ドラマティック・レイン、雨の三沢基地航空祭2012

三沢基地 RJSM

ドラマティック・レイン、雨の三沢基地航空祭2012

今日の調査報告は三沢基地航空祭。

三沢基地の航空祭は、F-15J(イーグル)やF-2(バイパーゼロ)戦闘機がアクロバティックに飛ぶ派手な機動飛行やフォーメーションを組んでキィィーーンと飛んでいく航過飛行やヘリコプターなどによる救難展示が目白押し。米軍機もF-16(ファイティングファルコン)戦闘機が機動展示に登場。

天気予報は悪い方にハズレて朝から雨模様だったけど、日米の戦闘機がド派手に大空を駆け巡った三沢基地航空祭をご報告。

次回行ってみたいひとの参考になる現地の情報と航空用語集を掲載。

三沢基地航空祭の朝は早い

朝7時過ぎにはゲートに向う。雨天にも関わらずかなりの人が続々と集まっている。
メインゲートからエプロンまで歩いて約15分。結構遠い。
エプロンに近づくと手荷物検査場が開くのを待つ行列。オープンは7:45amくらいだったが進みが遅くて結局、エプロンに入るまで30分以上かかる。

オススメの手荷物検査場は977の脇。空いているし入ると目前に米軍の地上展示がある。
まだ8時過ぎ。飛行展示が始まるまで1時間近くあるから人の少ない朝一に地上展示を撮影だ。

地上展示は滑走路を2km使ってずらーーっと航空機が展示されてる。
航空自衛隊のF-15JやF-2をはじめF-4EJ改、RF-4EJ、T-4、U-125などの航空機、ペトリオットシステムや短SAM、消防車、除雪車の装備品が展示。海上自衛隊からは対潜水艦のSH-60J、P-3C、陸上自衛隊は、AH-1S、OH-1、OH-6のヘリコプターが展示されていた。
米軍も 今回のスペシャル展示『ステルス戦闘機F-22』をはじめF-16、電子戦機EA-18G、A-10サンダーボルトⅡなどが地上展示。順番に見ていこう。

A-10『サンダーボルトⅡ』(フェアチャイルド・リパブリック社)

A-10は、30mmガトリング砲「アヴェンジャー」を構え、地上からの攻撃で被弾しまくりながらも戦車を蜂の巣にして悠然と帰還する。撃つまで撃たれ、撃った後は撃たれない漢の機体だ。
映画『トランスフォーマー』で砂漠のサソリ野郎を撃退したのもサンダーボルト様。

シャークノーズのA-10も恐ろカッコイイ!

EA18G『グラウラー』(ボーイング社)

F/A-18Fスーパーホーネットをベースとした機体で敵のレーダー網に向けて妨害電波を発信する機能を持ったハイテク電子戦機。他の戦闘機とは違うマッシブ感が魅力。

360度どこからでも見れちゃう大番振る舞い。

KC-135R『ストラト タンカー』(ボーイング社)

空中で戦闘機に給油する航空機でまさに空飛ぶガソリンスタンド。土砂降りの中、一番奥で展示されていたので人気薄。
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F-22『ラプター』(ロッキード・マーティン社・ボーイング社)

最強のステルス戦闘機で嘉手納基地に配備中。三沢基地では初お目見え、たくさんのひとがバシャバシャ撮影していた。キャノピーの色がゴールドっぽいのはステルス性を高めているからみたい。
独特なフォルムでめちゃめちゃ強そう。
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地対空誘導弾システム『ペトリオット』(三菱重工)

弾道ミサイルを迎撃するシステム。テレビで耳にしたことのあるだろうPAC3の発射装置でシステム全体が公開されていた。なんがすごそうなレーダー車輌。イージス艦のレーダーみたい。
ちなみにマスコミは「パトリオット」と呼び、自衛隊や政府公式では「ペトリオット」と呼んでいる。
以前、記事にしてあるから興味があったらこの調査報告書も読んでほしい。

レーダー車輌

航過飛行

9:00amになると航過飛行が開始。
まずは、F-2×4機とT-4×2機のフライバイ。
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いきなり度肝を抜く豪快な機動飛行を見せてくれたF-16。雨の中、凄かった!
機動飛行の写真はいいのが撮れなかった…。
YouTubeに動画がアップされているから是非。2012 三沢基地航空祭 F-16機動飛行(午前)
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救難展示

航空救難団のU-125A(アスコット)とUH-60J(ヒーロー)のコンビによる救難展示。
救難隊とは自衛隊で発生した墜落事故などでの機体・乗員の捜索救難・救助活動はもちろん、災害派遣として急患空輸や山岳、海上で遭難者の捜索救助活動を行う。

航空救難団は地上3000mから水深30mまで出動する救助のプロ集団。U-125Aがいち早く現場に飛来して座標などのデータをUH-60Jへ送信。要救助者の近くに特殊な発炎筒やサバイバルキットなどを投下してヘリをサポート。メディックと救助装備を載せたUH-60Jは迷うことなく現場に到着できる見事なコンビプレー。

救難展示は機動展示に比べると地味な展示なんだけど、有事の際には交戦空域でのコンバット・レスキューが目的で非常に危険が伴う職場。そのためメディックと呼ばれる隊員はレンジャーに匹敵する超人的な能力を持っているそうだ。

F-2の起動飛行

F-2のハイレート・クライム。ベイパーが派手で流動感があるぜ。
2機揃ってアフターバーナー全開のブレイクも息がぴったりだ。

F-15J起動飛行

F-15Jは、千歳からリモートで飛来。
本日のイーグルドライバーは、元ブルーインパルスのパイロット。そのためか機動飛行がいちいち派手でかっこいい!

