フライトレーダー24でサンタを追跡する方法
航空ファンにはお馴染みのアプリ「フライトレーダー24」
航空機をリアルタイムで表示するフライトレーダー(Flightradar24)に毎年、クリスマスになるとプレゼントを届けるために世界中を飛び回るサンタクロースが出現します。
忙しいサンタクロースが日本上空に滞在するのはちょっとの時間。サンタを見逃さないようにフライトレーダーで追跡するためのハウツーをお届けします。
まずはクリスマス前にFlightradar24アプリ(無料)をダウンロードしておきましょう!
2022年、サンタクロース出発!
12月24日 10:00 にサンタが出発しました!
2022年もルドルフを先頭に9頭のトナカイによってサンタクロースがエアボーン!グリーンランド上空でレーダーコンタクトしました。
ウクライナへのプレゼント
サンタクロースはウクライナにもプレゼントを配りました。日本時間の朝4時20分、ウクライナのキーウだと21時20分。子供たちが寝たくらいのちょうどいい時間です。
ソリを先導する赤鼻のルドルフは勇敢なトナカイです。
フライトレーダーのサンタさん。日本時間の早朝4:20にウクライナ🇺🇦のみんなにもクリスマスプレゼント🎁を配達しました。Merry Christmas🎄(Playback機能でみれます)#R3DN053 #HOHOHO pic.twitter.com/SdwxgdGOmq
— wpo (@eos40is) December 25, 2022
世界中の航空機はウクライナ上空を避けて飛行しています。
ロシア軍のウクライナ侵攻で航空路線が激変!?
サンタを追跡するってどういうこと!?
いつも飛行機だらけのフライトレーダーですがクリスマスになると世界中にプレゼントを届けに行くサンタ・クロースがレーダー上に出現します。
このトナカイの曳くソリに乗ったサンタクロースが世界の今どこを飛んでいるか見つけてリアルタイムで追跡します。
毎年、日本上空も通ってくれますのでサンタを見逃さないように見守りましょう!
フライトレーダーでサンタを探すには?
サンタクロースを探す方法はフライトレーダーで HOHOHOまたは SANTA1 で検索しましょう。クリスマス前には飛んでいません。
FR24のコミュニケーション ディレクター、イアンによると2022年は日本時間の12月 24日の10:00から追跡できそうです。
サンタの出現する場所はグリーンランド。
出発する空港は北極点国際空港(XMS) からテイクオフ!2021年まではカナダ軍の運用するアラート空港(YLT)を利用していました。
サンタクロースはグリーンランド上空で地球最北の基地 Station Nord のレーダーで捕捉されました。周辺空域で試験飛行をおこない、最初の家に向かいます。
サンタクロースはいつ飛び立つのか?
サンタクロースが飛び立つ時間は世界標準時間(UTC)の24日ピッタリではありません。
今年(2022年)は日本時間の24日 10:00頃にレーダー捕捉しました。
フライトレーダーのサンタクロース情報はツイッター(wpo @eos40is)で引き続きご連絡します!
2022年もサンタクロースは北極でクリスマスに間に合うように離陸準備をしていました。
サンタのエルフたちがおもちゃの最後の仕上げをしており、地上係員がそりの準備をしています。ルドルフの衝突防止ビーコン赤い鼻も同様に磨かれました。作業がほぼ完了してサンタを追跡する準備が整ったようです。
最新のADS-Bトランスポンダーにアップグレードされたソリが整備され、ルドルフの衝突防止ビーコン赤い鼻も磨かれています。
2022年はウクライナ上空を飛行するときにロシア軍からの攻撃に備えてチャフとフレアを装備しています。
サンタクロースはどこから飛び立つのか?
