高って繋がらなくなる可能性があることも想定しておきましょう。

さらに、これらの情報は職員が手動で更新している可能性もあります。

情報がない=安全、ではありません。更新していないこともあるので情報の鮮度には注意しましょう。

国交省・気象庁・都道府県が出す防災情報 警報と注意報

ホームページやツイッターなどのSNSの他、テレビのニュース速報や番組で伝達されるので情報を入手することは容易です。

広域情報が主となるため近くの川や裏の山といったピンポイントの情報ではないので市町村が出す防災情報をあわせて判断しましょう。

警戒レベル5相当 大雨特別警報
警戒レベル4相当 土砂災害警戒情報
警戒レベル3相当 大雨/洪水警報
警戒レベル2相当 大雨/洪水注意報
警戒レベル1相当 雨予報

 

警戒レベルによるテレビ局の気象情報

警戒レベルによってテレビ番組の装いが変わってきます。

警戒レベル3まではスタジオですが、レベルになると氾濫寸前の河川でレポート、レベル5になるとニュース特番が組まれます。

警戒レベル5 ニュース特番 ヤバすぎて遠くからズームで中継
警戒レベル4 ニュース番組 河川のそばでメットかぶって煽り気味に中継
警戒レベル3 ニュース速報 番組冒頭にお天気コーナー。
警戒レベル2 気象予報士 お天気情報を伝えます。
警戒レベル1 お天気キャスター きょうも元気に行ってらっしゃい

 

警戒レベルによる川の状態

レベルが5段階まであるとレベル4はまだまだ大丈夫な気もしますが警戒レベルは違います。

警戒レベル5は川が溢れた、もう氾濫しちゃいそうなやばい状態です。

氾濫したら車もひとも動けません。警戒レベル 4で避難してください。

警戒レベル5相当 川が溢れた!(もう溢れそう!)
警戒レベル4相当 川が溢れそう
警戒レベル3相当 川が溢れるかも
警戒レベル2相当 川の水が増えてきた
警戒レベル1相当 雨が降るかも

※ 2021年5月より警戒レベル5は、災害の発生が確認できなくても切迫した状態で発令できる緊急安全確保に改められました

警報レベルはどうやって判断しているの?

市町村が発令する警戒レベルは、気象庁・国交省・都道府県などから伝達された情報を基にして地域の警戒レベルを決定しています。

その気象庁は過去のデータや傾向などを鑑みて国交省、都道府県と共同して指定した河川の洪水予報をしています。これを指定河川洪水予報といってリアルタイムな河川の水位情報を基にした洪水予報を関係機関や市町村に伝達します。

河川の氾濫注意・警戒・危険・発生情報とは?

気象庁は国交省、都道府県と共同して指定した河川の洪水予報をしています。これを指定河川洪水予報といってリアルタイムな河川の水位情報を基にした洪水予報を関係機関や市町村に伝達します。

他と違うところは氾濫情報は予想ではありません。指定河川には氾濫に備えるための警戒水位が決まっていて、その水位を越えると氾濫情報が発令さるれますので予想ではなく今の状況です。

氾濫発生情報 氾濫発生 河川がすでに氾濫して災害が発生
氾濫危険情報 氾濫危険水位 いつ氾濫してもおかしくない危険な状況
氾濫警戒情報 避難判断水位 氾濫する危険があり今後の警戒が必要な状況
氾濫注意情報 氾濫注意水位 情報を集め、氾濫に注意して避難できる準備
注意情報 水防団待機水位 水防団が集合する水位

誰よりも早く河川の状況を知る方法

市町村の警戒レベルや都道府県の警戒レベル(相当)は、河川の洪水予報を参考にしています。

つまり、近くの河川のリアルタイム水位が分かれば警戒レベルを誰よりも早く知ることがでます。

そんな都合のいいデータが…。
あった!国交省の運用している防災ポータルページ「川の防災情報」で全国の指定河川のデータが公開されています。

さらに情報は細分化されていて、観測所ごとの川の水位を計測しているので自分が住んでいるところに影響のある地点の水位を監視しちゃえばいい。

 

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