岐阜基地航空祭、まるで空自商品展示会
岐阜基地航空祭は、飛実団テストパイロットの気合の入った機動飛行、岐阜基地でしか見れない異機種大編隊、そして軽妙なナレーション。いろんな航空機が飛びまくってまるで空自展覧会。オープニングから帰投まで目一杯楽しんできた。
7:30過ぎに北門オープン。まずは、空自60周年記念塗装機を探す。
岐阜基地の60周年記念塗装機はF-4ファントム初号機(17-8301)を導入時のカラーリングにペイントされた白いファントムが渋いぜ。60th anniversaryの文字も見える。
ブルーインパルスの6機に対抗して6機のF-4が並ぶ壮観な光景にみんなバシャバシャ写真を撮っていた。301号機のカラーリングがひときわ目立つ。
8:30am 天候偵察のためT-4(86-5605)、F-15J(32-8942)、F-4(17-8301)が偵察に向かう。まずは、ツノ付きT-4(86-5605)がテイクオフ。
お次は、F-15J。最大出力で離陸だ。
ナレーション曰く、『泣く子も黙るアフターバーナーテイク・オフ』
離陸後にアフターバーナーのまますぐにターン。もう釘付け!期待を裏切らないぜ。
F-4EJも豪快にテイクオフ。
天候調査って言ってたのにいきなり模擬対地攻撃。迫ってくるぜー。
記念塗装の F-4EJが模擬対地攻撃のあとは時速800kmで会場上空をぶち抜いていく。
大きいレンズのひとのウォーミングアップにちょうどいい。
『新しい 7D Mark2 の調子はいかがだったでしょうか?』女性ナレーションもおもしろい。
F-15J(32-8942)イーグルは飛ばしっぱなし。キレッキレで力強い8の字旋回を見せつける。
このイーグルは近代改修初号機でテストタイプ。『テストタイプだからといって量産機より性能がいいわけではありません』とナレーションにガンダムネタを突っ込んでくる飛実団。
F-15J(32-8942)は統合電子戦装置搭載改修機(形態Ⅱ型)というF-15改。
見分けるポイントは、エンジンの両側にアンテナみたいな黒いのがついてる。
F-4EJ記念塗装機が腹ブレイク。アップでよく見ると「PHANTOM2」の文字が見えた。
派手な記念塗装が多いなかさりげないやつだぜ。
T-4、F-4、F-15の着陸隊形で航過。性能の違う3機をなんなく揃えて飛ばすテストパイロット達。『まだ会場に到達していない三柿野駅のみなさんへのご挨拶』です。
小牧基地の救難教育隊から救難捜索機U-125A(52-3001)と救難ヘリコプターUH-60J(68-4564)が飛来。航空祭の最中に飛んでくるのは新鮮だ。何気ない編隊飛行だけど速度の違う飛行機とヘリコプターが並んで飛ぶのは技量が必要なのだ。
T-4のパイロットは二人合わせてもうすぐ100歳の3等空佐コンビ。
防大アメフト部の伝説の3等空佐
お酒大好き1等空尉と高いとこ大好き3等空佐の二人組
技術研究本部の商品紹介
ここで岐阜基地っぽく技術研究本部の商品を紹介。
XF-2A(63-8501)の主翼にギッシリと吊り下げてる。F-2は、別名:対艦番長。海に囲まれた日本を侵略艦船から守ってくれるファイターなのだ。F-15は対空専用なのだ。
オレンジ色のがGBU-38B/B MK-82 JDAM(Joint Direct Attack Munition)全天候精密誘導爆弾。GPSを使って滑空するので離れてところから航空機が爆撃できる。
91式爆弾用誘導装置(GCS-1)。侵略艦船に対する赤外線誘導の高精度爆撃に使用する。
反対側には、600galドロップタンク型カメラポッド。試験に使うカメラポッド。
ASAM-2B 空対艦誘導爆弾用CFTポッド
試験評価に使うポッド。実戦で使えるようにするには様々な評価試験が必要。
無人機 UAV(Unmanned Aerial Vehicle) 1004
ちょっとオシャレにカラーリング。無人偵察機グローバルホークに比べるとコンパクト。
初展示された開発中のXASM-3空対艦ミサイル。
マッハ5!!でかっ飛ぶ撃ち落とされない対艦ミサイル。
異機種大編隊
第1回目の異機種大編隊のために続々と離陸していく。
まずは、T-7(36-5909)が急上昇
T-4×2機が離陸。コンバットデパーチャーの寸前。うまくとれなかったー。
XF-2A(63-8502)は、離陸後にすぐ順光のシャッターチャンス!
気合の入ったXF-2Aのパイロットは飛行隊長。昨年、F-15とF2の競争に負けたのでリベンジ。今年はF-2の勝利!見事に雪辱を果たした。来年はF-15とF-2の隊長対決が見られそうだぜ。
F-15J(02-8914)。アフターバーナーで急上昇。アフターバーナーを知らない?
『アフターバーナーとは、エンジンの後ろから炎を出してバリバリいうとってもうるさい奴です。』ナレーションww
まだまだ現役、F-4EJ改(07-8431)はツインアーチ138とのコラボ。
洋上迷彩のF-2A(53-8533)
テストパイロットたちはみんな気合の入った離陸を次々にかましてくる。
F-15J(02-8801)は、航空自衛隊が導入したF-15Jの初号機。
飛行開発実験団で装備とかをつけて試験運用飛行をしてる。
F-2とF-15の低速飛行。今度は、時速300km
時速800kmでぶっ飛んだときに撮り逃したカメラマンにはシャッターチャンスだ!
新幹線級の速度は戦闘機にとっては失速寸前の速度。F-2のようにすぐれた飛行制御コンピュータがあるから低速飛行もなんなくこなす。
じゃあ、F-15Jがなんで低速でなんで飛べるのか?それはだな、、。
『大きな主翼と強力な2つのエンジン、そしてイケメンなパイロットの力で飛ばしています。』マジかよ、ナレーションww。
4機種6機による異機種デルタ隊形。
F-2AとF-15Jがブレイク。
F-2とF-15の編隊飛行が観れるのも岐阜ならでは。
お、上空で旅客機もさりげなく編隊飛行に加わってるじゃないか。
終日逆光の北会場だけど時よりバッチリな光のところを飛んでくれる。
小牧基地からKC-767(07-3604)が空中給油の展示にやってきた。F-15Jイーグルに給油デモ。
KC-767は、ボーイングの旅客機B767-200ERを改造した機体。ぱっと見てわかる違いは窓がない。
空中給油ができると航空機の航続距離が抜群に伸びる。
基地に戻ってこなくても任務を継続できるのだ。見た目は地味だが頼もしいぞKC-767!
空中給油を終えたKC-767が豪快に旋回。地味とか言って悪かったよ。
同じく小牧基地から401飛行隊のC-130H。ハーキュリーズの名で親しまれてる戦術輸送機だ。
小牧基地にしか配備されていない機体で迷彩塗装とイラクの空色塗装の2タイプがある。
C-130Hが砂煙をあげながら着陸。C-130Hは滑走路のない不整地にも着陸できる。
ところがだ、、。なんとスタック(涙)。
動画で撮影
写真撮影の諸元
- 撮影場所 北会場
- EOS 5D Mark III
- SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD
- Photoshop Lightroom 5
- トリミングあり。