小牧基地オープンベース2016
エアポートウォーク名古屋で予行を見た小牧基地オープンベースの本番。
小牧基地所属機のフライトと外来機の地上展示をじっくり見てきたぞ。
8am 小牧基地に到着
手荷物検査をして進むとゲートの前で待機。
8:30am ゲートオープン
エプロン地区でまだ空いたKC-767の機内見学。まだ空いていて10分くらいで中に入れそう。
並び中に機体周りを撮影。このフライング・ブームで戦闘機などに飛びながら空中で給油する。時速500kmで飛びながら空中でドッキングしちゃうなんてすげー。
KC-767の空中給油は機体底部にある5台のカメラを使って行う。オペレータは操縦席後部にある操作卓で給油口から伸びる約6mのパイプをカメラで確認しながら戦闘機へ給油するのだ。
振り返るとすでに大行列。機内見学は朝イチで並ぶのが鉄則。時間が遅いと何時間も並ぶことになって肝心のフライトが見れなくなっちゃう。
KC-767 機内見学
機内は意外と普通。通路は狭くて客室乗務員の機内サービスはなし。座席を取っ払って車両を搭載したり荷物を積んだりもできる。
チラッと見えたコックピット
オープニングフライト
KC-767の機内見学を終えてタラップを降りていく途中にオープニングフライト。KC-767からオープニングフライトのKC-767を見た貴重な経験。
KC-767をリーダーにC-130、U-125Aがオープニングフライトを飾った。
オープニングフライトで飛んだU-125AとKC-767が戻ってきて会場上空をローパスで航過。
キアダウンしてゆっくりと飛んた。
C-130Hも密集隊形でローパス
カメラの設定を痛恨の間違い、、。白く飛んじゃった。
災害派遣展示
ヘリコプターが次々に飛び立っていく。まずはUH-60J救難ヘリコプター。
陸上自衛隊明野駐屯地のUH-1。
OH-6もバタバタ飛んでいく。
岐阜基地からF-2戦闘機が災害地にすっ飛んできた。
戦うだけが戦闘機じゃない。戦闘機の機動力を活かしていち早く被災地の状況を確認、部隊に連絡する大切な役目。
FDAは通常業務でテイクオフ。
オープンベースの最中でもいつも通りにヒコーキを飛ばす管制官。目立ってはいないけど航空祭を楽しめるのは空のトラフィックを安全に運行してくれてる管制官のおかげなのだ。グッデー!
F-2からの状況報告を受けてヘリコプターが離陸していく。
災害時は滑走路がなくても離着陸できるヘリコプターが大活躍なのだ。
海上保安庁のMH964かみたかもテイクオフ。
空中給油デモンストレーション
ヤベェ!被害状況を確認しているF-2が飛びすぎてガス欠寸前!
大丈夫だ、問題ない。
空飛ぶガソリンスタンドことKC-767が空中給油にやってきた。時速500Kmで飛びながらF-2戦闘機に満タン給油。航空機に空中で給油できることで活動時間が大幅に広がるのだ。
満タンで。
なんとヘリコプターも空中で給油が可能。低速のヘリの給油はC-130Hに任せろ!
UH-60J救難ヘリコプターを満タンにしてくれる。
今日でラスト展示 日高大作(ASH)隊長
災害派遣展示はブルーインパルスのサイン会に並びながら。
並ばないことも多いんだけど今日は特別。どのパイロットよりも長い列に並ぶのだ。その列は今日でラスト展示飛行の日高大作(ASH)2佐。ブルーインパルスの隊長として日本各地で『更なる高みへの挑戦』を見せてくれた。すぐに次へ赴任が決まっていて水曜日にラストフライト。
救難展示
救難展示が始まる寸前、愛知県防災航空隊の防災ヘリコプターのわかしゃち(JA6792)がホットミッションで出動していった。災害派遣展示じゃなくてホントの出動、気をつけて!
機種はBell 412EPでベル・ヘリコプター・テキストロン社が開発した汎用ヘリコプター。
レスキューターイム!
全力で救助活動をするUH-60J。現場を選ばないメディックたちは助けを求める声がある限りどこにでも出動する。どんな状況下でも安心して救助活動できるのは、周囲をU-125Aが絶えず確認してくれているからだ。
チヌークもバケツで水をぶちまける消火展示。
災害活動展示
すごーーく遠くでなんか動いてる。ズームしてみるとショベルローダーがエア土砂を除去している。災害のとき土砂や倒木で塞がれた道や瓦礫の山を除去するには重機が必要。災害時に頼りになるのが自衛隊。何でもこなすのだ。
花車の呼び込みにリアル・ドラえもん。あまりの奇妙さにみんな遠くから撮影。
地上展示
F-2戦闘機(43-8527)は、三沢基地からリモートで参加。
F-4EJ ブラック・ファントム(47-8336)
岐阜基地の飛行開発実験団60周年記念塗装。カッコよすぎる!