SANTA1便のフライト情報をみると出発・到着地はXMS-XMS(North Pole Int'l Airport)となっています。
サンタクロースは北極点インターナショナルエアポート(XMS)を出発して、世界中の子ども達にプレゼントを届け終えると戻ってくるフライトプランのようです。
以前は、カナダのアラート空港(YLT)から出発していましたm。アラート空港(YLT)は北極点(NORTH POLE)から830kmの場所にある世界で最も北極点に近い空港です。
サンタクロースは暮らしている北極点からアラート空港までは830km。クリスマスに間に合うように陸路をソリを走らせていましたが2022年は自宅から近い空港から出発しました。
アラート空港の滑走路
アラート空港の滑走路は1,676m。
プレゼント満載のソリでも離陸できる十分な距離があります。
路面は砂利ですがクリスマスのシーズンになると滑走路上は積雪しているためにソリの離陸滑走に支障はありません。
ちなみに滑走路はRWY05/23で羽田空港のD滑走路と同じ方向を向いています。
サンタはいつ日本上空に飛来するのか?
サンタは2022年は午後21時30分ごろに日本の防空識別圏に入りました。
航空自衛隊のKC-767がトナカイに給油を行い、F-15戦闘機がサンタクロース一行をエスコートしました。
SANTA1 Welcome 🇯🇵.
フライトレーダーのサンタが日本の防空識別圏へ。航空自衛隊がエスコートします。空中給水機もご用意しました。
Hava a Safe Flight👋#R3DN053 #HOHOHO pic.twitter.com/mtNOGY5CjM— wpo (@eos40is) December 24, 2022
日本上空にサンタが飛来した日時
2015年〜2021年に日本上空にサンタが飛来した時間を比較してみました。
24日のお昼頃に飛来することが多いですが夜だったり25日だった年もありました。
2022年は世界各地を夜に通過する飛行計画がされたようです。
- 2022年 12/24 21時台
- 2021年 12/24 12時台
- 2020年 12/24 13時台
- 2019年 12/24 12時台
- 2018年 12/24 22時台
- 2017年 12/24 13時台
- 2016年 12/25 19時台
- 2015年 12/25 11時台
当日の天候やトナカイの疲労、届けるプレゼントの数など多くの要因があるため過去の飛来データから予測するのは難しいです。
そこで活用したいのがアラート機能。
目的の航空機をみつけたら通知してくれるFR24の機能です。
見逃したくないあなたは、カスタムアラートでSANTA1(HOHOHO)を登録しておきましょう。
アラート機能を使うにはサブスク版(年 \1,150円)にする必要があります。高けーよ、今だけでいいんだけど!そんな、あなたには7日間無料トライアル期間があります。インストールしておいて20日くらいになったらトライアルを始めましょう。
サンタを見逃さないアラート機能の設定
フライトレーダーでサンタを見逃さない方法はカスタムアラート機能。サンタ用のカスタムアラートを設定しておけば安心です。
便名を「SANTA1」にして地域を「世界」にしておくとアラート空港を離陸したサンタをフライトレーダーが補足した瞬間に通知してくれます。
地域を「日本」にするとサンタクロースが日本の空域に入ったら通知されます。
例年、便名は SANTA1 ですが念のために機体記号のHOHOHOも登録しておきましょう。
おすすめの設定は、機体記号「HOHOHO」地域「NE of アジア」
ちょっと広めの空域を監視することでサンタが日本に来るちょっと前に知ることができます。
どうやって探しているのか?
サンタの現在位置は、ソリに搭載されている最新型ADS-Bトランスポンダーからのシグナルを地上と衛星のADS-Bカバレッジを組み合わせることで広範囲に渡って追跡しています。
地上ではフィーダーといわれる世界中のフライトレーダーユーザーが航空機(ソリ)のADS-Bトランスポンダーからのシグナルを受信してフライトレーダー・サーバにフィードバックしています。
昨年からはトナカイの角をADS-Bトランスポンダーの追加アンテナとして使用することでシグナルの到達距離が延長されてより多くのフィーダーがソリの位置情報を提供できるようになりました。
世界中のフィーダーのおかげで正確なサンタクロースの位置情報をレーダーに表示できるのです。私も日本エリアで少し協力しています。
トナカイは喉が渇かないのか?
答えはNO!
