今日のレッスンは、横田空域を飛んでるジャパニーズエアクラフトについて
「横田空域は飛ぶには米軍に許可を得なければいけない。如何なものか?」
と、まことしやかに言われているけど…。
そんな横田基地の航空無線を聞いてると毎日、多くの日本の航空機が横田管制官にエスコートされているのわかる。飛んでいる航空機にスコークとアルティメーターを伝えて、トラフィックを調整している。安全に空を飛べるのは横田管制官のおかげなのだ。
そんな横田空域でよく耳にするジャパニーズ・コールサインを紹介しよう。(交信内容は架空)
ジュリエットアルファー
機体番号が JA****。つまりは日本の航空機。
報道ヘリや小型機がよく飛んできて
「ウイーアー フォトミッショーーン リクエスト トラフィックインフォメ―ション」
など気軽にアプローチしてくるけどパパッと管制してくれる。
ワンワンナイナー
119とは消防ヘリ。(ワンワンナイナー以外の消防ヘリもある)
「ワンワンナイナー・エコー レスキューミッション リクエスト クロスコントロールゾーン」
と救助活動で急いでいるときは管制も早口で伝えてくれる。空気を読める管制官なのだ。
マイクパパ
ジャパニーズ英語で呼びかけてくるマイクパパ(Metropolitan Police)
立川航空基地に配備されている警視庁の航空隊だ。
山へ都心へと忙しく出動しているトーキョーポリスだけど英語はもうちょっと勉強が必要だ。
ほてるゆにふぉーむ/ほてるあるふぁ
本田航空。航空学園の生徒が操縦訓練で横田空域に入ってくると
ATC「JA72HU。Squwk1234 Yokota Altimeter 3000」
PLT「えーあー、ほてるゆにふぉーむ、すこーく、せあげん。」
ATC「JA72HU。スコーク ワン ツー スリー フォー」
PLT「ほてるゆにふぉーむ、らじゃー、ぐでー。」
ガッカリするくらい酷いトレーニングパイロットにもゆっくり一言ずつセアゲンしてくれる横田管制官にはホント申し訳ない。
ファイ・ファイ・デルタ・ズール
東京スカイダイビングクラブのセスナ。
女性ナビゲーターの「リクエスト・パラシュートジャンプ」に気象情報とトラフィックを伝え、周囲の航空機に注意するように徹底してくれている。楽しくスカイダイビングできるのは横田管制官のおかげなのだ。
チューオーエア
超仲良しなのが中央エア。
毎日、調布から東京都の各島へ行ったり来たりとお馴染みの航空会社。
グッモーニン!グッデー!と朝から夕方まで挨拶は日課だ。
お馴染みのパイロットさんが飛んでるので
ATC「ジャーネー」、PLT「またねー」とまるでお友だち。年末の「良いお年をー」は聞いてて笑っちゃった。
自衛隊の航空機
入間基地に飛来するT-4やC-2、厚木基地から毎朝、飛び立っていくシーイーグル達もエスコートしてくれている。
みんな大好きな航空自衛隊ブルーインパルスも度々、お世話になっている。
入間基地に飛来するときのアプローチ管制や防衛大学の祝賀フライトで横須賀上空を飛行しているときには、ふらふら飛んでるJA72HUに「邪魔すんな!」とトラフィックを追い払ってくれた。
はちおうじ市100周年記念フライトのときは、
BI 「ヨコタタワー ブルーインパルス、リクエスト オーバーベース」
ATC「ブルーインパルス いいよー」
と日米友好祭の真っ最中に基地上空の通り抜けサービスを演出してくれたりもした。
アメリカ人は休日、ハッピーホリデーはしっかり休む。日本人は盆と正月はゆっくり休む。
どっちも休めない横田管制官!!
航空機が飛んでいてもいなくても空を管制してくれている。深夜に厚木のP-1が哨戒に飛んでも元旦にセスナが測地飛行しても横田アプローチにリクエストがあれば答えてくれる。
真夜中に突然、
PLT「おーい、キャセイだけど」、ATC「ヨコタアプローチだよ。」、PLT「アッ!」
っと行った間違いコールにも24時間365日応じてくれている。
グッデー、ヨコタ管制官。これからもよろしくね。