360°どこからでも見れる展示にしてくれてありがとう!
地上でよーく見ると細かいところまで塗装してある。
「ご支援ありがとうございました」と小牧基地クルーから岐阜基地クルーへのメッセージ。
銀色のカーゴポッドにも色々とマーキング。
F-4ファントムのマスコット、SPOOK(スプーク)が描かれている。全国の航空祭に参加したフライトメモも書いてあった。今シーズンもアチコチに来てくれよ!
岐阜基地の飛行開発実験団は航空自衛隊すべての機種を扱っている。ブラックファントムはF-4のところだけ金色になっているのがオシャレ!配備が始まっていくC-2が飛び立とうとしているのがさすがのセンス!
機体には、飛実団の想い。
Victory in the sky is achieved through technology!(空の勝利は技術にあり)
カッコよすぎ!
T-400(41-5053)
航空祭の地上展示でお馴染み。最近はキャプテン・キティーがいない
救難ヘリコプターUH-60J(58-4559)
救難最後の砦、航空救難団の救難ヘリ。
そこに助けを求める声がある限り彼らは救難ヘリで現場に向かう。現場を選ばない最強の救難ヘリなのだ。
救難ヘリコプター UH-60J J-Ⅱ
救難ヘリコプター UH-60J J-Ⅱ (58-4598)
新型UH-60J(J-Ⅱ)も展示されてた。通称:ジェーツー。
最強の救難ヘリをさらにアップグレードしたコンバットレスキュー仕様だ。
一見同じだけど、、。
よく見るとコンバットレスキュー仕様は顔立ちが違う。
J-Ⅱはいろんなアンテナがくっついてる。
(たぶん)ミサイル警報装置 AN/AAR-60(V)
海自ヘリでは標準装置に近い警報装置。ミサイルの紫外線を感知する警報装置。
ワイヤーカッター
陸自ヘリでは標準装備に近いワイヤーカッター。
ヘリコプターは電線などに引っ掛かっかるとローターに巻きついて墜落してしまう恐れがある。夜間や山間部などで活動する可能性を想定して搭載。
デュアルホイスト
主ホイストが故障などで使えなくなった場合でも救助できるように予備ホイストを装備。
給油プローブ
長距離・長時間の活動をするためには給油が必要。給油プローブで空中給油できるようになったことでより救難捜索活動ができるようになった。
最新のエンジン「T700-IHI-701D」GEのエンジンをIHIがライセンス生産している。
陸自ヘリではお馴染みのIRサプレッサも搭載。エンジンの排気熱から出る赤外線を拡散・冷却することで追尾ミサイルからの攻撃をかわす。海自の哨戒ヘリについるチャフフレアディスペンサーも搭載。それぞれのヘリコプターのいいとこ取りで「最強の救難ヘリ」は伊達じゃないようだ。
SH-60K(23-8427)
海上自衛隊の対潜ヘリコプター。
C-130H
何機ものハーキュリーズが整然と並んでる壮観な光景は圧巻。
P-3C(3-5055)
海上自衛隊からは対潜哨戒機のP-3Cが支援。
YS-11(52-1152)
美保基地から参加。
CH-47Jチヌーク(67-4496)
大型破壊機救難消防車(A-MB-3)
A-MB-3は航空機事故に対処するために開発された大型消防車で空港火災や人命救助に活躍する。新旧が揃って展示してるのがいいね!
総務省消防庁 レッドサラマンダー
総務省消防庁の全地形対応の消防車両「レッドサラマンダー」
火を司るサラマンダーの名を持つ消防車両。全国で唯一の車両で日本の中央にある岡崎市に配備された。東日本、西日本どちらにでも出動できるからなのかな。
10式のようなキャタピラは荒地、不整地、段差、溝、土砂上、瓦礫などの走行不可能な道でも問題なく走破する全地対応型の災害現場活動対応車両。
定員は前部シャシ4人、後部ユニット6人の10名が乗れる。最高速度時速50㎞、最大登坂能力50%、最大乗越え段差600mm、最大溝乗り越え幅2000mm、マイナス35度でも使用可能なタフネスボディ。災害派遣展示を近くで見たかった。
以上で、小牧基地オープンベース午前の部は終了。
午後からは、小牧基地でしか見れない特別な展示飛行「小牧スペシャル」
春日井市を1mmもカスらないキレッキレの春日井ターンは健在!ブルーインパルス編に続く。