発進直前の泥土圧式シールドマシンを見学
6月は浸水対策強化月間。
東京都下水道局が、雨期に備えて浸水対策 PR のいろんなイベントを開催しています。
きょうのおとなの社会見学は、練馬区豊玉でゲリラ豪雨などの大雨から都市を守る新しい下水道管をつくっている工事の現場見学会。豊玉第二小学校の四年生のお友達と一緒に見学させてもらいました。
練馬区豊玉の浸水対策工事
工事現場は練馬区豊玉の浸水対策工事。
練馬区の治水対策で雨水流出抑制施設として、地下 15m に全長 1.0km で 4,000t の雨水を貯水できるようになる地下トンネルをシールドマシンが掘削します。
シールドトンネルが完成する時は、前に見学したシールドトンネルと繋がって長大な浸水対策施設になる。
シールドトンネルの出発立坑
シールドマシンを組み立てて発進する出発立坑。
出発立坑を上から覗くとなかなか高くて深さは 11.26m もある。
発進立坑の広さは、シールドトンネルをつくるセグメントを保管するヤードも兼ねるみたいなのでちょっと大きめ!?
先におりているのは豊玉第二小学校の四年生。元気がよくてもう地下でスタンバイ。待ってー!
ぴかぴかのシールドマシン
立坑を階段で降りていく途中に真新しいシールドマシンが見えてきた。発進前だからぴかぴかでキレイ。
泥土圧式シールドマシン
なかなか見れないシールドマシンにタッチ。
あちこちでシールドマシンを見学していても、発進前のシールドマシンを見学できる機会は稀!
まんなかの黒い部分はシールドマシンを曲げるときに使う中折れ機構。コキっと折れることで曲がったトンネルを掘削できます。今回のシールドトンネルは結構曲げるようです。
シールドマシンのカッターフェイス
カッターフェイスもまるみえ。
青い部分がくるくると回って右側の鉄の壁を突き抜けて地盤を切削していきます。
シールドマシンのカッタービット
カッタービットは地質の種類によって最適な超硬合金が選ばれます。掘進に伴い摩耗していくので掘削を終わった時に歯がほとんど無くなります。
シールドマシンの後部
シールドマシンの後部にパイプが繋がって掘削した土砂が地上に運び出されます。
雨水流入模型 雨ますくん
雨水流入模型 雨ますくんの実演
雨水ますとは、道路の脇でよく見かける隙間の空いたところ。住宅地などに降った雨を地面へと浸透させるための設備です。
この穴が詰まってしまうとどうなるのか?を実演するのが「雨水流入模型 雨ますくん」
道路の脇に見かける雨水ますに葉っぱやゴミが詰まったり、車のブロックを置くと雨水の流入が妨げられます。
地下に浸水対策の設備があっても、葉っぱやゴミで雨水ますから水が流入できないと、地上にどんどんと溜まって浸水の原因になります。
雨ますくんを塞いだり、ゴミとかくれぐれも捨てないように!
練馬区豊玉の工事現場見学のまとめ
発進前のシールドマシンを目の前で見学できた充実のおとなの社会見学。
施工している大木組と発注者の東京都下水道局のスタッフさんたちは、少ない見学者にも親切に対応してくれました。
豊玉第二小学校のお友達もしっかり見学してました。みんなヘルメット姿がばっちりとカッコよかった。
おとなになったら大木組か東京都下水道局のおじさんと働いてね。