一度飛び立ったトナカイは飛びっぱなしなので喉はカラカラです。
でも、ご安心ください。
アメリカ空軍のKC-10A エクステンダーとKC-135ストラトタンカーが全面的に支援します。
通常は、戦闘機に給油している空中給油機ですがクリスマスの日は、空中給水機となりSANTA1をサポートします。
日本上空では航空自衛隊に配備された最新鋭空中給油機 KC-46A ペガサスがスタンバイしています。
さらに危険の伴う空域では丸腰のサンタクロースをアメリカ軍の戦闘機がエスコートして安全なフライトを確保してくれます。
FR24の詳細情報からわかるサンタのこと
フライトレーダーでは動き回るサンタをタップすると詳細情報を知ることができます。さらに楽しむために追跡調査してみました。
コールサインの意味
飛行機には便名(コールサイン)がありますがサンタクロースも例外ではありません。
SANTA1/R3DNO53は、航空マニアにはお馴染みのコールサインといわれる識別コードです。
毎年、サンタクロースの便名はSANTA1と決まっています。米大統領が乗るとエアフォース・ワン、ダースベイダーが乗ればベイダー・ワン、サンタクロースが乗ればサンタ・ワンなのです。
航空マニアでもハテ?のコールサインが R3DNO53
これは Leet語といわれるネットスラングの類で日本でいうとギャル語で表記されています。
解読する法則に当てはめてみます。3→E、5→S で読み代えてみると…。
REDNOSE=赤鼻になります。なるほどね。
コールサインの下に書かれているのはサンタクロースが所属しているエアライン「Merry Chistmas」航空。ステキですね。
SANTA1の機体年齢は1752年!?
サンタのソリは、世界で最も古いアクティブな機体で運航年数(AGE)は今年でなんと1752年目。
西暦2022 - 1751 = 西暦270 年!どエライ昔から飛んでる!!
この運航年数にはちゃんとした意味があります。
運行開始の西暦270年は子供の守護神である聖ニコラウス(=サンタクロース)が誕生した年。生まれながらのサンタ・クロースは世界で最も古い機体を愛用してプレゼントを届けているのです。
登録番号(REGSTRSTION)はサンタの笑い声「 HOHOHO 」で登録されています。
航空機のタイプはソリ(Sleigh)
航空機のタイプはソリでエンジンは9馬力のトナカイです。
運航当初は8馬力でしたが1939年以降、クリスマスイブを条件に9馬力にアップグレードされています。ソリが1秒未満で超音速に到達できるようになりました。
また航空交通管制で識別するために ICAO はタイプ指定 SLEI を発行しました。
トナカイのメンバー紹介
サンタクロースのソリは9頭のトナカイが引っ張っています。
個性的なメンバーは、
- せっかちさんのダッシャー(Dasher)
- 跳ね回るダンサー(Dancer)
- 威勢のいいプランサー(Prancer)
- おしゃべりで気が強いヴィクセン(Vixen)
- 雷のように疾走するダンナー(Donner)
- 稲妻のように俊敏なブリッツェン(Blitzen)
- ハンサムで魅力的なキューピッド(Cupid)
- クールでロマンティックなコメット(Comet)
そして、この8頭を先導するのが赤鼻のルドルフ(Rudoiph)です。
ずっと8馬力で運航していたソリですが悪天候時の視程確保と、子どもの増加によるプレゼント積載量の過多による運航速度の低下が課題でした。
1939年の霧の濃いクリスマスイブの日、困窮したサンタが道を照らしてくれるように赤鼻のルドルフに先導を依頼しました。
真っ赤なお鼻でいつもみんなの笑いモノだったルドルフ。
サンタに頼まれて、闇夜を明るく照らし力強く先導するルドルフを仲間は見直して、赤鼻のルドルフは歴史に残るトナカイになりました。
まとめ
フライトレーダーでサンタを追跡するハウツーとサンタの知られざる詳細情報を紹介しました。
フライトレーダー公式からサンタ情報のアナウンスがあったらツイッター(@eos40is)でご連絡します。
クリスマスはスマホでサンタクロースを追跡してみてください。そして見つけたらツイッターでつぶやいて教えてください。
この記事がひとりでも多くの人に届いてみんながサンタを見れますように。
ハッピートラッキング!
良いクリスマスを!
フライトレーダーのブログ記事
フライトレーダーはサンタクロースを追跡するほかにも楽しめます。
まずはダウンロードしてクリスマスまでにフライトレーダーでいろんな検索をして練習しておきましょう!
フライトレーダーの取説サイト、フライトレーダーの使い方をご覧になってください。