首都圏最大級のイベント「入間基地航空祭」でカッコイイ写真を撮りまくり!
入間基地航空祭は毎年多くのひとが来場する首都圏最大級のイベント。
今年は、ドラマ『空飛ぶ広報室』効果もあって昨年の22万人を大きく上回る32万人が訪れた。
人間航空祭は伊達じゃない。
期待が大きかった入間基地航空祭だったが見どころは多いけど色々と残念だったことも…。
そんな入間基地航空祭2013の調査報告をお届けします。
入間基地に入場
8:00am 稲荷山公園駅。
西武鉄道池袋線のこの駅のおかげで何十万という来場者がさばける。航空祭当日は入間基地側の臨時改札が朝8時くらいにオープン。あまり早く到着しても開いてないので早すぎもよくない。
臨時改札が開いてもその先で待機。8:30amになると基地内に入れたがすげーひと。まだトイレは空いてるから行っておくのもいい。
8:40am
曇り空のなかウェザーチェックのT-4がテイクオフ。
『マルハチヨンゴー、一般公開を開始する。各隊、準備せよ』のアナウンス。ダッシュ組がスタンバる。
8:45am
空いてるうちに戦闘機を観ようとしたんだがもう混んでた。
そして早速の残念感。エプロンの最前線は広々とレジャーシートが敷かれまくり。しかも突っ立ってるから見えない。残念なことにパンフに書いてあった注意喚起する隊員は居ない…。
レジャーシートをなるべく踏まないように踏んで何枚か撮影。三沢のF-2戦競仕様機かっけー!
小松からはF-15が2機展示。
入間基地航空祭のはじまり
9:00am 航空祭の始まり。
オープニングフライトはT-4が飾った。
航空中央音楽隊が音色を奏でる。
エプロンにひと際、屈強な隊員達が集まってる。
かれらは精鋭無比、第1空挺団じゃねーか。落下傘降下の作戦会議中のようだ。
空挺団が背負っている空挺傘は20kg。以前、重くないか?と聞くと「降りるだけですからアハハー。」と超人達は軽く言い放って普通に歩いて行ったけど、常人にはとてつもなく重い…。重すぎて歩けねーよ。
飛行点検隊の点検機。赤白ツートンのYS-11とU-125だ。
自衛隊の航空保安施設の着陸誘導電波や航空航法装置の電波などの点検を行うのが任務。入間基地の飛行点検隊が全国すべての施設を点検している。
YS-11は硫黄島など遠距離のフライトにも使われる燃費の良い航空機。
T-4飛行展示
10:05am 支援飛行隊のT-4飛行展示
前席パイロットの平均年齢50歳の自称シルバーインパルスの展示飛行がいい感じ。
ベテランパイロットの操縦するT-4の軽快な運動性能と知識みなぎる編隊飛行にご満足!
第1編隊がデンジャーゾーンにのせて編隊離陸。
続けて第2編隊が離陸、TACディパーチャーで編隊を分離。なにコレ、カッコイィー。
「着陸形態での会場通過」
入間基地のトリプルセブン(#96-5777)の飛行展示。シルバーインパルスのリードソロだ。
ソロで派手な展示飛行は777番のT-4が一手に担っていた。
『ダイヤモンド隊形による編隊航過』
4機のT-4がいぶし銀の編隊飛行を見せる。
航過後には、すばやく編隊を組み直して次の編隊飛行を行う。
アロー隊形による編隊航過
『ハンマーヘッド隊形による編隊航過』トンカチようなT形をした編隊。
T-4展示飛行の渋いBGM
シルバーインパルスの展示飛行は飛行中の選曲も抜群にカッコイイ!!
