入間基地ランウェイウォーク2013 滑走路を地上闊歩してきた

入間基地 RJTJ

入間基地ランウェイウォーク2013に参加

今日は航空自衛隊入間基地で毎年恒例のイベント「Runway walk」が開催。いつも航空機が離着陸している滑走路を歩けちゃうスペシャルデー。参加者は抽選に当選した約1000人と招待客。入間基地の基地司令及び副司令のおかげで運良く当選できた。

ランウェイウォークの他にも入間基地でお馴染みの輸送機、輸送ヘリコプター、大型破壊機救難消防車などの地上展示と中部航空音楽隊の演奏などが楽しめる盛りだくさんのイベント。ランウェイウォークのあとの入間基地特製『イーグルカレー』も楽しみ。

入間基地の滑走路を歩きまくってきた長編の調査報告書をお届けするぞ!

ランウェイウォーク2013 タイムライン

8:30am 正門着
ちょっと早すぎたかと思ったがすでに多数の車がスタンバイ。受付して駐車券をもらって開門まで待機。駐車場は門の中になる。

9:00am 開門
我先になだれ込む車を手際よく駐車場に案内する自衛官。駐車場までビシっと案内してくれる。
会場まではバスで移動。車中もシャトルバスにありがちな無言空間ってことはなく、自衛官がイベント内容や注意事項を説明してくれていい感じでに到着。

炊飯車(第二移動警戒隊)

ランウェイウォークの会場前では『イーグルカレー』が仕込み中。すでにうまそうな匂い。
炊飯車は炒飯、汁物、揚げ物、炒め物が調理できる道具を搭載。同時に200食の主食、副食を調理できる移動できる料理店。自衛隊が使うだけでなく災害派遣で被災地の配給にも大活躍だ。車内はすげー狭い。ここにコックが男4名、コック曰く「狭いですが、より多くの食事を提供できますから。」

野外炊具

1000食以上のイーグルカレーのために米を炊きまくっている。炊きあがった米はでかいシャベルで雪かきみたいにすくってた(驚)イーグルカレーの秘密レシピ、牛乳とウスターソースがチラリと見えたぞ。

地上展示

さっそく地上展示されている航空自衛隊の商品を見にいってくる。会場BGMは、航空自衛隊の基地では鉄板のレディガガ。

CH-47Jチヌーク(入間ヘリコプター空輸隊)

マルチな大型輸送ヘリコプターで「空飛ぶ広報室」第1話で救助に飛んできたヘリがチヌーク。
任務はドラマと同じく救助を始め、車両の輸送や水を吊り上げて消火など守備範囲は広い。福島原発に水を投下したのは陸上自衛隊のチヌークだ。入間基地航空祭で機動展示される「チヌークショー」は、ヘリコプター空輸隊の卓越した操縦とMCペンタの皆を虜にさせるアナウンスが必見。※参考動画

コクピットは意外とアナログなたたずまい。機長は右側、副機長は左。この機体番号498のCH-47Jは空飛ぶ広報室の第2話に出演したタレントヘリ。

C-1中型戦術輸送機(第2輸送航空隊)

メイドインジャパンの中型輸送機で川崎重工業が製造
機内はガラんとした感じで60名が乗れる。陸自の空挺団は1個小隊が搭乗可能。がらーんってしてたのは見学用で実際は荷物と人で半分づつとかミッションにあわせて機内を構築する。これが結構、大変のようだ。

座席は最小限の機能でシートベルトは腰のみ。旅客機と違って緩やかな飛行ばかりじゃないからグラングラン揺れるみたい。「揺れますよー。隣の人とぶつかりまくりです。気分悪くなる人もいますしwww」と 笑いながら余裕の女性整備士だったけど航空自衛官が酔うなんて実際はすげー揺れそう。

コレクションしている銘板を発見!XC-1って刻印のレアモデル。どうやらこの機は飛行試験機だったようだな。航空自衛隊の飛行試験機はアタマにXが付くのだ。

ハッチの脇にレッドランプとグリーンランプを発見。
コレ何のジャンプ?と聞くと陸自の空挺団が降下するときにグリーンランプになったらポンポンとジャンプしていくそうだ…。
第1空挺団降下始めでみた 降下!降下!降下! の大ジャンプは、高度330m速度220kmの C-1 からこの扉のグリーンランプを見て躊躇なく降下してたのかよ、、。こえぇーー。屈強すぎるぜ第1空挺団。

U-125(入間基地飛行点検隊)

陸海空自衛隊のすべての航空保安施設、航空管制施設を空からチェックする機体で今回一番感心した。
電波、表示灯、レーダーなど飛行機が安全に飛ぶには多くの設備が必要。(PAPI、TACAN、ASR/SSR、PAR、VOR/DME、NDB、グライドスロープ、ローカライザなどなど。どんな設備なのかはよく判らない…)

チェックするのは北海道から九州、南鳥島までの164施設を入間基地の飛行点検隊が見て回るのが任務。毎日遠距離出張状態ですげー忙しそう。さらっといってたけど南鳥島の場所はココ。YS-11FCで行くそうだがもの凄く遠いじゃないすか、、、。いろいろと説明してくれてありがとう!