バイパーを引きながら豪快に飛ぶ様はまるでオオワシ。F-16は軽やかとは対照的にF-15は力強い。コンバットブレイクも見事に決めて千歳に向けて機尾をふりふりしながら帰っていった。

戦略爆撃機『ストラトフォートレス』B-52

サプライズゲスト。
午後になって戦略爆撃機『ストラトフォートレス』B-52がフライバイ。
半端なくデカい機影で黒煙をまき散らしながら通過していった。グアムから来てくれたみたい。
素通りじゃなくてもう一回折り返してほしかった。
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ドラマティック・レイン 稲垣潤一

北部航空音楽隊コンサートに宮城県出身の稲垣潤一さんがスペシャルゲストとして登場。
スーパーポップボーカルは健在で「ドラマティック・レイン」「夏のクラクション」「1ダースの言い訳」を披露。アンコールでは、「クリスマスキャロルの頃には」で格納庫から溢れるほどの観客を魅了した。
稲垣潤一さんの雨ソングの後の空模様はドラマティック・レインに…。雨は壊れたピアノです。
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フライ・バイ

アフタヌーン・フライトはF-2、9機のフォーメーション。
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E-2C『ホークアイ』
海上自衛隊の早期警戒機E-2C『ホークアイ』もフライバイ。右上のちいさいやつな。
したの青いデカいのは航空自衛隊の輸送機『ハーキュリーズ』
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F−2の機動展示

F−2の機動展示も米軍のF-16に負けてない。
抜群の機動性をフルに発揮してアフターバーナー吹きまくり暴れる。

タッチ&ゴーも披露。よく見ると二人乗りのF-2B。

F-2の着陸にはドラッグシュートを使うときもある。

ドラッグシュートを使わない時はエアブレーキを使って制動する。エンジンの脇にあるパカンって開いているのがエアブレーキ。

F-2Bのコクピット公開

格納庫ではF-2Bのコクピット公開。
デジタル化されたグラスコクピットで意外とシンプルで使いやすそう。複座だと2つも見れてラッキー!シートベルトは意外にも簡素で富士急のジェットコースターの方が頑丈そうだ。

後部座席の後ろに銘板発見!銘板マニアにはたまらないレアプレートをゲット。
隣で開催されてる子供限定のF-2主翼ウォーク&記念写真は子供たちに大盛況。
主翼の上にのっかって楽しそう。ああ、うらやましー。

三沢基地航空祭の情報を報告

時折、強い雨が降ってきた三沢基地航空祭だったけどかなり楽しかった。
これからいこうかなってひとのために三沢基地航空祭の情報をまとめておきます。

  • 朝一で行こう。
    飛行展示、地上展示、模擬店にスタンプラリーと盛りだくさん。
    楽しいところが沢山あるから朝並んででも来るのがおすすめ。疲れたら格納庫で休憩だ。
  • 三沢駅からはちょっと遠い
    渋滞が凄いと聞いていたが全然渋滞してない。車で来て基地のそばの航空祭の日だけの民間駐車場
    でもいいかも。帰りも道はそんなに混んでいなかった。
    駅からならシャトルバス(160円)がいいです。歩くだと上り坂を30分くらい。
  • 近くにコンビニある?
    コンビニのサークルKがある。1年で1番、賑わう日だから混んでる。今年は雨具が売切。
  • 模擬店は日本語おっけー
    日本の模擬店も多いから問題ない。佐世保バーガーや倉石牛も売ってた。
    昼時はどこも行列だが店が多いから問題ない。横田基地に比べるとかなりスムーズだ。
    実は、模擬店は調査不足。戦闘機見るのが忙しかったからな。
    基地内で有名な店はといえばAnthonys PizzaCINNABON(らしい)
    帰ってから見つけたから詳細は不明。アメリカでは有名な店だが日本国内には米軍基地にしかない。フードコードもあったなんて気がつかなかったよ…。
  • トイレはそんなに混んでない。
    9万人(空自集計)の来場者にもかかわらずトイレは普通な感じでスムーズだった。
  • 帰りのシャトルバスも待ち知らず
    駐車場行きのバスは混んでたけど三沢駅行きは混んでない。むしろ空いてた。
    帰りの青い森鉄道もちょうどいいタイミング。30分に1本間隔だから逃すと混むのかも。
  • 会場アナウンスで飛来方向もばっちり。
    展示飛行の時は、飛んでくるタイミングで○時の方向より襲来!でなくて
    「右手ナナメ前方よりやってきます!」等々の正確なアナウンスが非常に助かった。
    パイロットや整備士の紹介やキャプテンからのコメントなどいいアナウンス。
  • どのくらい望遠レンズで撮ってたんだ?
    今回は、70-300mmで撮影。載せている写真はトリミングしてる。もっと長い(400mm〜)のほうがよく撮れるけどオレには十分。
  • よく撮れた?
    流し撮りはぶれまくりの失敗ばかり。
    300mmで戦闘機を追っかけても「ドコ?ドコ?」と探しまくることしばしば…。
  • 雨はどうだった?
    始めと最後がひどかった。それでもF−2は余裕で機動飛行してくれた。