- Danger Zone / ケニーロギンス
- Don't Stop Me Now / クイーン
- Spin Me Round Like / デッドオアアライブ
- Holiday / マドンナ、Girls Just Want To Have Fun / シンディーローパー
ひこうき雲/ 荒井由実。
ランディングのときの曲は一転してひこうき雲とはセンスいい。
ブルーインパルスのパイロットサイン会
傍らではブルーインパルスのパイロットサイン会も開催。
この日の一番人気は田中隊長(写真右)、次が6番機奥山さん。もちろんどのパイロットも長い列。
なかでも整備士は自らのサインに列の整理、質問攻め、写真撮影のモデル、シャッター係と大忙し。
第4航空団司令部飛行群の岩岡司令(写真左)はめちゃめちゃ丁寧。機体番号0のサインは貴重かも。
4番機パイロットコンビ
今回はバートストライクのためにフライトのない4番機パイロット堀口 忠義一尉(DENIRO)と立山雄一一尉(CHAMBER)もサイン会に来てくれた。
先日まではナレーションのORでいい声してた立山さんは整備員が「ここまで」と列を終わらせても、いいよいいよと時間の許す限りサインに応じていた。
ナレーションはもう卒業で12月から前席みたい。ということは、堀口さんは地元、岐阜基地がラストフライトのようです。
救難展示・輸送展示
10:40am 救難展示、輸送展示。
航空救難団百里救難隊の救難展示でU-125AとUH-60Jが飛び回る。
ウェルカムトゥー、イルマ・エアベェェーーーース!
チヌーク兄さんことMCペンタが登場して会場を盛り上げる。
が、なれない救難ナレーション(!?)で噛み噛み。さっきの支援飛行隊女性自衛官の方がスラスラだったよ。
救難展示は後ろから観覧。すでに会場は人で埋め尽くされて移動もままならん。
続いて入間ヘリコプター空輸隊のCH-47Jの出番。
チヌークショーになるとMCペンタの滑舌も断然よくなる。リスナーからのお手紙やリクエスト曲を紹介。
グラマラスボディーのチヌークが離陸すると恒例の展示飛行がうまくいくためのコール。
右手を上げてのチヌゥゥーク!チヌゥゥーク!Oh Yeah!!ヒィーーハーーー!!
コンテナには視力2.0のひとなら見える朝ドラ「あまちゃん」の( ‘ jjj ’ )/マーク。
C-1輸送機とU-4の飛行展示
11:20am
入間基地のC-1輸送機とU-4のコラボ飛行展示と陸上自衛隊の空挺団の落下傘降下のはじまり。
まずはC-1輸送機5機の航過飛行。
続いてC-1とU-4が並んで航過。U-4の機長は美しすぎる三等空佐!?とアナウンス
6番機によるファンブレイクの機動。
輸送機とは思えないナナメっぷりに会場が響めく。
3機のC-1がエシュロン隊形でギアダウンしての航過飛行。
陸自の精鋭無比、空挺団の落下傘降下。次々と降下して行く。
もっと第1空挺団の勇姿をみたいひとは年始恒例の『降下始め』に行くといいぞ。
参考:習志野島を奪還せよ!! 第1空挺団、降下訓練始め
ハイスピートで進入してきたC-1、6番機。ナレーターの
『6番機からのーーーーっズゥゥゥーーーム、アァップ!』
のかけ声とともにズームアップ(クライム)!輸送機とは思えない軽快な機動だ。
ブルーインパルスの展示飛行
午後からはブルーインパルス。
飛行場地区は人で埋め尽くされてまさに踏み場もない感じ!
入場規制もされて稲荷山公園駅からエプロン地区にたどり着けないひともいるようだ。
入間基地での展示飛行はバードストライクにより5機での展示飛行。
2番機の後席に4番機TRの立山一尉、3番機の後席に4番機OR堀口一尉が搭乗。他の号機に乗り込んだケースは初めてみた。
5番の澤村一尉は今日が展示飛行のデビューとアナウンスがあると会場からは拍手。
ファン・ブレイク
ファン・ブレイク(#1、#2、#3)
3機でもばっちり決めてる。
チェンジ・オーバー・ターン
チェンジ・オーバー・ターン(#1、#2、#3、#6)
この課目は1機足りないと物足りない。
サンライズ
サンライズ(#1、#2、#3、#6)
放射状にひらくスモークが魅力のサンライズ。スモークが1本足りないと迫力ダウン。
バック・トゥ・バック
バック・トゥ・バック(#5、#6)
ちょっと5番機の位置が低い?
フォーシップ・インバート
3機でのフォーシップ・インバート(#1、#2、#3)
3機が背面飛行する展示はめずらしい。
キューピッド
キュービットは、4番機の矢がなかったけど会場は盛り上がっていた。
5番機がちょっと遅かった?