陸上自衛隊の戦闘糧食

通称ミリメシ、缶メシと呼ばれてる。缶詰タイプのⅠ型とレトルトパウチ包装タイプのⅡ型。
Ⅰ型は立川防空航空祭2012で食ったことがあるが普通の缶詰めで種類も豊富。たくわんが美味かった。

ミリメシのレパートリにあった赤飯メニューは調達中止。災害時にめでたい赤飯はよろしくないとの配慮。塩分補給と腹持ちのいい餅米メニューだったけど忖度で調達中止になってしまった。

説明してくれた陸自の隊員から興味深い話を聞いた。
空自、海自は専任のコックがいるが陸自は自分たちで料理するそうだ。陸自は派遣先で拠点を設営するためにコックさんを派遣するより隊員が調理もできたほうが即対応が高いため隊員が自ら調理しているそうだ。説明してくれた隊員は調理師免許も所持。「栄養バランスも考えますよw」マッチョな調理師でした。

災害時に被災地で風呂に入れたり、仮設住宅がすぐに建ったり、温かい食事がすぐに取れるもの陸自隊員が即設営できる訓練をしてるからだ。災害派遣のとき自衛隊の食糧は持参「現地で調達すると被災地の負担になりますから。」なるほど。

その食料がコチラ。温かい食事を提供してくれて自分たちは働きまくって冷たい缶メシとは、、。

「たてきたご飯」のフォントがカワイイⅡ型はレトルトパック。お湯であっためる他に加熱材でも温まるけど高価なのでほとんど使ったことないそう。

T-4ドルフィン(航空総隊司令部飛行隊)

10:25am T-4ドルフィンの地上滑走
T-4は純国産ジェット機で川崎重工業が製造。ブルーインパルスはT-4をチューンナップした機体。女性整備士がカッコよく目の前でパイロットにエンジンスタートの合図。手信号でエンジンの回転数を確認し合ってる。

そのまま飛ぶんじゃないかってほど走ってくれた。

入間基地の航空機達

デカい輸送機がぴったりと並んでる圧巻の図。

ランウェイウォーク

11:00am ウォーキングスタート
入間基地指令田中幹士空将補が開催の挨拶。
スタータの任はロンドンオリンピックの銅メダリスト清水聡陸尉。景気付けにとボクシンググローブをつけてテーピングなしでミットにパンチをぶち込む。細い体から繰り出すパンチでドスドスと重い音が響く。さすが銅メダリスト。銅メダルを見つけたら届けます。

清水三等陸尉の「よーいどん」でウォーキングがスタート。

サイン書いてもらっちゃった。
清水聡陸尉に会ったのは、護衛艦ひゅうがの見学会入間基地航空祭2012に続き3度目。ひゅうがで触らせてもらった銅メダル、誰か見つけたら届けて。清水聡陸尉サイン

中部航空音楽隊

中部航空音楽隊の演奏がランウェイウォーキングのスタートに花を添える。

大型破壊機救難消防車

大型破壊機救難消防車もブッシャー!と放水してウォーカーを見送る。大型破壊機救難消防車は、航空機が訓練などで離着陸するときは滑走路エンドの所定の位置でスタンバイしている。

滑走路

滑走路が空いてるのは950人目くらいのぶっちぎり最後尾集団でのんびりウォーキングしてるから。先頭グループは折り返してもうゴール間近!?

滑走路の両エンドにはRWY17/RWY35と書いてある。RWY17は反対向きでの撮影だったのが残念。
書いてあるRWY(ランウェイ)17とか35とかは磁方位で決まっているらしい。南南東(170度)を向いてるのがRWY17。

その真反対(北北西)のRWY35。航空機から見やすいように特徴的なフォントになっている。
オーバーランした航空機を埋め止めるための装置。航空機が滑走路をはみ出しそうなときにネットを立てて受け止める。そうそう見れないレアな装置をみた。

そんな滑走路の向こう側にいた軽装甲機動車に盛大に手を振ったら全員がスゴい笑ってる自衛隊の人たち。双眼鏡でも見られてる。

EC-1(総隊司令部飛行隊)

