旧華頂宮邸、秋の施設公開
旧華頂宮邸(かちょうのみやてい)の施設公開に行ってきました。普段は公開されていませんが年に4日、春と秋に館内が一般に公開されます。
旧華頂宮邸は、かつて存在した皇族・華頂宮家の邸宅。
昭和初期に建てられた華頂博信侯爵の邸宅として建てられたハーフティンバースタイルの洋風建築で国指定登録有形文化財にも登録されている。庭も立派で日本の歴史公園100選にも選ばれています。
旧華頂宮邸へのアプローチ
ドラマのロケ地としてもたびたび使用される旧華頂宮邸。
邸宅に入る前から気品の良さが伝わってくるアプローチ。
洋館を楽しむポイント「マントルピース」
洋館を楽しむポイントとのひとつがマントルピース。
重厚な大理石で立派なマントルピースの中を覗くと網の向こうにスチームが見えます。実際は、暖炉ではなくてスチームで暖かくしていました。
昭和になって暖房がスチームになってもマントルピースは装飾として部屋を飾っています。
邸内はシンプル。コテコテの贅沢感を勝手に想像していたけどさすが元皇族。過度な装飾がなくてセンスがいい。洋館を楽しむポイントのひとつがマントルピースの装飾。この部屋のマントルピースはちょっと装飾されていておしゃれ。
洋館を楽しむポイント「シャンデリア」
洋館のシャンデリアは、各部屋で異なるデザインになっていることが多いので見逃せない。
部屋にあった装飾が施されたシャンデリアだったり、全然似合っていなかったりと見比べると楽しい。
洋館を楽しむポイント「ダイニングルーム」
家族が団欒するダイニングルーム。
ステンドグラスや床の寄木、マントルピースの装飾など調度品も見どころです。
洋館を楽しむポイント「階段」
洋館の階段も見どころです。
旧華頂宮邸は親柱はなくてシンプルな階段だけど寄木の床に気品を感じます。
西洋建築 旧華頂宮邸
フランス式の庭園から眺めるとハーフティンバースタイルがよくわかります。
ハーフティンバーとは柱や梁がむき出しになっていて過剰な装飾がなく、木材をアピールすることで美しく高級感のある印象を与えるヨーロッパで人気のある建築スタイル。
丸いアーチ型のテラス
テラス席は丸いアーチ型になっています。
ドラマでおしゃれなシーンでよく使われている席。
旧華頂宮邸の案内板
旧華頂宮邸のたてものデータ
竣工 | 1929(昭和4)年 |
設計 | 宮内省 |
建物 | 登録有形文化財 |
所在地 | 神奈川県鎌倉市 |
見学情報 | 春と秋に館内が一般公開(4日間) |
旧前田侯爵家別邸(鎌倉文学館)
鎌倉には他にも洋風建築がいくつもあります。
旧華頂宮邸とあわせて見学したいのが現在は鎌倉文学館として公開されている旧前田侯爵家別邸。
館内は改装されているため洋館の内装を期待していると当てが外れます。そのかわり外観はステキなので見に行って良かったです。
ただし館内は撮影禁止のためステキなステンドグラスを撮影できなかったのが残念!
鎌倉文学館のテラス席
テラス席は撮影可能。
左手には鎌倉の海が見えてベンチに座ってのんびりと景色を眺めると優雅な気分にひたれます。
唯一、撮れたステンドクラス。
ブルーの瓦が鮮やかな洋館。
旧前田侯爵家別邸もハーフティンバー洋式で、さらにスパニッシュや和風も取り入れてあります。
鎌倉文学館のたてものデータ
竣工 | 1936(昭和11)年 |
設計 | 渡辺栄治 |
建物 | 登録有形文化財 |
所在地 | 神奈川県鎌倉市 |
見学情報 | 2023年以降は大規模改修のため休館 |