オポジット・トライアングルのときに他の航空機がエリア内に進入したことにより展示飛行を中断。
ツイッターではいち早く理由をツイート。どうやら急患を搬送する防災ヘリが空域を横切るようだ。
救助が延長したのでブルーインパルスはミッションキャンセル。
「これで中断します」のアナウンスに理由を知らない会場は「えーーー。マジかよー」とガックリ。レスキューのためって言えばいいのに。
F-15の飛行展示
小松基地のF-15Jは、エンジンスタートしたあとになかなか動かない。
ここで管制塔がアースクエイク!アースクエイク!地震が発生したのでランウェイチェック。ようやくF-15が離陸準備完了してアフターバーナーテイクオフ。バリバリと豪快な離陸に会場が沸く。
先ほどの防災ヘリからドクターヘリに急患がたすきリレーされたみたい。
時間が遅れたのでF-15の飛行展示は1パスのみで帰投。
会場はコレで終わりかよ、、。とガッカリムード。1番ガッカリなのは小松基地から来てくれたパイロットなんだろうな。
F-2のド派手な帰投ショー
2:50pm 帰投ショーのはじまり
これで航空祭のプログラムは終了。なんともすっきりしない幕切れだったんだけどこれで終わらないのが航空自衛隊。
プログラムには書いていない帰投ショーのはじまりである。
一番手は三沢基地に帰投するF-2戦闘機。
「ローパスでハイレートクライムしていい?」F-2のパイロットがヒソヒソと管制塔と話してる。
三沢基地に帰投するF-2がなんかしてくれそうだ。
三沢基地のF-2がテイクオフ。
ゴォォォォォーーーーーーー!!!
きたーー、何!?なに!!
アフターバーナーを焚いて地面すれすれのローパス!
すげぇ!がっかりしてた観客も一同に歓声を上げる。
さらにはひねってのバイバイ・ハイレイートクライム。よろこんでる観客がさらに歓声を上げる。
航空機の帰投ショー
帰投ショーはまだまだ続く。
地上展示はひとが多すぎて観に行けなかった小牧基地の第401飛行隊のC-130H。
百里救難隊のアスコット。よくみると機上員が手を振ってる。
ブルーインパルスも帰投するようだ。
パイロットは手を振りまくったり、決めポーズで観客に挨拶。
1番機、2番機、3番機は展示課目の様なフォーメーション・テイクオフ。
入間基地は住宅街だからおとなしい帰投が続く…。
っと、さすが6番機。スモークオーン!つばさをブンブン振ったバイバイフライトで帰って行った。
入間基地航空祭2013のメモ
- 稲荷山公園は早く行き過ぎると臨時改札は開いてない。北門に誘導されむしろ遅くなる。
- 飛行展示のときの女性自衛官ナレーションが抜群に聞きやすくてうまい。
- あちこちの書き込みから判断した電波状態。
docomoは1日中だめ<Softbankも午後はダメ<auは繋がる。 - 喫煙所が離れに設置されていたのは○。
- 一番ガンバっていたのはアナウンスの女性自衛官。
『飛行場地区におけるレジャーシートの撤収してください。ご協力お願いいたします。』
誰も云うこと聞かんし、、。迷子、迷い人も続出で呼出しも延々とリピート…。大人が迷うな。
ホントかわいそう。彼女に何かいいことがあって欲しいと願ってやみません。 - とにかくめちゃめちゃ混んでた。あちこち見て回ることはまず無理。動けない。
その場でじっと飛行展示を見るスタイルになる。 - 昼間をピークに人がスゴい。買い物、トイレはもちろん、場所を移動するもの苦労する。
- 午後になると稲荷山公園駅から飛行地区まで入場規制で辿り着けない可能性あり。
- 安室奈美恵さんの『Contrail』が歌詞覚えるほどヘビーローテーション。
- ブルーインパルスの展示課目が終わってもそんなにひとは減らず。
- F-15の飛行展示が終わってもそんなにひとは減らず。
- 帰投ショーが終わるまで会場を追い出しされず最後はゆっくり楽しめた。
- 帰りの稲荷山公園駅は意外とスムーズ。
- 臨時改札はSuicaより切符の方が早く入場ができた。