ニワカで覚えた航空用語集

ホームページを検索して見てると戦闘機系のブログでよくあるのカタカナ用語で短い解説。

‘千歳からのリモート。A/B全開でブレイク。ナイフエッジでローパス、そしてハイレイートクライム’

一体、なにをいってんだ?意味ワカンネー!そんなアナタ(オレ)に用語集をお届けします。

航空用語集

なんちゃってマニアだから間違ってることも…。間違っていたらこっそり教えてくれよな!

ベイパー
翼のとこからでる煙みたいなの。水蒸気。
写真的には派手にベイパーが出ているのがヨシとされる。

ブレイク
普通に飛んでいたのが急に旋回したり、編隊を離脱する行動。
コンバット・ブレイク/ファン・ブレイク

フライ・バイ(飛行展示)
上空を通過していく展示で編隊を組んだり、単独で飛んでいったりと見せ方は様々。

機動展示(機動飛行)
戦闘機が派手に飛び回るショー。航空祭の鉄板メニューだ。
F-16は小気味がよく、F-2は華麗、F-15は豪快だったりと戦闘機によって特色があって面白い。
爆音を体感できるのも機動飛行ならでは。

救難展示
救難のデモンストレーション。
飛行機(U-125A)がキュイーンって救助者を探して見つけると
ヘリコプター(UH-60J)がバルバルバルーって登場。
ホバリングして隊員が降下。ささっと要救助者を助けてミッションコンプリート。

展示飛行
展示というと硬いがデモンストレーション飛行。
機動飛行,航過飛行,救難展示をひっくるめた呼び方。

アフターバーナー
高推力を得る装置でサイボーグ009でいう加速装置。A/Bって書いてあるのがコレ。
すげー早く飛ぶときにさら(after)に燃料を吹き付けて(burner)推進力を上げる。
エンジン部分がオレンジ色でメラメラしてる時がアフターバーナー

エプロン
航空祭のときの観覧席
いつもは駐機場で飛行機を停めて乗降したり給油したりする場所のことだ。

ハイレート・クライム
急上昇。ハイレート(勢いよく)クライム(のぼる)ってことなのか?
機動飛行だと離陸後に即、アフターバーナー全開で急上昇したりする。
垂直に近い急上昇は、バーティカル・クライムということも。

デデュケーション・パス
観客席によく見えるようにすぃーっと飛んでくるとこなのか?

ナイフ・エッジ
90°に傾いて通過すること。翼がナイフの刃のように見えるから(だとおもう)

リモート
航空祭が開催されている基地の所属でなくて、よその基地から航空祭のために飛来してくれたこと。

ロー・パス
観客席の前を低い高度で通過すること。ロー(低く)パス(通過)ってことか。
そんなに望遠でなくても近く撮れるシャッターチャンスである。

ファン・ブレイク
ブルーインパルスの技?

タキシング
滑走路を車輪で動いていること。
三沢空港は観覧席の向こう側でタキシングになるのでほとんど見えない。

コンバット・ブレイク
戦闘機が着陸するときに高速で侵入してきてから急旋回。
一気に速度を着陸速度まで低下させ着陸態勢にする操縦法で最短時間で着陸できる。

イーグル・ドライバー
F-15(イーグル)を操縦するパイロットのこと

ファントム・ライダー
F-4(ファントム)を操縦するパイロットのこと

コンバット・レスキュー
戦闘救難
救難隊は、戦闘下であってもパイロットが脱出したら救助に向かえる訓練をしてる。

エア・ブレーキ
戦闘機は空気抵抗が少ない形状をしてるため着陸のときになかなか速度が下がらない。
そこでビヨーンと空気制動機という板を出して空気抵抗UP。これがエアブレーキ。
派手な機動飛行の時もエアブレーキを使っているから見逃せない。

ドラッグシュート
これも空気制動。着陸のときにひらく戦闘機のパラシュートだ。

ミリオタ
ミリタリーオタク。
基地内に多数出現。なかには自衛隊と間違って質問しそうなほど本格的な格好も!?
群れてることが多く最前列を早々とキープ。彼らのデカい話し声は耳障りだが情報源でもある。
ニワカな航空祭ファン(オレのこと)の撮影ポイントは彼らの情報が頼り。

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