誘導路(タキシーウェイ)を通って戻るとき見慣れない機体を発見。
C-1をベースにECM(妨害電波)装置を搭載した電子戦訓練機で1機しかないレア機。
胴体の前部と後部の異質な黒いカバーからは妨害電波をだすみたい。左右にもちいさいのがついてる。

YS-11E(総隊司令部飛行隊 電子測定隊)

日本の周辺に飛び交うレーダー電波、無線電波を収集する電子情報収集機。収集した電波を分析して相手の能力を見定めて現代の電子戦を有利に進めるための重要な任務を行っているらしい。
詳細なスペックは非公開だ。

イーグルカレー食堂

ゴールにはお待ちかねのイーグルカレー食堂。味は甘口と普通の2タイプ。
味の違いを忘れて甘口(写真左)をもってきちゃったよ…。味はただのカレーじゃなくちょっと深みがある。朝からの仕込みにしては煮込んでる感があった。

「イーグルカレーに若干の余裕があります。お代わりどうぞ!」のアナウンス。群がる男ども。食べてる途中だったけど、もちろん普通味(写真右)をお代わり。普通味は色がちょっと濃いめ。味もスパイスが効いていて大人向けだ。どっちも美味かったけどこっちの方が好み。
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入間基地秘伝のイーグルカレーのレシピを惜しげもなく公開。いろんな隠し味のハーモニーを感じつつ完食。美味かった!

T-4のコックピット公開

地上滑走してくれたT-4のコックピット公開。
航空祭だと人数が多すぎてゆっくりみれないし写真禁止だったりするけど今日は、まじまじと見れて写真撮影もOKの貴重な機会だ。T-4のコックピットはアナログ計器が満載。なんのための計器なのかは、さっぱり判らない。

空飛ぶ広報室

最後にアンケートに答えてF-2とF-4のクリアファイルをもらった。
TBSドラマ『空飛ぶ広報室』。入間基地も撮影協力をしていてドラマ中のヘリはホントに入間基地のヘリコプター空輸隊。今年の航空祭にはガッキーがゲストできてくれるかな。柴田恭平さんもきてほしいぜ。

はじめてランウェイウォーキングに参加したが思った以上に楽しかった。
航空祭のような派手なイベントだとじっくりと話を聞けないが、このくらいの規模だと色々と話を聞けた。輸送任務が主な入間基地は一見地味だと思っていたが、飛行点検隊の任務やC-1整備士さんの話などを聞くとすげー重要なことしている基地じゃないか。

最近はテレビなどでも自衛隊の働きっぷりを知る機会が多くなってきたが、実際に自衛官と話をするとまだまだ知らないとこで活躍しているのが判る。納涼祭や航空祭にでかけて自衛官に話を聞いてみてくれ。すげー大変なことを普通にしてるんだと感心しました。

入間基地ランウェイウォーク2013のまとめ

  • 駐車場は結構余裕の台数。
  • シャトルバスは並ばなくてスムーズに運行。
  • 参加者は、性別・年代・層がさまざま。航空祭にいるデカいレンズマンは稀少。
  • 航空祭と違って人数がすくないため地上展示をほぼ並ばずに見学できる。
  • 模擬店で販売していた入間基地のワッペンはそうそうに売切。
  • 自衛官はみんな親切。くだらない質問にもちゃんと答えてくれてありがとう。
  • 滑走路脇にいた何人かの若い自衛官に滑走路周りの設備について聞いてみたがちょっと怪しい答え。赤い小屋はなんだったんだろ?
  • 開場時間から参加してウォーキング以外も楽しむのがおすすめ。
  • プレゼントの抽選があるんだけど参加してない人の番号が当選しているのか景品が余ってる風だった。景品がよかっただけに残念。
  • テントの設営、警備、案内、後片付けなどスタッフすべてが自衛官。イベント力が高い。
  • 滑走路の周辺の設備についての説明パネルが欲しかった。
  • 歩き終わってから飛行点検隊のパンフでPAPI、グライドスロープとかの存在を知った、、。実物を見たかった。
  • イーグルカレーは余ればお代わりできる。
  • 撤収が激速。終了のときにはテントはたたまれイスがまとめられ清掃も完璧。

ランウェイウォークの軌跡

GPSロガー(GP-E2)でログしたランウェイウォークの軌跡。ランウェイを1周してるのが判る。
ランウェイウォークの軌跡

Canon GPSレシーバーGP-E2
キヤノン

あちこちで写真を撮るキヤノンユーザに超オススメのGPSレシーバー。
写真を撮るのがまたひとつ面白くなる。GPSロガーとしても使える。
GPS衛星からのデータを使ってるって思うとなんかカッコイイ!!